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しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

 いよいよ【墨つけ】が始まりました。

2009-12-16 07:57:56 | 【三重の木の家・門出の家】
【三重の木で建てる・門出の家】

上棟に向けて、いよいよ墨付けが始まりました。



先日作成していた、大工さんの設計図である【板図】を前に置き
墨壷、墨差し、差し金を使い、材の一つ一つに墨をつけていきます。






上棟までの全ての工程がコンピュータであっという間に終わってしまう【プレカット】が主流の中で、
うちの工務店では、しんちゃん棟梁が工務店として独立した当初から
このように、1棟1棟 墨をつけ手刻みで建てるおうちつくりをさせていただいています。

工期もプレカットと比べると随分長くなります。

そういうことを含めて、全てを理解していただけご協力していただき
おうちつくりを任せてくださる施主様にこうして恵まれている事に本当に感謝しています。本当にありがとうございます。











先日、ブログを通じて 又 素敵な出会いがありました。

石川県のほうで、うちと同じように一人で独立されて頑張ってみえる
大工さんとそのお嫁さまが綴るブログと出会うことができました。

ご主人である棟梁さんのお仕事を一生懸命発信されているお嫁さまの姿に
なんだか自分を重ねてしまい(小西大工のお嫁さま。勝手に重ねてしまって
ごめんなさい。)、コメントをさせていただいたことが始まりです。

小西大工のお嫁さまの綴るブログはこちらから。→【大工日記



そんなお嫁さまから先日このブログへのコメントを頂いた中で
こんな質問をいただきました。



>しんちゃん棟梁は一代目ですか?
>始めた当初から仕事はありましたか?
>応援でどっかを手伝いにとか行ってはりましたか?



嫁がしんちゃん棟梁と知り合った時、既にしんちゃん棟梁は独立して
2,3年ほど経っていました。

そういえば嫁自身、独立当初の話をあまり聞いたことがなかったので
早速 この質問を棟梁に聞いてみました。


すると、こんな話をしてくれました。





「一代目やから先代から引き継いだ実績も信用もない。独立してすぐ仕事なんか
あるはずもない。やからもちろん色々と歩いて営業にもまわったし、どんな仕事でもした。始めはそれこそ
「ぽっちゃんトイレ(昔の汲み取り式のトイレ)」の解体修理からやった。
それから海の仕事の小屋から、下請けももちろんした。応援の大工もした。なんでもした。」






「そうなんや。ぽっちゃんトイレから・・」








「うん。ぽっちゃんトイレからや」














棟梁は元々あまり昔の話をしたりしないほうなので、嫁はこんな話を始めて聞いて
ちょっと泣けてきそうになりました。



ぽっちゃんトイレがどうのこうのというのではなく、

「あぁ今こうしてしんちゃん棟梁があるのは、嫁も知らなかった頃の
小さな小さな積み重ねのうえなんやなぁ・・」と改めて思ったからです。







そして独立して今年で18年目を迎えました。
それでも
今もまだまだ一つ一つの仕事を丁寧に積み重ねていっている途中だと思います。



一生に一度であろう施主様にとっての大切なおうちつくりを棟梁に任せてくださる
その責任の重さをしっかりと感じてしっかりと背負いながら
これからも誠実に仕事を重ねていきたいと思います。




そして
このブログを通じて、沢山の全国各地で独立して頑張っている大工さんと
共にエールを送りあいながら
頑張っていきたいと思ってます。

私や棟梁がブログで知り合えた沢山の職人さん達との合言葉は
【継続は力なり】です。




【大工小西のお嫁さま】。


一緒にこれからも【継続は力なり】で頑張って発信していきましょうね。



でも継続していくって 簡単そうで 案外 しんどい時もあります。

でもそんな時 継続していく力になるのは、
いつも見守ってくれている友人や周りのみなさん、OB施主様の方々や
ブログを通じて知り合えた人達のエールや、
ぶれない軸があることや 
沢山沢山あるけれど・・






一番の秘訣は・・・・


「いっぱいいっぱい脱線ブログも書いちゃうこと!!」 

だと思います!(笑)








ファイト!

一緒に頑張りましょうね!職人さんのお嫁さん達。






そして
昨日も夜遅くまで 工場で一人 墨つけ作業の残業をしていた棟梁。
今日は一段と冷え込みが厳しそうです。
体調に気をつけて、今日も頑張ってください。

あったかいご飯作って 待ってますね。










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木つくりの工程に入ってます。

2009-12-10 07:53:01 | 【三重の木の家・門出の家】


【門出の家】の上棟までの工程を頑張って進めています。



板図が完成した後 木つくりの工程 柱の芯入れの工程に入ってます。

【木つくり】とは、墨付けの前に選んだ材を、1本1本 
より精密に寸法などを出し 削ったり、切断したりする工程です。






とにかく【門出の家】の上棟と【伝統工法・土壁の家】の完成までは全力疾走です。


しっかりと睡眠をとりたっぷりと朝食をとり 7時前には家を出ます。


ちなみに今朝の棟梁の朝食は・・・


・ばぁちゃんの畑で採れた 【白菜のお味噌汁】
・OB施主様から頂いた 手作り【おから】
・お歳暮で頂いた 【モクモクファームの手作りハム】
・ちりめんじゃこ
・これまたOB施主様から頂いた 【津軽りんご】


そして、 かれこれ4,5年程 続いている毎朝の習慣

・カゴ○の野菜ジュース
・やず○のこう酢 


(それにしても毎度頂いたものが多い我が家の食卓。感謝です。)


朝ごはんは結婚してからずっと和食です。
棟梁が【パン食やと力が出やへん】と言うからです。

それでずっと和食。

でも本当は実はパン大好きな嫁。
だからこっそりと、家族が起きてくるまでに
隠しておいた(そこまでするか?!)美味しいパンとコーヒーで一人優雅(?)にブレックファースト
してたりします。

だって 嫁は フランス育ちの【フランソワ】ですから。うふふ。
                    ↑
                 久々登場(笑)













職人さんは体が資本。

健康管理に気を付けて、怪我に気を付けて
今日も踏ん張っていきましょう。

ファイト。







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新たな家造りに向けて・・・・施主様に木を見ていただく事

2009-12-07 06:27:21 | 【三重の木の家・門出の家】
新たなおうちつくりに向けて、
この日は、【門出の家】の施主様ご家族がうちの工場に来てくださいました。



そして、今回の【門出の家】で使わせていただく材料を見ていただくことが
できました。






ご自分のおうちに使われる木を見ていただくこと。
手に触れていただくこと。

とっても大切なことだと感じます。





見ていただけて 触れていただけて 本当によかったです。








嫁も 施主様から 「ブログ見てるよ」との嬉しいお言葉を頂きました。

そして
今回の【門出の家】を完成までこのブログで綴らせて頂くことも
ご了承していただけて、本当に嬉しかったです。
ありがとうございました。



上棟までの墨付けや刻みの工程は、工場での加工になります。
その為、普段はなかなかどの施主様も
ご自分の目で見ていただく機会が少ない工程だと思います。


施主様が見れない工程も、出来ればこのブログで見て安心していただけるように
嫁も頑張って更新していきたいと思います。
(といいつつ・・脱線も多いブログですね。ごめんなさい。)
















【伝統工法・土壁の家】の現場も今週も左官屋さんの工程が続きます。
いよいよ完成までラストスパートが近くなってきました。





【伝統工法・土壁の家】の現場に左官屋さんが入ってくださっている間に
棟梁は【門出の家】の上棟に向けて工程を進めていきたいと思います。





今週も体調に気をつけてがんばります。






追伸・・・しんちゃん家の子供達は先週末に末っ子が発熱&喘息発作で
     病院に走り、ようやく治まったと思いきや、昨晩から9歳長男が
     発熱です(泣)
     今週も嫁は「ナース週間」になりそうな予感です(泣)
     頑張ります!






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新たな家造りに向けて・・・・【門出の家】 地鎮祭

2009-11-19 06:31:11 | 【三重の木の家・門出の家】
11月18日(水) 大安吉日のこの日。
新たなおうちつくりに向けて 地鎮祭がとりおこなわれました。





今回 若いご夫婦が新たな新生活への出発地点とする為のおうちつくりを
うちの工務店がさせていただけることになりました。

本当にありがとうございます。


今回のおうち作りは
住まわれるご夫婦の新たな門出となり
今からこの地で始まる新生活の拠点となります。
これから、お二人で家庭を築き上げていかれる大切なおうちです。

また、そのご夫婦をそばで暖かく見守る
ご両家のお父様やお母さま、おじいさま、おばあさま

皆さんの想いが
沢山つまった大切なおうちつくりをさせていただけることに
改めて責任感を感じています。






地鎮祭は工事の無事進工、竣工と、土地・建物の安全を祈願するものです。
地鎮祭のなかでとりおこなわれる一連の流れには一つ一つ意味があります。


・・・・・・地鎮祭の順序と手順・・・・・・・・・・・・・・・・・

1.修祓(しゅばつ)の儀       参列者の心身を祓い清めて、神に近づく行事です。
 

2.降神(こうしん)の儀       払い清めた祭場に神をお迎えする行事です。
 

3.献饌(けんさん)の儀       神饌を供える行事です。
 

4.祝詞(のりと)奏上        最も厳粛、かつ最重要行事です。
 

5.切麻散米(きりぬさんまい)の儀  祭壇に供えられた神酒、米、塩、切木を中央及び四隅にまいてお祓いをする行事

6.鍬入(くわいれ)の儀       苅入(かりそめ-鎌入れ)および穿初鋤入れの行事です。
                   鎌入れ-鍬入れ-施主 鋤入れ-建設業者

7.玉串奉奠(たまぐしほうてん)の儀 玉串を捧げ、神への崇敬の心を表す行事です;

8.撤饌(てっせん)の儀       神官が神前に進み、神饌を上げる行事です。


9.昇神(しょうしん)の儀      降神の儀でお迎えした守護神を元の御座にお返しする行事です。
 

10.直会(なおらい)の儀       関係者が、神饌の神酒のおさがりを頂戴して、関係者の和楽を尊ぶ行事です。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・






祝詞を聞かせていただくといつも本当に厳かな気持ちになります。


これからも初心の気持ちを忘れることなく
一つ一つの工程を誠実に丁寧に積み重ねていきたいと思います。





施主様はじめご親族のみなさま。
これからどうぞよろしくお願いいたします。

本日は本当にありがとうございました。






















新たな家造りにむけて【門出の家】の地鎮祭が無事とりおこなわれた後

午後からは
棟梁は【伝統工法・土壁の家】の内部造作の現場に急いで戻りました。
内部造作もいよいよ大つめです。






忙しい日々がしばらくは続きます。
健康管理に気をつけて 踏ん張っていきましょうね。

ファイト 棟梁。








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