GIANTはBB86、CANNONDALEがBB30というようにバイクショップも悩ませるBB規格。BB86はSHMANO製品にも対応しているのですが、何故かBB30に関しては世界のSHIMANOが非対応というのが現実です。従ってCAAD10やSUPERSIXの完成車にはほとんどFSAのクランクが装着されることになります。軽さの面ではSL-K-BB30カーボンクランクセットの614gというのは大変魅力なのですが、価格がULTEGRAの3倍で純正品でないパーツが組み込まれることによる変速性能の低下を考えると、対費用効果でパスという結論になりました。
本当はCAAD10でもSUPERSIXのようにSRAM搭載モデルがあってもいいと思うのですが、GIANTと違いSRAM搭載モデルは割高になるのかもしれません。今回もコンポにSRAM FORCEも考えましたが、日本国内ではまだまだ割高感があります。
そこでULTEGRAのクランクをCAAD10に装着するための手段が必要になるのですが、方法は3通りです。スリーブを圧入・ロックタイトで固定するか、シム(Wheel Manufacturing製など)を噛ますか、BB30のフレームに取り付けられて、シマノのクランクを取り付けられるようなBBを使う3つの方法です。最初の方法はFSA B3119という変換アダプタをフレームの内径に接着してSHIMNOのBBを装着するCAAD10では最も一般的な方法です。この方法なら後々DuraAceやセラミックBBなどの装着も可能になります。2番目のシムを噛ませる方法はあまり聞かないので比較的少ないのではと思っています。私は最後の方法を選択した訳ですが、最初のロックタイトだと変換アダプタ+BBとなり、微妙に重量が増えることを考えたからでした。実際FSA B3119が51g、SM-BB6700が92gですから合計143gとなります。一方、KCNC K-TYPE BB30はカラーも豊富で重量は120g(これは昨日実際にショップにお願いして量ってもらった実測値)。アルミフレームのCAAD10なら最初の方法でもいいのですが、カーボンフレームの場合はアダプタの接着を嫌って最後の方法を選ぶケースが多いようです。クランクで軽量化が難しい分をここでいくらか稼ぎたいという意図も込められているパーツでもある訳です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます