備忘録

舞台の感想を書いています。(ネタばれ有り)Twitterはdacho115。

『エリザベート』石丸@トート

2012-06-10 13:40:57 | 国内ミュージカル
比較的トートメインなレポ。

"我ら息絶えし者ども"
(主語省略)
過去二回と変わらず、安定。ただ、時折、振りというか、動きが他のアンサンブルよりも早いことも。
前回は触れなかったが、『WSS』の様な指パッチンをしながらトートに群がっていく振り付けが、なんかツボ。もー、ジェット団ですか、と。

"私を燃やす愛"
今回はルキーニが『ちゅうもーく』というのでそちらを観たら、トート閣下ゴンドラに乗って登場。しかも羽付き。二年振りに東宝演出を観たので、すっかり忘れていた笑劇な大道具。(先月のマチソワはノーカウント、あのシーンのトートはいつの間にか地上にいたので)
そうか『音楽の天使だったのね、トートって』と、急遽、観る演目が変わったので、なんか違った方向な妄想。
で、地上に降りたトート閣下の衣装のはだけ具合がまた(笑)。前がカバっと開いた衣装が結構、衝撃的で、40代トートは魅せるのか。
ま、うっちーは無いとしても(前提)、しんでぃーはどんなだったのか、ちょっと気になる。


"パパみたいに"
あの~、フラ語の家庭教師が自分で脱いでいたような…。
また、シシィの足は右足をベンチに乗せ、マックスと同じ姿勢を真似する。やはり、瀬名@シシィは右足がデフォか。

"愛と死の輪舞"
『心に芽生えた~』で、両手をガッガッガッと抱きしめる振りが!もう、ここで腹筋崩壊。これ以降、妙に手の仕草が気になって。

なお、最後、手をシシィの方に差し向けて、フッと息を吹くと蘇生。そして、満足げに去っていく。

"皇帝の義務"
フランツが相変わらず、若い。ただ、サインするけど、ながら作業。書類読んでないだろう、と思ったら、『自由と叫んだ』息子の母親の登場で、書類を二度見。

"結婚の失敗"
アンサンブルのシシィダメ出しパートで、妻とヘレネの元に向かうがその前に女性に挨拶するのだが、あれはフラ語の家庭教師か?

"最後のダンス"
相変わらず、ぶつ切りな歌い方。これは『ジキハイ』の"時が来た"でも思ったのだが、ソロメインナンバーの特徴?
途中、高笑いなニヒルな笑いをしつつ、階段を登る仕草がなんかツボ。

"皇帝パレード"
つい、フランツと三色ドレスを観てしまうシーンなので、ここでトートがエルマー達を逃げるのを手伝うのを観たのは初。しかし、あの衣装でウロウロしてたら、目立つだろう。それとも囮?

"退屈しのぎ"
シュヴァルツェンベルクの市井の姿を観察しつつも、ゾフィの側近二人の筆談が気になる。そして、再び、あの目立つ衣装でトート再登場。数少ないトートの台詞シーンだが、このトートが一番自然。

"闇が広がる"
ここで、シシィの頭をイジル仕草(掴み廻す?)あり。こういう細かい振りが、またツボ。

"ひ弱な皇太子"
ここは歌唱力よりも、演技が必要とされるシーンだったとは。

"私だけに"
トート登場時、暗転のなか、椅子に腰掛ける時は、よっこらっしょってカンジに机に座る。
そして、最後の三重唱でのトートの手の上げ方がピタリと。

"エーヤン"
御者の鞭使いがサマになるトート。というか、時折、ニヒルに笑うし。

"私が踊る時"
別に操り人形振り付けは無いものの、やはり手付きが面白いトート。

"微熱"
ドクトル・トートの演技が相変わらずの爺さんっぷり。『それがいい~』までのシャガレっぷりが、また前回よりもグレードアップ。

"ママ、何処なの?"
歌は音程を外さない程度の子ルド。コチラのシーンの演技はコユイくらい。ガブローシュの時はそれほどだったが、出番が少ないため、これでもかってくらい演技派子ルド。
なお、銃から花。そして、引っ張ると旗。それを子ルドの頭上でゆらゆら揺らすトート。ここで、旗を落とす仕様は山口@トートのみ?
そして、銃を撃つ仕草の後に、胸を押さえる演技をする子ルドと妙に呼応する演技。

"父と息子"
ルドルフ初登場。声は古川@ルドに似た特徴のある声。というか、チョイ平坦気味。そして、『憎しみが~』の高音が上がらない。

"闇が広がる"
ハシゴを使って降りる40代トート。トートが美声だけに勿体ないことに。

"僕はママの鏡だから"
かなりハードルを低くして、聞いたら普通なソロかな、と。単に、オケと(が?)ズレる、時々、平坦な歌い方という点さえ気にしなければ…。

"マイヤーリンク"
結構、スタスタとルドルフの元に進むトート。そして、すんなり死のキスをして、去るトート。

"死の嘆き"
棺桶から登場するトート。ここで初めてシシィを突き放すトートだが、妙にジェントルな仕草。

"愛のテーマ"
シシィを柩にしまうのに、姫抱っこでなく、押し込める30代トート仕様。


カテコ。
今回、若フランツ(年齢的には一つしか違わないけど、見た目的に)なため、カテコでのマックスは一人で独特テンポで、お手て振り。


石丸@トート。
三人の中では一番、正統派のトートかと。ただ、妙にテワザをきかせてくるので、なんか登場し、歌うたびに手元が気になる。
役作りに関しては、ストーカー感控え目のクールで、一幕の衣装がビューティーなトート。

大野@ルドルフ。
高音が上がらない、時折平坦な歌い方、オケとのズレ、この三点さえ気にしなければ、声に特徴のある、革命は絶対成功しなさそうな気弱なルドルフ。
あ、身体は堅そう。

加藤@子ルド
まぁ、子ルドなんてガブローシュに較べれば、歌も少ないし、オープニングの亡霊も視界に入らないので、2シーンしかないし。
なので、普通に歌えれば…。でも、ゾフィに虐められ、トートに幼い頃から目を付けられ可哀想な役なんだと、可愛いだけでは駄目な役と気づいた。


今回、某劇団のネット部の策略により、予定より早く三人目のトート&ルドルフ、それに観れないと思っていた子ルド観劇。
個人的に石丸氏は後半の方が役に入り込み、面白い演技を観れるイメージなので、終盤で観たかったが、開幕1ヶ月で結構、作り込んでいた。
それでも、ハイドな雰囲気は無かったので、そこは役者か?

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