Kanedaiのブログ

ぼくの きょうみのあること おもったこと

レコードのススメ

2013年10月09日 | Weblog
楽しみなことがあって、心は不思議ー♪心は不思議ー♪
と子供の頃 聴いたことのある歌を口ずさんでいたら、
妻から「あなたが不思議だよ…」と言われて 目覚めてハッとしたりしていましたが、
僕が何が言いたいのかというと、
30年のブランクを経て、レコードを再び聴けることがとても楽しみだったのです。

僕は保育園の頃、家のベッドの下にある、スピーカー付きのレコードプレーヤーを
出してきてはしばしば聴いていました。
プレーヤーは蓋が割れており、また自分でアームをレコードの上にのせる
そんな良いものでもなかったのですが、
幾度も聞いて、口ずさんだ事を覚えています。
羽村レコードという店が近くにあって、保育園児の分際で
レコードを買いに行ったこともあります。
ませた子供というか、何でもありの子供時代だったな、と振り返ったりもします。

さて、その後、もっぱらカセットテープが主流となり、
レコードはあまり聴かなくなりました
父が、オートリバース付きのカセットプレーヤーを
あえて聴きながら マラソンしていたのを覚えています
僕も録音機能付きのカセットを自転車にぶらさげて
曲を聴きながら、歌いながら、近所をうろついていた事を覚えています

そして、その後小学校高学年あたりからCDを聴くようになり、
録音できるMDを聴くようになり、
CDとipodを併用という流れになっていったのですが、
36歳の今 突然レコードへの思いが訪れたのです。
そして プレーヤーを購入し、セッティングし、
レコードを約30年ぶりに聴きました。
(昨日購入 ビートルズ 2枚組 950円 歌詞カード付)
そして、僕は30年間何をしていたんだろうと思いました。
僕は、カセットの後、特にデジタル化された頃から
耳で音楽は聞いていたけれど、
幼い頃のように心で聴くことを
いつの間にかやめていたことに気づきました。
どう例えれば良いのでしょう。
CDから流れるBGMは野球場でいうと外野席・・
いや更に外れにある売店の通路で流れているような感じ
レコードから流れるBGMは明らかにバックネット裏のような感じ
そんな違いなのです
音量でも 音質でもなく
音が鳴っているのではなく
レコードが演奏しているのです
アームがレコード盤に降り ボッ となった瞬間から
そんな世界が現れるのです

CDはいつでも同じ音 
まるで付けっぱなしのテレビのように
流れっぱなしのラジオのように
けれども
レコードは 今 僕のために回っていて
針は 今 僕のために レコードをこすり
そのこすった音は もう二度と聴くことができないのです
自分の命と レコードの命が 同時に燃えているのです
そう思うと こちらの聴く意識が違うのです
集中して聴く・・というようなニュアンスとはまた違い
たとえぼんやり聴いていたとしても
そのぼんやりが燃えているのです
片面の演奏は短く また アームを戻さない限り
後戻りできないのも 演奏と一環しています

という訳で
レコードをススメたのですが
デジタル化された現代において
(色んな場面で叫ばれている決まり文句かもしれませんが)
便利さによって失われた物って
本当に多く、大きくあるのではないか と再認識した体験でした。

おやすみなさい


(冒頭の子供の頃よく聴いた歌 気になったので調べてみました)
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