備忘録

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『アワード』

2018-11-03 20:49:50 | 国内ミュージカル
テキトーなあらすじ。


トニー賞の授賞式。

冒頭は実際のプレイビルの表紙を使用した
日本語、英語混じりのメドレー作品紹介。

で、今回、最優秀ミュージカル作品賞に
選ばれた4本の作品の制作舞台裏を、
起承転結、四つに分け、それぞれ順番に。

途中、各賞の最優秀受賞者の
発表、スピーチを交え、進む。

一つ目の作品は『キングペンギン』
脚本家は制作のサイに台本を渡す。
そこで、曲をポップスメイカーの
マンディに渡し、曲を依頼。

主演はドラマで脚光を浴びた女優ジョディ。
順調に進むかと思いきや、
出来てきた衣装はペンギンそのものな衣装。

それでは踊れないと言うジョディに、
衣装に合わせた振り付けと曲を提案。

あくまで、環境破壊をくい止める、
がテーマな壮大なミュージカルに。


作曲家が音楽畑という設定なので、
シンディローパーの『キンキーブーツ』か、
あるいは、エルトンジョン作品のパロディか。


二本目は『グッバイ、ドリー』
老いた脚本家・ジョセフが、
ある老女・メアリーを訪ねる。
メアリーこそ、『ハロー、ドリー』で、
ドリーを努めた女優だった。

ジョセフの要請に渋々、腰を上げるメアリー。
しかし、スタッフは若く、
楽曲はラップで、なかなか馴染めない。

諦めかけるが、ジョセフの彼らを信じる姿勢に、
何とか、振り付け、メロディを覚え、幕があがる。


ラップミュージカルなので、
『ハミルトン』のパロディか。


三本目は『名作誕生』
『風と共に去りぬ』の映画が、
誕生するまでを映画化したもの。

作家が脚本化に難色を示したり、
なかなか主演女優が決まらなかったり。

で、やっと役者が揃って、幕。

音楽はタラのテーマをアレンジ。
他の曲も、これぞ王道ミュージカル、
といった、王道ミュージカルな楽曲。


四本目は『ミスター・プレジデント』
オフブロードウェイで、
コメディを作りたいと、
スタッフが集まり、主演も決まる。

ストーリーは、売れない役者が、
大統領に担ぎ上げられるストーリー。

最初は渡された原稿を読んでただけだが、
アドリブで有権者の心を掴んでいく。

しかし、当選後も、首脳陣の意見を聞き、
対外排斥した政治を勧め、核のボタンを押す。

初日の反応は最悪。
そこで、ジョン自ら、
改訂を提案し、反論するラストに。


楽曲(コード進行)にALW感が。
これぞ、ミュージカルという、
80、90年代のちょっと懐かしい路線。


作品を紹介する間に、
実際に開幕後、すぐにクローズした
作品二本を歌いながら紹介。

で、最優秀ミュージカルは、
環境問題にも訴えた『ラストペンギン』に。

式典後、受賞組と落選組はハッキリと分かれる。
しかし、来年こそは、と歌い幕。


菊地@エディ
司会者。
現役の俳優で、主演男優候補者。

冒頭、ミュージカルメドレーを。
ラマンチャの”アルドンサ”
ラカージュの”ありのままの私”
オペラ座の”オペラ座の怪人”など歌う。

基本、劇中曲はどれも安定。


伊東@マンディ
シンディローパーを意識した役。
ネジが一本、抜けた役で、
それは何処まで、シンディを意識?

ジョディに見本を見せるために、
一回、歌うのだが、明らかに、
ジョディより上手いし、感情が入ってる。

むしろ、マンディが出演した方が、
って、なるのかと思ったら、
ラストの授賞式パフォーマンスでは、
マンディが普通に歌っていた。
実際のステージには立ってない設定だろうけど。


沼尾@ナンシー
配役は女優のナンシーだけど、
メインは風去りの作家役。
あと、冒頭のオペラ座パロ、クリスティーヌ。

出演者が多いので、出番は少ないけど、
その分、メインの役はクローズアップ。
退団後、ミュージカルで観るのは初めてだけど、
こういう役を外部では演じるのか、と。


森田@ジョセフ
老いた脚本家。
落ち着いた台詞の声と響く歌声。

出演者は多いけど、この年齢の
役者が居ないので、出てくると目立つ。


柳瀬@マーヴィン
ジョンの取巻。
それに、途中のクローズした作品紹介で歌う。

甘い歌声、健在。
それは台詞でも同様。


高野@サイ
『キングペンギン』の制作。
台詞の方が多いけど、
歌っても良い声。さすが、元司教様。


田宮@ジョディ
『キングペンギン』の主演女優。

記者会見で、カメラを向けられると、
例え、台詞が有っても、カメラ目線、
という、かなりの面白キャラに。


亜久里@メアリー
『グッバイ、ドーリー』の主演女優。
出演者は多いけど、この年代は亜久里さんのみ。
なので、あのラップパートは最終的に、
歌えた設定になっては居るけど、
ちょっとズレているような気も。


奈良坂@ポール
ジョンの取巻の一人。
今回の出演者では一番、良い声かも。
あそこまで、バリトンが似合う役になるとは。


光枝@ジョン
衣装がジーンズに革ジャンと若いが、
歌う楽曲も、ALW楽曲を意識した
メロディラインが多いため、この配役か。
あるいは、光枝氏ありきで、あの楽曲?


ミュージカル座公演。
出演者が多いので、話が四つ有っても、
役を兼ねることはなく、それぞれに見せ場が有る。

ただ、役者有りきの台本かと言われると、
ちょっと分からないけど、役者有りきの
楽曲と言われると、それぞれ、得意分野の楽曲かも。

また、四つ有っても、
その本編はあまり登場せず、
あくまで、制作過程がクローズアップ。
なので、完成した作品を観てみたい。
特に、光枝氏主演で『ミスタープレジデント』を。


楽曲はピンポイントで印象に残るけど、
4作品に出てくる音楽が全て違うのか、
歌詞が違うだけで、実は同じメロディなのか、
そこがハッキリしない、というくらい似た印象。

結構、繰り返しで同じ曲を聞くので、
さっき聞いたのは、この作品だっけ?
と、ちょっと、疑問に思うこともシバシバ。


意外と時事ネタが多いのと、役者が
変わると成立しないネタが有るので、
これは違うキャストでの再演は難しいかも。
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