映画鑑賞

昔の名画から最近上映の映画まで、国内外を問わず幅広く楽しんでいます。別世界へ連れて行ってくれる作品が好み(本棚6)。

「何かが道をやってくる」

2009-05-07 20:49:51 | 手持ちの映画ビデオ・DVD
1983年、アメリカ映画。
監督:ジャック・クレイトン、原作・脚本:レイ・ブラッドベリ、音楽:ジェームズ・ホーナー、
出演:ジェイソン・ロバーズ、ジョナサン・プライス、ダイアン・ラッド他。
制作はなんとディズニー・プロ。

私のお気に入りのSF作家、レイ・ブラッドベリの同名小説を映画化したものです。
レイはSF作家の中でも異色の存在で、どちらかというと幻想小説のジャンルに近いと思います。
彼の代表作は「火星年代記」。世界のSF小説のベスト3にランキングされる作品で、私も多感な中学生時代に読んではまりました。「何かが道をやってくる」を読んだのは高校生の頃かなあ・・・ストーリーはあまり覚えていませんが、狂おしい感情の嵐と不気味で不思議で魅力的なイラストが印象に残っています。

解説のストーリーは・・・
「10月のある夜、イリノイ州の小さな町グリーンタウンに、季節外れのカーニバルがやって来る。夜中にこっそりとカーニバルに忍び込んだ二人の少年ウィルとジムは、町の大人たちがフラフラとやって来るのを目撃する。彼らは魔法のメリーゴーランドに乗って、若返ろうとしていたのだ。少年たちは、父親やカーニバルの秘密を知る避雷針売りとともに、魔術師である団長に立ち向かっていく。秋の日の寂しさ、父と子の会話、夢のようなカーニバルと、不思議なノスタルジーを漂わせた逸品。」
というもの。

原作に漂っていた不思議で不気味な雰囲気が感じられる映像作りです。現実と夢の境界世界というか。
秋風に枯葉が舞うシーン、嵐の前兆・・・何か起こりそうな、ワクワクドキドキするいい演出してますね。
メリーゴーラウンドが逆回転すると馬に乗っている人物が若返るという発想がたまりません。

脱線しますが、山下達郎の昔の曲に「メリーゴーラウンド」というのがありますが、この作品にインスピレーションを受けてつくった曲です。彼は「夏への扉」というロバート・A・ハインラインのSF小説に因んだ曲も作っていますね。実はSFオタクだったりして(私も半分そうですが)。

ただ、ストーリーの展開に一貫性が感じられなかったのが残念。
脚本が原作者のレイですから、原作もそうだったかもしれませんけど。
★ 5点満点で3.5点。


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