佐渡歴史:写真撮影:2012.10.11
佐渡市小泊には登り窯の遺跡がある。参考サイトによると越後には9~10世紀において、この地区の須恵器がかなりの数が流通したと言われている。
Photo-01 薄手のものである。須恵器である。
Photo-02 Photo-01を裏返したものである。
発掘後と思われるが、おびただしい数の須恵器の破片を産した風景をこの目で見ている。この遺跡にはそれを印す石碑があるが、そこへと向かう細い道(軽自動車が通れる程度)によく見ると小砂利混じって紹介の様な土器片が転がっている。なんとも手軽いものである。ただ、瓦も随分焼いたようなので、紹介しているものの内でもやや厚みのあるものが須恵器なのか瓦なのかがよく分からない。
【須恵器について】
須恵器は弥生土器の後を受け、5世紀頃朝鮮半島から伝わったものと聞く。触ってみればよく分かる。薄手で硬質。青みがかった灰色をしている。同時期の日本には古来から伝わる赤褐色の土師器(はじき)が平行してあったが、実用性としては須恵器が勝る。これは窯の構造上から来るもののようで、須恵器はより高温焼成のもとで焼き上げられたことによる。
Photo-03
Photo-04 Photo-03を裏返したもの。
Photo-05 甕か?やや厚みがある。
Photo-06
【須恵器・土師器・参考サイト】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A0%88%E6%81%B5%E5%99%A8
ウィキペディア/須恵器
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%B8%AB%E5%99%A8
ウィキペディア/土師器
http://www.ishikawa-maibun.or.jp/hiroba/sue/suekitoha.htm
財団法人・石川県埋蔵文化センター/いしかわの遺跡/須恵器について
http://www.city.sado.niigata.jp/sadobunka/denbun/bunkazai/ken/kinen/ken43.htm
佐渡市・県指定 記念物 小泊須恵器窯跡群
縄文時代に火の使用をすでに心得ていた人類は、ついに画期的な道具を作り出す。それが土器である。それまで手にしていた石器をはじめとする道具類はすべて物理変化でものを作ってきていた。しかし、土器を作れるようになった人間は、化学変化でものができると言う事を知ったのである。土器が歴史に姿を表すのは、最後の氷期であるヴュルム氷期後である。気候の温暖化が世界中で進行する中、世界の一角で土器が作られていったと思われる。このことに歴史のロマンを感じる。考古の人々がはまっていくのが分かる気がする。
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写真撮影:2012.10.11
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2012年 地理の部屋と佐渡島 sadorekisi
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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る空です。風も止みまして心地よい朝となりま
した。
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▲siawasekunさんへ。
ありがとうございます。佐渡には小さな遺跡が
他にいくつもあるのですが、たぶん皆さんの所
もそうであろうと思います。ただ、こうしたも
のってなかなか目に入るものではないですよね。
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▲mondさんへ。
いやいや、もう車が通ったりするんですよ。そ
んな砂利扱いの所から拾ってきたのです(大笑)。
まぁ、そうでなければむやみに拾ってなんか来
れません(大笑)。
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▲うーたまさんへ。
いやいや随分お早いお越しでしたね。ありがと
うございます。地理佐渡は朝5時頃をめどに予
約投稿をしています。自分の起床時刻少し前に
合わせています。
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ご更新前なので
こちらに
書かせていただきます
昨日もご足労頂き有難うございました
今日もお元気で
道に転がっているのは凄い…(^-^;)踏んで割って仕舞いそうで、怖くて通れません、私(笑)
佐渡市小泊須恵器窯跡群にて、・・・・・・。
素敵なショットと解説から、様子、雰囲気、伝わってきました。
ご紹介、ありがとうございました。
いつも、心あたたまるコメント&応援ポチに、心より、恐縮、深謝です。
応援ポチ♪♪
ため、寒気が流れ込んで寒かったのです。そろそ
ろこたつなどを用意しなくてはなりません。
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▲つちやさんへ。
今現地に行きましても、きっと僕が見つけたよう
に、車の通る轍状になった所で探すのが精一杯で
す。それでもこうして見つかるんですよ。
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▲mcnjさんへ。
そうですね。甕とか壺とかと言う形から来る種類
ではなくて、焼き物としての種類なんですよ。
佐渡は縄文土器の歴史も比較的古く、結構早い段
階から人がいたようです。
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▲yokosuka安人さんへ。
ありがとうございます。もしかすると横須賀付近
でも発掘されていますよ。歴史博物館等があれば
探して見てください。岡山でしたらもう確実です。
吉備の国は歴史がきわめて古いですから。
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▲nakamuraさんへ。
地理好きにも何かわくわくするものを感じます。
こうした遺跡を佐渡で見たのはここで二箇所目
です。佐渡にも遺跡は多いのですが..
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▲日本男道記さんへ。
Photo-05のものだけでなく、紹介しているもの
全てに日付と地名を入れてあります。墨で入れ
ました。目立たぬように小さく書いておきました。
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▲うーたまさんへ。
ありがとうございます。単なる知りたがり何なんで
すよ(笑)。でも、こうして地元に何があるかを知
ることが地元学です。ジャンルは多岐にわたります。
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▲hirugaoさんへ。
いやぁロマンがありますよ。分野じゃなくても
雰囲気を感じます。もし分野人でしたらたまら
ないと思いますよ。
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▲ひろし爺1840さんへ。
ここはすごいです。以前窯の前の水田になってい
るところが掘られていたのですが、もうおびただ
しい数の破片が出ていました。紹介しているもの
なんかは本の小片です。
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▲山手の木々さんへ。
随分数があったようですよ。点々と散在してい
たように思います。長閑な田園風景とその向こ
うに海を見下ろす。場所も良いです。
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▲Ondaさんへ。
きましたねぇ。だじゃれで..(笑)。
たぶんこの手の話題にはOndaさんも気になる
ものあるんじゃないですか?また、頼みます。
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▲ななごうさんへ。
もしかしてボランティアしたことあるんじゃな
いですか?僕はしたことがないのですが、きっ
と面白いだろうなぁと思っています。でも、深
みにはまり込むことは間違いなさそうです(笑)。
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▲山ぼうしさんへ。
登り窯と言えば今でも大ありの手法です。
歴史が古いんだなと言う事をこんな所で
知った次第です。
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▲micoさんへ。
土師ノ里。うらやましいですねぇ。とにかく僕
も実物を見たいです。博物館で見るより、破片
を現場で見る方がよほどロマンをかき立てられ
ますし。
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▲karinさんへ。
ロマンをかき立てる言葉をいただきました。
故郷栃尾からも色々土器は出ていますよ。
縄文・弥生・土師器・須恵器。良いですねぇ。
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▲ディックさんへ。
こちら佐渡ではたぶんこれは登り窯だったな
という風景を見ます。ヤブに覆われています。
でも、地形環境からしますとほどよい環境だ
なぁとこれまた思わせるところがあります。
橿原考古研究所附属博物館。これは行ってみ
たいですねぇ。
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▲裕さんへ。
そうですね。縄文は野焼きですから空気に直に
触れていますから、低温ですし、そのため色合
いから焼き上げる器の硬度にも影響しますから..
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わたしが生まれたところに牛田の弥生文化時代墳墓があります。
最初は弥生時代の遺跡が発見され、次に縄文時代出土されました。
http://yutaka901.fc2web.com/page5cjx05b.html
縄文土器は焼成温度が低いため黒褐色や赤褐色を呈するということを知りましたが、きょうの記事で思い出しました。
佐渡の地もわが地も東アジアに位置しているのですからなんら不思議ではないのでしょうが、
朝鮮(韓国)も中国もと考えれば・・・
登り窯というものがどういうものなのか、これは京都で実物を見ることができました。
いろいろと勉強になった旅でした。
「遺跡」、、、いいですねぇ、、、、遥か昔と今が
「時」でつながってしまう、、、、遺跡に立ったとき、
あるいは出土品を見るとき、、、ワクワクします。
悠久の時の流れのある瞬間に私たちは生きている
のですねぇ、、、、。
ロマンを感じました。
こちらは土師器が多く焼かれていたようで
土師ノ里という地名が残っています。
そんな昔にこのような高温で焼く技術があったことに驚きます。
どのように伝わるのかも不思議ですね。
文明を築く一つの発明なのでしょう。
興味が有りますが、はまりそうなので入口でとどまって居ます。(笑)
古代を訪ねて、小さなはけ状のもので土を広げる作業好きです。
ステキです!!。
これまた...失礼しました。
(^^)/
これは是非行ってみなくちゃ。
いにしえの佐渡のにぎわいが思い浮かびます。
先日の大野亀、懐かしかったです。
ほうふお魚祭りに御付き合い頂き有り難うございました!
此処ではこの様な須恵器の破片があちらこちらで見られるのでか~
歴史ロマンを感じる遺跡の様ですね。
またその時代のことも知ることが出来るのは
楽しみですね。
その当時の人の生活などを知ることが出来たら
なおさらですね。
早々とお越しいただき
大変ありがたく
感謝申し上げます
地理佐渡…様は
考古学
地理
歴史
伝統文化
植物学
昆虫学……
兎も角
無限大の知識をお持ちで
伺うたびに
無尽蔵の知の泉に
感服仕ります
これからもお元気で
更なるご活躍お祈り申し上げます
貴重なものをありがとうございます。
Photo-05に文字が見えるのですが。これは管理人さんが書かれたものでしょうか?
今朝は寒さを感じました。
よい週末をお過ごしください。
好きな人にはこの破片で壮大なロマンが開けるのです・・・ね~。のんびりじっくり歩きたい晩秋の朝・・・。晴天です。
何も解らないので【須恵器・土師器・参考サイト】で見させて頂きました
大体の事は解りました
岡山の方にも有ったんですね
色いろと参考資料を添付して頂き有難う御座いました
焼き物の種類だったのですね。
平安時代は、佐渡にまで、拡散していたのですか。
小泊方面、たくさん出るところがあるのですね。
小さな破片から形を想像しながら眺めています。
大きいものか小さいものか想像するのも楽しいですね。
今朝の前橋は良く晴れて大きな月が望めます。