備忘録

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本感想

2005-11-29 14:26:50 | 本感想
『さよなら、バースディ』荻原浩
人と会話をするオランウータンとそのプロジェクトに関わる人達の物語。
研究者の田中はオランウータンのバースディと会話をする研究を行っている。その研究は、一年前に自殺した安達教授の後を引き継ぎ行っていた。また、その研究に携わる藤本とも、付き合っており、結婚を申し込む。が、その夜、自殺してしまう藤本。その場に居合わせたバースディから、状況を聞き出そうとする田中。果たして、その真相は?
藤本は自殺。このプロジェクトには研究費の名目で、多額の裏金が動いていた。そのため、発表会では藤本がイカサマをしていた。それを知った安達は自殺してしまう。安達を慕っていた藤本は一人幸せになることが、出来ず自殺。結局、プロジェクトは中止になり、バースディは自然に帰すことになり、了。
別にミステリじゃないから、自殺の真相はどうでも良いが、これだけ引っ張って、やはり自殺というのはどうも。でも、荻原浩にしては、ストレートな設定かも。奇抜なキャラがいない。『明日の記憶』系のサラッと進むパターン。あくの強いキャラをつい求めてしまう。
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