そこでホイールの現状に合わせた新しい規格として出てきたのが新ETRTO規格です。新ETRTO規格では、25~28Cのタイヤホイールのリム幅を19mmで設定するようになっています。同じサイズのタイヤでも、実はタイヤの幅はリムの幅によって実際の幅が変わります。具体的には、「ホイールのリム内幅が2mm変わると、実際のタイヤ幅は1mm変わる」と言われているのです。
具体的に見てみると、新ETRTO規格で「25-622(700x25C)」サイズで設計されたタイヤをリム内幅17mmのホイールに装着すると、「(新ETRTOが想定する内幅19mmリムよりも)リム内幅が2mm狭いため、タイヤの幅は1mm狭くなる」ということになります。つまり、実際にホイールにタイヤを装着するとメーカー表記よりもタイヤ幅が1mm細い「24mm幅」になるというわけです。
同様にリム内幅が15mmのホイールの場合は、新ETRTO規格の25Cタイヤは23mm、つまり旧ETRTOの23Cタイヤと同じタイヤ幅になるというわけです。新ETRTO規格になってもタイヤの内周の直径は同じですから、少し古いリム内幅15mmのホイールでも新ETRTO規格のタイヤを問題なく装着することができます。但し、上述のように新ETRTO規格で設計された25Cのタイヤを15mm内幅リムのホイールで装着すると「(新ETRTOの基準が内幅19mmリムなので)リム内幅が4mm減って、タイヤ幅が2mm減る」ため、23Cサイズとなります。このように、自分でタイヤ幅とリム内幅の関係性を計算して選ぶ必要がある訳です。
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