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【137】鞍馬寺  京都 洛北

2008年07月23日 | 【 京都の古刹 】
【137】鞍馬寺  京都 洛北

住所 京都市左京区鞍馬本町1074
宗派 鞍馬弘教総本山
山号 鞍馬山
開山 鑑禎和尚
本尊 千手観世音菩薩・毘沙門天

国宝 木造毘沙門天立像 鞍馬寺経塚遺物など
重文 木造仁王像 2躯 木造兜跋毘沙門天立像 木造観音菩薩立像
備考 新西国霊場19

 鑑真和尚の弟子の鑑禎和尚は、北方鎮護を目的として毘沙門天を本尊として建立した。その後、藤原伊勢人により大伽藍が造営された。火の山、天狗の山として親しまれている鞍馬寺の本尊の国宝毘沙門天は、にらみ付けた武将ではなく、えくぼをもった穏やかなお顔をされています。脇侍に千手観音と烏天狗の護法魔王がありますが、ただの脇侍ではなく本尊と一体となっています。毘沙門天を太陽とし、千手観音を月として表した鞍馬弘教の独特の宇宙観を作り出しています。聖地鞍馬山を演出している鞍馬曼荼羅を形成しています。大神の三輪山や日光の男体山同様に、鞍馬山自身が鞍馬寺のご神体なんでしょうね。それを身近な物に表したものがこの3体の仏像なんでしょう。
 小浜の神宮寺の水、鞍馬の火、東大寺の水と火、吉野天川竜泉寺の水、那智の火と縦に一列に並び、水と火が交互に来ています。偶然なのか、意図的なのか不明ですが、不思議だと思いませんか。
 本殿横の光明心殿から奥の院への山道にはいると、昼なお暗い森林、木の根が這う山道に烏天狗が出てきても不思議でないような気さえします。義経がここで天狗と修行をしたと言いますが、分かる気がします。特に、奥の院魔王殿は、背筋が凍るような霊気を感じます。鞍馬山が曼荼羅になっているのですね。ゾクッとした背筋の汗が乾かぬまま鞍馬山を抜け陀出たところが、水の神貴船神社です。

 北の鎮護、北に何があったのでしょうか。何を恐れていたのでしょうか。


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