備忘録

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『ジキル&ハイド』2018年版

2018-03-25 03:02:39 | 国内ミュージカル
過去のジキハイ感想はワイルドホーンまとめのコチラ


石丸@ジキル
善と悪を両手で表現。
これ、ジキルの右利き、
ハイドの左利きのフラグと今更気づいた。

ぶつ切りな歌い方、改善。
語尾を伸ばすようになった気がする。


で、今回、一番印象に残ったのだが、
ジキルとハイドの歌い分けがハッキリ。
もう、演技で演じ分けはやめたらしい。

鹿賀版が台詞だった処も、
キチンと歌として歌うのも確認。

安定といえば、安定だけど、
やはり、色々と鹿賀版が過ぎる。


笹本@ルーシー
あまり、笹本さんっぽさがなく、
ルーシーとして観れてしまった。

記憶にある、笹本さんの声と違い、
若干、低い声で歌っているような。
あの少年声でなく、ダミ声。

演歌調なルーシーでも、
歌い上げるルーシーでもなく、
ナカの人が見えないルーシー。


宮澤@エマ
お嬢様キャラが固定。
その上、ナカの人の印象が強すぎる。
話し方が、一本調子というか、
何を演じても、”宮澤エマ”感。

それが良くない方に作用してるような。
なまじ、歌に難が無いだけに、
演技がワンパターンというか、
イツモの”宮澤エマ”感。


田代@アターソン
髭にメガネと、
年齢を重ねた雰囲気はある。

基本は普通だけど、
どん底周辺が面白すぎる。
禅氏のジョンも記憶に有るけど、
ここまで脳天気に楽しまなかったような。

あそこの振り幅が印象的。


ソロパートで、歌い上げをしたり、
”仕事をするだけ”のコーラスの厚み。
明らかに、田代氏の声だけ聞こえる。

さらに、”事件”ではダンスまで。
ここまで踊るのは吉野氏以来のような。


畠中@サイモン
チョコチョコと、面白演技を挟む。
特に、パーティーでの酔っぱらい演技。
そして、ステッキとシルクハットに、
吉野氏を思い出すが、役が違う。


花王@プール
この安定の執事感。
ピゼットとジキルの薬の会話で、
上から、覗きこむような演技を入れたり。


川口@サベージ
林氏が『ラカージュ』に、
いったため、ここに新役投入。

ジキルに襲われるまでの、
脅える演技がモノスゴく、
何もしないのに死んだ、という台詞
復活か?と思いきや、
ジキルに殺されてしまう。


福井@ダンヴァース
意外とハスキー。
ちょっと、中嶋氏と似た雰囲気が。

ジキルとの距離感は有るけど、
エマとも少し、距離感が。
親バカっぷりが、控え目。

これは前任者比か。


一部、キャストを変えての再演。
というか、主役以外は変わる印象があるけど。

ただ、演出に違いはなく、
特にダンヴァースの動線は変わらず。

前回がかなり歌に力を入れたキャストだっただけに、
今回はちょっと、冒険に出たような。
かなり、好みがハッキリと別れるキャスト陣。

そんななか、主役が安定していると、
それだけで、舞台がシマるのだな、と。


東京公演は行けず、
地方一カ所目の名古屋で初見。

座組も安定しているし、
台詞を間違えたのは、ルーシーくらい。
(男、という所を女と言っていた)


主役代替わりして、三演目。
周りのキャストだけが、
変わる印象で、一部は懐古主義に。

今回、四度目の観劇で、
石丸@ジキルを三回も観ているのに、
鹿賀@ジキルの印象が強く残るというのは、
CDを聞いている以上に、刷り込み効果が有るのだな、と。


で、何故に、コッチじゃなくて
『ラカージュ』なのか。
再演なら、出番が多いコッチよりも、
アッチの方が省エネ出演なのは分からないでもないが。
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