四万十川レコード 公式ブログ

四万十と言う小さな町に生まれ、思春期に音楽に目覚めそして今も、長い長い音楽の旅をしています。

続、原盤権について

2012-04-02 03:17:02 | 音楽業界
さあ、本題です、本題なんだけど問題です。
良いのかなぁ?と言う危惧がね僕の中にあります。
本当に極秘事項ですからねこの事は。
仕組みは何となく分っている人もいると思いますが数字はね
実際にこれを管理した人間にしか分らない。
だから少し躊躇しています、契約上の守秘義務事項ですから。
まっ皆さんには正確な数字は必要ない筈なので少しぼやけさせて下さい。
それは一応マナーだと思いますので。



では原盤権、これは音楽制作に掛かった実費、製造コストです。
先ずはレコーディング費用。
録音の為のスタジオ代、スタジオミュージシャンの演奏料
アレンジャーが居ればアレンジ料、サウンドプロデューサーも同じ。
楽器代(運送費込)、これに移動があればそれに関わる交通費。
外国や郊外のスタジオでレコーディングをする際にはこれが発生します。
レコーディングミキサーを外部に頼めばこの費用も入ります。
通常はコストダウンの為にメーカー、レコード会社に所属した人間を使います。
もしくはスタジオのミキサーを使用します。

次にCDのジャケット撮影費用とそれのデザイン料。
撮影の為の衣装やスタジオ、カメラマン料、セットがあればその製造費。
スタイリストやヘヤ―メイク料もジャケット代に入ります。
そしてそのレコーディングをしている期間に発生するケイタリング費用、
食事やおやつ等の雑費なども原盤費に含まれます。
此処は実際はざっくりとしていて曖昧です、切りがないですからね。
高い物ばかり頼んだら食費だけでも相当になります。
まっ通常はこれは全てが制作費に乗る事はないかな?



大変にざっくりとかきましたが以上が原盤制作費に含まれる大まかな項目です。
さあ、幾らかかったか計算してみましょう。
スタジオ代が800万でミュージシャン、アレンジ料が200万
ジャケット代が200万、計が1200万ですか。
結構な数字になりましたね、この数字はアルバム1枚分の費用です。
でも新人だと此処までの数字は今の時代では難しいのでは?
上を見れば切りがありませんからね経費何て。
さあ、ざっくりと費用が出た事でいよいよ権利関係についてです。
この1200万を全額支払った人が原盤権の所有者です。
レコード会社の場合、プロダクションの場合、その両方で
もしくは外部からの原盤出資社の場合と様々ですが
その投資した配分で所有する権利の分配率、%が決まります。
つまり原盤費に投資をしないとこの権利は所有出来ません。
あくまで投資に対する配分ですから株と一緒です。
所有してる株が多ければ売れれば売れる程儲かる。
逆にね、アルバムが売れなければ‥そっくり損益です(笑)
博打と一緒です、レコードと言う商品は利益が未知数の商品です。
ある意味投機商品なんです、アーティストの才能に対するね。



さてラストです、此処からが実は極秘項目なんです‥
原盤権を所有している貴方に100%の権利があって貴方に支払われる金額。
それは通常アルバム価格の10%です、此処からがミソなのですが‥
実はこの先の数字が公表されない駆け引きです、色んな所でね
「ああでもない、こうでもない」とやり取りをするんですよ(笑)
此処の詳細は絶対に外部に漏れません、洩らしちゃいけない(笑)
だから僕も此処までです、ここで止めます、実際は‥です。
ちなみに作詞作曲印税もアルバム価格の10%を曲数と権利所有で
割った数字になります、一律ではありません。
通常はという考えです、だからレコードの値段て相場があるでしょ。
権利を分配するので最低価格が保証されていないといけないからです。
その為にレコードは再販商品と言う税法上の優遇措置が取られています。
ああ、終わった、尻切れにわざとしたけどこれは言えない(笑)
シマレコのメンバーが知りたければ何時でも教えますがね。
僕は此処の数字はキチンとカステラのメンバーには見せていました。
帳簿を含めて何時でも閲覧して下さいと言うスタンスでした。
それが彼等の権利を守る者としての基本だと思っていましたので‥

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