
今年の最大の目玉は第4世代のSupersix EVOにアセンブルした160㎜のショートクランクです。ポガチャルが165㎜のクランクを使用したことが注目され、今年はヴィンゲゴーが150㎜という破格のクランクを使用したことも大きく取り上げられました。ただ、流石に150㎜のクランクはおそらくほとんど流通していないはずです。

私が最初にフレーム組みをしたCAAD10はアルテグラの10速でしたが、自分の身長を考慮してクランク長は165㎜を選択しています。このバイクはこれまでで最長の7年間乗り、今もローラー台専用として現役です。

今回、クランク長を選ぶ時にこの165㎜を基準にしました。CAAD12も第3世代のSupersix EVOも完成車なのでクランク長は170㎜です。そこで、CAAD10と同じ165㎜にするのがベストかもしれないとは考えたのですが、ショートクランクのメリットを実感し易くするために、敢えて160㎜にすることに決めたのです。160㎜がシマノで最短のクランク長になります。

クランク交換は既に済ませていたのですが、路面状況の問題もあり、なかなか第4世代のSupersix EVOに乗れずにいたのですが、今日初めて銭函往復で36㎞ほど走って来ました。スタート時の気温は8度と肌寒かったのですが、晴天で風も弱そうだったので、走ることを決めました。

最初に感じたことは踏み出しが重いということでした。これは、単純にてこの原理で、クランクが長い方が小さな力で物を動かすことが出来るという物理の法則に則っています。ただ、クランクが回り始めると、状況が一転しました。これまでの感覚より5~10rpmほどケイデンスが上がっていたのです。

ストップ&ゴーが多い街中では、ギアを1枚余分に軽くして踏み出し、徐々にギアを掛けて行けば特に脚に負担がかかることはありませんでした。ショートクランクの欠点は瞬発的なパワーが出し辛いことでしょう。スプリントや急激なスピードUPには不向きなのは間違いなさそうです。

ただ、予想通り脚は良く回りケイデンスは確実に上がります。単純に重いギアを踏むだけならクランク長は長い方が良いのですが、軽いギアを多く回すのにはショートクランクに利があるようです。クランクが長くなれば回転の径が大きくり、より多くのパワーが必要になりますが、クランクが短ければ回転の径も小さくなるため、回転毎のパワーが少なくて済むという理屈です。

脚力があり大きなパワーが出せる人ならクランク長は長い方が向いているはずです。逆に脚力が無い人にはショートクランクの方が向いていると思っています。特に私のような年齢になると、筋力も落ちて来るので有難いと感じています。ただ、160㎜が適正かどうかはもう少し走ってみなければ分かりません。もしかすると165㎜が適正なのかもしれないからです。
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