CYCLINGFAN!!

自転車をこよなく愛し、自分の脚と熱いハートで幾つになっても、可能な限り、どこまでも走り続けます~♪

マイヨジョーヌの行方(1)

2013-06-27 13:44:46 | ツール・ド・フランス

 いよいよツール・ド・フランスの2013年大会が間もなく幕を開ける。今年は開催100回目(100周年ではない)ということで、ASOは一度も国外へ出ることのないコース設定をして来た。モンサンミッシェルやヴェルサイユ宮殿など、フランスが誇る合計9つのユネスコ世界遺産を目にできる100%フレンチなコースレイアウトになっている。Tdf_2013_map2

 かれこれ10年以上もツール・ド・フランスを見続けている私でも、これだけの世界遺産を一度に目にしたことは記憶にない。5月のジロ・デ・イタリアは生憎の天候で、山の景色を楽しむことはできなかったが、流石に7月ともなれば雄大なアルプスの景色も満喫することができるだろう。
 実は大学でフランス文学を学びながら、フランスという国はTVの画面や書籍を通してしか知らないのだ。それもあって、ツール・ド・フランスのTV放送に出会ってからは、毎年魅せられたようにTVの画面にかじりついて来た。唯一、ツール・ド・フランスを見なかったのは2008年に、エースコンタドールを擁したアスタナが招待されなかった年だけだった。
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 そして、今年はそのコンタドールが2年ぶりにツール・ド・フランスの舞台に戻って来るのだから、気合の入りようが違っている。しかし、前哨戦までを見る限りコンタドールの3枚目のマイヨジョーヌ獲得は大変厳しい状況になっていると感じている。ウィギンスの欠場でチームが纏まりそうなスカイとフルームには太刀打ちが出来ないのではと感じてしまうのだ。Depanne06_2

 昨年のツール・ド・フランス2位。山岳ではエースのウィギンスに優り、最後の個人TTではウィギンスに敗れはしたものの、ステージ2位。今年も春先から好調で、ツール・ド・ロマンディとクリテリウム・ド・ドーフィネでも総合優勝を飾っている。直前のドフィネの個人TTでは32.5kmでフルームに3分近い差を付けられてしまっているコンタドールには全くチャンスがないように思えてしまうのだ。
 1週間程度のステージレースなら、何度走っても今のコンタドールではフルームに勝つことは不可能に違いない。ただ、ツール・ド・フランスは3週間の長丁場なのだ。実際、今年のジロ・デ・イタリアでは優勝候補の最右翼だったウィギンスでさえ、リタイヤに追い込まれている。勿論、ツール・ド・フランス1本に狙いを絞って来ているフルームとWツールを考えていたウィギンスとではコンディション調整過程がまるで違うので、フルームがリタイヤをする可能性まで考える必要はないのかもしれないが、何が起こるか分らないのもグランツールの怖さなのである。
Ve2012_22
 問題はフルーム自身がその怖さをどの程度認識しているかに掛っているような気がしている。昨年のブエルタ・ア・エスパーニャでは真っ先にふるい落とされたのがフルームなのである。前評判では今年のマイヨジョーヌはフルームで仕方がないという見方が圧倒的である。確かに登りが登れてTTも強いフルームは優勝候補に名が挙がって不思議はないし、マイヨジョーヌを手にするチャンスも大いにあることは事実であろう。加えてチームの力も群を抜いているとあっては、私もフルームの名を挙げたくなるほどなのだ。従って、ここからはどうすればコンタドールがフルームに勝てるのかを中心に考えて見たい。

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