ようこそ。 地理の部屋と佐渡島へ。548
月刊地理9月号の表紙である。
今月の特集は「ジオパーク」である。科学的に貴重な、あるいは景観として美しい地形や地質を生かした「大地の公園」と説明されていた。(注p26 動き始めた日本のジオパーク 渡辺真人)
現在朱鷺放鳥を間近に控えている佐渡は、すでに佐渡金山を軸とした世界遺産登録をも目指しており、これらに「佐渡観光・地域振興の新しい目玉」との期待が寄せられている。
しかし、特集中の「地域振興・人材育成とジオパーク・世界遺産」(小泉武栄)と題した文は、ジオパークとしての価値を佐渡に見ている点で、全く異なる提言を佐渡に投げかけてくれるものであった。とても面白く興味深いものであった。
佐渡は小さな島であるが、地形や景観において優れたもの多々ある。世界遺産登録よりジオパークとしての登録を目指した方が良いのではと説いているのである。平根崎のポットホール(波食甌穴群)や神子岩のビクライト玄武岩など、いくつかを資源例としてあげていた。一方、豊かな資源があるとはいえ、地域の取り組みにはそれなりに高い要求がなされるとも一釘入る。
過疎高齢化進行と同時に、観光や地域経済に後退の一途をたどる現状にどのような取り組みで対処していくのか。なかなか難しいテーマであるが、広い視野のもとで最善のものを模索してもらいたいものである。
ただ心配なのは、どのようなものをするにせよ一時的盛り上がりにとどまることである。ジオパーク構想とてこのてんは同じであり、地域の持っている資源を継続的に生かす環境づくりを必要とすることは当然である。注:ジオパークという考えも一つの選択肢にすぎないが..。
佐渡を故郷に持つものとして、読んでいて楽しい特集であった。久しぶりに月刊地理でわくわくするものを感じた。なお、日本ジオパーク連絡協議会に参加している地域は以下のとおりである。すでに県内では糸魚川市が活発な取り組みをはじめているようだ。
白滝黒曜石遺跡
洞爺湖・有珠
アポイ岳
糸魚川
五浦海岸
勝山
小田原・箱根
南アルプス
山陰海岸
隠岐群島
石見銀山
室戸
島原半島
御所浦島
【ジオパーク・関連サイト】
http://www.gupi.jp/jgn/
日本ジオパーク連絡協議会
http://www.geosociety.jp/geopark/geopark.htm
日本地質学会 - ~ジオパークとは~
http://www.city.itoigawa.niigata.jp/fmm/outline-menu/11outline-geopark/11geopark.html
糸魚川市博物館
http://www.gsj.jp/jgc/indexJ.html
日本ジオパーク委員会
http://www.geocities.jp/sennbonnzakura/index.html
地理的な地域観察のページ・ジオパーク
http://www.nnn.co.jp/tokusyu/wadai/0611052.html
日本海新聞/話題を追う 山陰海岸ジオパーク構想
http://www16.ocn.ne.jp/~srtk-gp/shiratakiGPHP2008/index.htm
白滝黒曜石遺跡ジオパーク構想推進協議会
http://www.zenchiren.or.jp/geopark/index.html
地質関連情報web/日本ジオパーク・モデル化研究会
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写真撮影:2008.09.07
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2008年 地理の部屋と佐渡島 yokoso_548
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http://blog.goo.ne.jp/dachasnowman/
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たとえばとして例示された
波食甌穴群=ポットホールは
波の水流が小さなくぼみの中にある
石を動かし穴を少しずつ擦り削って
できます。佐渡の場合はそれが
波打ち際から結構高いところにあり
ます。ということは、地盤の隆起を
意味しているのです。そんな観点で
現場と佐渡島内各所の風景を関連づ
けて説明などをしてしまうわけです。
地域振興を地域が持つ自然的資源や
歴史的資源で探ろうという取り組み
は色々あろうかと思います。
地形、地質という観点はあまりな
かったですよね。
地球の作った造形が好きで、いろいろ興味があってみていますが、こんな世界があるとは、これから訪ねてみたいですね。
佐渡も観光で、まわりましたが、佐渡おけさを歌うバスの運転手さんは印象に残りました。
レンタカーなどはあるのでしょうか。じっくりと時候のいいときに行ってみたいですね。
観光で一度だけ訪れましたが
ゆっくりと全島を巡りたいものです。
なかなか良いですよ。チャンスがありましたら
是非お越しください。
初めて、知りました。
佐渡、・・・・。
興味関心のあるところです。
富士山も活発な活動されていますよね。
世界数ある山の中で、これほど国全体で
文学的要素で語られた山は少ないでしょう。
景観については今更ですし。
しかし、産業遺産についてはなかなか難
しいところがありますね。
今回紹介した「月刊地理」の内容ですが、
石見に続いての「二匹目のトジョウ」の
表現が、的を得ていて逆に気になってい
るんです。ならば、まだ別の切り口とあ
り方があるんじゃないか..。
そう思えて、記事化したところもあります。
難しいですね。地域の活性化とも関係しま
すから。
佐渡金山これは十分世界遺産に値すると思って
いましたが、山陰地区の何とか銀山に先を越さ
れ今でも疑問をもっています。
富士山同様佐渡金山の世界遺産に全力投球です!
ありがとうございます。
この手のことは実はお住まいの地域。
ご自身の故郷。どこであってもあり
得る事と思います。
佐渡には佐渡の有り様を地元の方々が
中心となって模索していただければと
願います。
ただ、こういうものもあるよという程
度は一つの考えとして届けたい。もと
島民の願いです。
>どこかに考え方の違いがあるようです。
最優先は地元民の考え方。
これは大切にしないといけないでしょうね。
押しつけをする気は当方も決してあるもの
ではありません。
ただ、語っているうち得るものがあれば幸
いじゃないですか。色々なところを廻られ
ている山小屋さんのお気持ちなんかを公表
されるのも良いと思います。
>何年経っても変わらぬ自然..
これってすごいですよ。
故郷を佐渡に持つ者として自慢しましょう。
秋吉台なんかは格好のジオパークとなり
得ましょう。ただ、その資源を本当の意
味でジオパークらしくするのに人の知恵
が必要なのです。一歩間違うと単なる環
境破壊。うまくいくと地域振興の世界です。
過疎高齢に悩む島の生きる道を考える。
地理佐渡はこの切り口ではあまり貢献
していません。ただ、佐渡のメイン観
光地以外にスポットは当ててみたい。
たくさんのブログ管理者が日々日常を
つづるがのごとくなんです。
ですが、そこからも何かヒントが..。
今回の月刊地理の特集には考えさせられました。
実はジオパークとしてもハードルが高い。
ただ、資源は考えようによってはある。
そのことを次元の高い。つまり観光地で言うな
らリピーターをいかに作るかというような視点
で、息の長い取り組みを本当にできるかどうか
ということを一方で考えました。
そして、この手のマニアが育つとすると、他地
域との連携も生まれるのではないかとも思い、
単なる観光の域を超えているのではないかと、
かんがえました。選択は結果としては地域が選
ぶべきでしょう。
ジオパークという言葉、初めてです。
佐渡は、ジオパークとしての素質を
多分に持ち合わせていると思います。
ジオパークを目指した活動が盛んになり、
それが結果を出し、延いては継続になり、
個々の意識が高まればいうことがありませんね~。
ジオパーク、勉強になりました。
歴史もあります。
しかし、観光地を一度見た人は「1度見れば2度見る必要はない」といいます。
何かが欠けているのでしょうか?
パック旅行でなく個人で訪ねた若者はその良さに住み着いた人もいます。
佐渡で生まれ育った者の1人ですが、年に1度くらいしか帰れません。船というハンデがあります。
帰れば何年経っても変わらない自然が待っています。
しかし、島に住んでいる仲間からは「よそ者」として見られるようになりました。
どこかに考え方の違いがあるようです。
佐渡市になっても地域差は埋まっていません。
「世界遺産」とか「ジオパーク」とか遠い将来の話のように聞こえます。
爺の鳥と昆虫のブログに御付合い頂有難う御座います。
「ジオパーク」と言う言葉を始めて聞きました。
ジオパーク関連サイトを見せて頂き、理解しました。
日本にもこの様な特殊な地質の所が沢山あるのでしょうから、この様な自然公園が沢山指定されると良いですね。!
そう言えば・・・山口県の秋芳洞でジオパークのことが書いてある?看板をみたような気がします。!?
「地理」の表紙を見て、思わずページを
開いて見たい、衝動に駆られました、
シオジパーク関連サイト、仕事の手休めに
是非、午後に伺って見て見ます、
佐渡金山に佐渡おけさ、鴇、、地理さんのページに伺うまでは、此れくらいの知識でした、
楽しみに開いて見ます
ジオパークという言葉を初めて聞きました。リストを見ると魅力的な場所ばかりですね。
地元としての生きる道は難しい面が多々あります。日本中が世界遺産指定に必死なのも分かります・・・が、どこかおかしい風景です。
自立性がなく、キクの紋章にすがる気持ちにつながるように思います。ただ、有名になって観光客を呼びたい・・・だけではなく、自立した地方を目指して欲しいです。
佐渡は、両方目指してはいかがでしょうか。