備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『ファントム』加藤@ファントム

2019-11-10 02:52:48 | 国内ミュージカル
過去の怪人系観劇記録はコチラ


加藤@ファントム
城田@ファントムも結構、
こじらせた感が有ったけど、
更に、精神的に幼い、無垢なファントム。
地下のピクニックで、クリスティーヌを
楽しませようとする必死さが特に。

歌が上手い、ではなく、
低音の歌い方が大変に自分の好みの音域。


愛希@クリスティーヌ
最初から普通なので、
歌の上達感が分からない歌姫。
ここに変化をつけるのは難しいとは思うが。

もっと、発声を、と。
二階の最後列で観てて、声が届かない。
マイクの問題も有るかもしれないが、
歌い上げの曲とか、もっとスコーンと届いてほしい。
これは、クリスティーヌだから、余計に感じてしまう。

でも、シシィよりは有り。


廣瀬@シャンドン
もともと、ラウルに比べると、
地味だけど、今回、更に。
金持ちのパトロン感のみ残る。

だいたい、手負いのファントムに負けるな。


岡田@キャリエール
ようやくミュージカル畑が
観れると思ったら、かなりの老け演技。

エリック役者との実年齢の差を
考えると仕方ないけど、
にしても、白髪度が高い。

そこは老け演技をしなくとも、
リアルに父親世代で配役しても。
それとも、演出家のこだわりなのか。


エリアンナ@カルロッタ
&エハラ@シュレ
ここがセットでコメディ。
完全に歌えるけど、ギャグ要員に。


佐藤@ジャンクロード
今回、女性。
それが吉と出てる。
ただ、あれは男装設定なのか。


城田演出。
ともかく、主役を魅せる演出。
それが、一幕ラストに凝縮。
ハーネスで降りてくる怪人に、
トートの初登場演出を思い出したり。

地下のピクニックの後、
クリスティーヌに逃げられ、
壁をむしり取る辺りに、闇広前のルドルフ感。

更には、盆が回るラスト。ただ、死ぬのではなく、
その臨終を回すことで、映像系風味な演出に。

普段の舞台では観られない、
斬新な部分が、チョクチョク観られる。

その一方で、アンサンブルが舞台全体に、
配置され、個々がそれぞれに演技をする演出に、
山田演出感を見いだしてしまうけど、
城田氏は山田演出作品に出たこと無いハズ。


前回のカトナー演出は、ともかく、セットも簡易で、
どちらかというと、客に想像させる系演出だったけど、
今回の演出はとにかく、具体的にセットが出てくる。

クリスティーヌとの出会いも、
怪人は高い処から見下ろし、
文字通り、天井から聞こえてくる風。

高低差をハッキリ出すことによって、
クリスティーヌの状況が分かりやすい。

その一方で、エリックの手下が、
実在し、クリスティーヌにも
見えていることが分かる台詞を
カットせずに残していた。
(怪人が浮浪者を養っている)

あんな抽象的な存在も、
実際に居る設定にしてしまうらしい。

で、改めてストーリーを追っていくと、
キャリエール、おまえが全ての元凶、となるし、
顔を見せてと言いながら、逃げるなよ、クリス、と。

この二点が気になるのは、
ファントム視点の演出だからか?
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