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しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

荒壁は・・・・・・

2007-05-08 06:26:06 | 土壁
N様邸 荒壁はこんな感じになってきました。


       土と藁・・・・呼吸する壁の下地です。



棟梁の内部造作があがってくると いよいよ中塗りに入ります。






西井建築工務店ホームページ
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四人の左官屋職人さん・・・・・

2007-04-06 05:34:34 | 土壁
N様邸、左官屋さんが 玄関周りの外壁の塗りに入ってくれています。


      写真は モルタルを塗っているところです。



  汚れがつかないように、保護カバーをかけての作業です。




フェルト下地のうえにラス網を貼りその上からモルタルを塗ります。
その後グラスファイバーメッシュを埋め込み ようやく仕上げ塗りの
段階にたどり着きます。








塗り壁の減少にともない、年々 壁を塗れる本当の左官屋さんが少なくなって
きているとよく聞きます。

でも・・・・


この日、N様邸の現場には 四人の左官屋さんが、来てくださいました。


これは、本当に頼もしい光景です。










「ざぁー シャッ 、ざぁー シャッ」 (コテの音。塗りの音)

という心地よいリズムのなかで


左官屋さんの塗りの職人技が続きます。






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左官屋さんのお仕事

2007-02-27 07:26:32 | 土壁
今日は左官屋さんのお仕事にスポットを当ててみました。

最近はクロス地が主流になってきているので、左官屋さんのお仕事を見る
機会が少なくなってきました。


でも、左官屋さんが生み出す職人技ともいえる呼吸する壁は、いつ見ても
素敵だなと思います。

いつもお願いしている左官屋さんは、しんちゃん棟梁と同世代の親方さんで
しんちゃん棟梁と同じく 若くからその道一筋で頑張ってこられた親方さんです。






まずは 子舞竹を編んで荒壁の下地を作ります。


全て手作業の為 おうちの大きさにもよりますが 大体 4日~1週間ほど
この子舞竹編みの工程に要します。





次に荒壁塗りの工程に入ります。



竹子舞の下地にうえに スイスイと荒壁が塗られていきます。





荒壁は表だけ塗られた状態で、いったん 乾燥させます。



  写真は片側だけ塗った荒壁を裏側から撮ったものです。





片側の荒壁が乾いたら、次に荒壁の裏返し塗りの工程に入ります。



荒壁が乾燥したのち、現場は内部造作が本格的に始まります。 





内部造作の大工仕事を進めながら、次は荒壁の大直しです。



 大直しの壁に付けられる松の葉の形は、「待つ」の意味があるそうです。





写真は、押入れを漆喰塗りをしている左官屋さんの親方です。
漆喰は防湿性や防火性に大変優れている為、昔の蔵によく使われていたそうです。




         そして、中塗りの工程です。



 柱などが汚れないように、保護シートをかけながらの作業です。






そして、この後 中塗りから約1年ほど乾燥させたのち、やっと仕上げ塗り
になります。



仕上げ塗りまでの工程は、去年施工させていただいたK様邸の写真です。

上の仕上げ塗り後の写真は、数ヶ月前 仕上げ塗りをしたばかりの
しんちゃん棟梁家の和室です。



若い世代の方は特に、左官屋さんのこういった工程を見られる機会はあまりない
と思います。

土壁は、こうやって何回も塗りの工程を繰り返し、手間と時間を掛けて
作られていくのです。







昔から受継がれてきた工法には、それなりの意味があるものと信じています。

新しいものも取り入れつつも、昔から伝わるこういった工法を次の世代に
渡していくことも 又 しんちゃん棟梁世代の大切な役目の一つだと思います。





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