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しんちゃんの大工日記・2

三重県で伝統工法による無垢材と土壁の
家作りをしています。
奮闘中の棟梁の姿を嫁が綴っています。

田舎町のコンビニ・・・その名も 【ギョクミ】

2008-10-17 09:20:46 | 田舎の風景



日が傾きかけた 夕方5時前。
漁に出ていた船は もう船着場に戻ってきています。




しんちゃん家の住む この海辺の田舎町。
近くに お店は1軒しかありません。





買い物カゴを、お店の前に置いていなかったら 
初めて来た人には絶対ここが
【お店である】ということが わからないような お店です(笑)


このお店は 漁業協同組合が経営しています。
車がないお年寄りが多いここでは、
このお店に行けばなんでも一通りの生活物資が揃う いわば
【田舎のコンビニ】であります。


ファミリー○ート を【ファミマ】
ミスタードーナッ○ を 【マクド】  と 世間の若者達が略すように
地元のお歳よりは 昔から このお店を

【クミアイ】 とか 【ギョクミ】と呼んでいます(笑)
(漁業協同組合のお店だから→クミアイまたは 漁組→ギョクミ)


ファミ○とかと違う点は この【ギョクミ】は 
夕方の5時には 閉まってしまうということです。






夕方のこの時間帯になると 【ギョクミ】は
学校や保育所から帰ってきたら 子供達で賑わいます。


しんちゃん家の子供たちも 50円玉を片手に【ギョクミ】に走ります。
なぜ50円か?! というと 晩御飯前に100円クラスのヘビーなお菓子を
食べることはお母ちゃんに固く禁止されているからです(笑)


子供たちが群がる駄菓子の向こう側には、麦藁帽子や軍手などが売られています。
だって ここは 【コンビニ】ですから(笑)


【ギョクミ】のおばちゃんは ここに来る子供達の名前や家や年齢を
全部 把握してくれています。

ここで子供たちは おばちゃんと【これとこれでお金足りる~?!】とか
お話しながら 買い物を楽しみます。

たまに 賞味期限ギリギリになって廃棄処分される前のお菓子とか
季節が過ぎてしまったお菓子を おすそわけしてもらったりするので
子供たちは おばちゃんが 大好きです(笑)


この日も どうやら 夏季商品【チューチュー棒】をおまけしてもらったようで
末っ子が 嬉しそうにくわえているのがうつってます。






ここには まだまだ

【昭和の匂い】


がいっぱい 残っています。






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棟梁の思い出の地へ・・・・

2008-09-02 08:46:32 | 田舎の風景
この日 棟梁にとっては、思い出深い土地の一つである 伊賀上野のほうへ
行って来ました。


伊賀上野は 棟梁が若い頃 6年ほど大工の修業をしていた土地です。

厳しい親方の元で寝食を共にし、大工の技を習得するために頑張っていた
土地です。

20代前半の時間の殆どを 大工の修業で埋めていた棟梁。 

今でも
「そういや俺って 青春時代ってあったんかなぁ~?!」って 笑って
話す時があります。





上野城のそばにある 松尾芭蕉の俳聖堂に足を運びました。



松尾芭蕉 俳聖堂
http://www.city.iga.lg.jp/ctg/22057/22057.html


ゆっくりと 俳聖堂を見上げて歩いている棟梁の後ろ姿が写ってますね。
(その前には建物の由来も意味も分からずただただはしゃいで走り回る
下二人の姿も・・)(笑)


修業当時は きっと こうしてゆっくり歩いて見上げる時間もなかったのかも
しれませんね。




この俳聖堂の屋根は 「桧皮葺」(ひわだぶき)で葺かれています。


桧皮葺とは、檜の樹皮を立木から剥ぎ取り、用途に応じてかたちや厚みを
一定に整え、それを葺き材として屋根各部に竹製の釘で止めていく工法のことです。

耐久性に優る桧皮葺は、重厚で曲線の多い社寺建築などで主として用いられているそうです。

その技法や材質は、温暖多湿な日本の気候風土にとてもよく調和し、
長く受け入れられてきたと言われていますが


今現在は この桧皮葺を葺ける職人さんが年々減少して危惧されています。










このような建物を見ていると


そこだけ ゆっくり ゆっくり と時間が流れているような感覚に
おちいってしまいます。


若い頃には感じ取ることが出来なかった感覚です。






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秋の気配

2008-08-27 05:46:23 | 田舎の風景


こんな風景に お盆明けから ちらちらと出会うようになりました。








田舎で生まれて 田舎で育って 田舎に嫁いで・・・


だから


こんな風景 もう見飽きてるはずなのに









やっぱり 好きなんです。  こういう風景。









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おばぁちゃん カッコいい!!

2008-06-13 06:16:04 | 田舎の風景


現在かからせていただいている古民家再生現場の施主様宅のおばぁちゃんが 
庭先で日に干してたもの。

この実の中から 私たちの食卓でもおなじみの野菜の種が出てくるそうです。





何の種が出てくるのでしょうか?!



ピタリと当てられる「野菜博士」は 見えるでしょうか?!






前回の英語検定に続き 今回は 理科の中間テストです(笑)



ちなみに嫁が あてずっぽうで

「胡麻!?」 と答えたら おばぁちゃんに 「はずれ~!」 と
笑われました。



我こそは 野菜博士! と自信のある方。
どんどん 答えてくださいね。








ここから採れる種を また季節になると植え・・ やがて芽がでて・・
水をやり・・野菜がなり・・
花をさかせ・・ 実がなり・・・
そこから 又 来年の為の種を とる。


「ここらの人も もう種は店で買うとるんやけどなぁ ワシは毎年こうして
種をとるんや」

とおばぁちゃんは言いました。



「おばぁちゃんカッコいい」 と その時 嫁は心から思いました。





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ひじきを食べて大きくなった・・・

2008-06-05 06:12:19 | 田舎の風景


我が家では頻繁に食卓に「ひじきの煮物」が登場します。

人参は大きめに切って入れるのは、ばぁちゃんから教わった「我が家流」。



今年のひじきは 家の前にある海で
じいちゃんとばぁちゃんが海で採って蒸して乾燥させました。




私たちが住むこの地域は、別名 「ひじきの里」と呼ばれています。
ここで採れるひじきは 太くておいしいと評判です。



棟梁も幼い頃から 前の海で採れたひじきを食べて育ってきました。

三人の子供達も、離乳食から ひじきを細かくしてお粥のなかに入れたりして
食べて育ってきています。

(見た目は黒お粥になってしまっていましたが・・)(苦笑)





我が家は 上は70代のじいちゃん、ばぁちゃん世代から 
下は5歳の保育園児までとずいぶん世代が幅広いです。

その為 食べるものの好みもバラバラです。


7人の世代がバラバラな家族の食事を預かる嫁は 毎日が悪戦苦闘中です(笑)







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海辺の田舎の風景・・ひじきの採集

2008-04-21 06:16:25 | 田舎の風景


      又 今年もこの季節がやってきました。




           ひじきの採集です。

私たちが住むこの地域は、別名「ひじきの里」とも呼ばれています。
毎年この時期になると、

地元の方達が、ひじきを海から採ってきてはこうして
天日干しをしている光景が広がります。


嫁がカメラを向けると、
「なんや~ しんちゃんの嫁さんかぁ~、テレビ局の取材の人かと思たわ~」

わははははぁ~って豪快に笑うひじき漁をしている地元のおばちゃん達。





太くておいしいと評判のここのひじきは、地元でも人気です。

ただ、ひじきをこうして採集する方の高齢化が進み、年々ひじき漁に出る人が
少なくなってきているのが現状です。

そろそろ 若嫁チーム(?!)、私達の出番でしょうか?!

いや・・・
まだ自信がありません。
まずはここに住むお年寄り達よりも軟弱な自分の足腰を鍛えることから始めないと・・。

それほど ひじき漁は体力的にも大変な作業です。






ひじき漁の作業の側らの、よく潮が引いたテトラポットの上で

地元の子供達(うちのジュニア達らしき姿もある。笑)が、秘密基地を作って
遊んでいます。




ここには、まだ 日本のなつかしい風景が沢山残っています。





若い世代が極端に少なく、時には窮屈に感じる時もある田舎暮らし。
プライバシーもあるようなないような(笑) そんな田舎暮らし。
5時になると唯一のお店は閉まり、最終のバスは 夕方4時半(笑)

でも
そういうことも全部 ひっくるめて


こういう暮らしが、棟梁も私も自分に合ってるな・・って感じます。


いや・・・合ってるとか言う前に


嫁は実は、田舎しか知らないんですけどね・・(笑)





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春のおすそわけ・・・

2008-03-21 05:50:36 | 田舎の風景


           春のおすそわけ。


          よろしかったら どうぞ。






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唄う・・・・

2008-02-12 06:39:11 | 田舎の風景


そんな時代も あったねと いつか話せる 日が来るわ

  あんな時代も あったねと  きっと笑って 話せるわ

      だから今日は くよくよしないで  今日の風に 吹かれましょう








     めぐるめぐるよ 時代は巡る  

         別れと出逢いを くり返し

             今日は倒れた 旅人たちも  




             生まれ変わって 歩きだすよ




             生まれ変わって 歩きだすよ













今日は 唄ってみました。(ブログでだけど・・)



たまには、棟梁も嫁も 唄いたいような気分の時もあるのです(苦笑)









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エール・・・・

2008-01-25 06:35:44 | 田舎の風景
      今は ちょっぴり つらく 苦しくても






      冬が終わったら 必ず 春がくる。




           頑張ろう。







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帰ってくる人、迎える人。

2007-12-17 06:28:21 | 田舎の風景


しんちゃん棟梁。
この日は、地元の若者の有志で作る会で 毎年恒例の門松作り。



どこの田舎でもそうなように、棟梁と私達家族が住むこの田舎の漁村でも
若い人達は働くところが多い都市部に行ってしまう為


田舎に残る現状は 『少子高齢化』






そんな少し寂しい田舎でも、お正月やお盆になると
帰省してきた息子さんや娘さんたち、お孫さんたちで 驚くほど
賑やかになる。

息子たちを迎えるお年寄りは『大変やわぁ~』『忙しなるわぁ』言いながらも
なんだか嬉々としているのが よく分かる。









田舎に帰ってくるのを楽しみにしているこの地で生まれ育った人達を
出迎える意味で、毎年 地区の入口に こうやって 門松を立てる。




      『お帰り』           『待ってたよ』





裏山で採ってきた竹や松、庭の南天。
毎年 みんなが手作りで 作る。


喜んでくれるといいな・・。

帰ってくる人達を迎える私達の気持ち。







でも・・・・
ここに住む私達は、お正月が過ぎみんなが帰ってしまった後の
ガランとした浜辺や 少し寂しそうなお年寄り達の背中も知っている。




また いつでも ここに 帰ってきてよ。
私たちと一緒に 頑張ろうよ。



門松には、迎える私達の、そういう想いも
気づかれないくらい控えめに少しだけ 実は 込められている。









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