新・定年オジサンのつぶやき

残された日々をこの世の矛盾に対して勝手につぶやきます。
孫たちの将来に禍根を残さないよう、よき日本を「取り戻したい」。

尻に火がついたか安倍政権ついに臭いものに蓋か?

2019年07月03日 12時17分23秒 | 参院選挙

「外交の安倍」が「張り子の虎」以下であることを世界中に知らしめてしまったG20大阪サミット。
 
その仕上げが、「大きなミス」という情けない発言であった。
 
大阪城エレベーター『大きなミス』 安倍首相発言が波紋


大多数の読者が「人権感覚欠如」と批判していたが、安倍晋三にはそれほどの発想もなく、「大きなミス」とはこんなもの。

メディアでこの発言が炎上したことに対して、「大阪万博」やカジノ誘致を控えている大阪市の松井一郎市長は必死に安倍晋三ミス発言の擁護に余念がなかった。
松井氏『ギャグのセンスなかった』 大阪城巡る首相発言

もっとも、欧米各国の首脳たちは「ユーモア」や「ウィット」にとんだ話が得意な連中が多いのだが、日本では安倍晋三好みの「吉本クラス」のギャクなのかもしれないが、そのセンスもなかったとは、少しも擁護にはなっていないと思うのだが・・・。
 
その後、「大阪城エレベーター発言への批判に『遺憾』 首相が」という記事が出たが、この記事を読むと分かるのだが、誰に対して「遺憾」といったのかが問題であろう。

そうでなければ、ということなのか?
朝日新聞の表面的な記事と比べると、東京新聞はお得意の「ファクトチェック」で深堀していやようである。
 
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<論戦ファクトチェック>大阪城復元で発言 「そもそも忠実復元でない」
 2019年7月3日 朝刊 東京新聞
 安倍晋三首相が、大阪城の復元時にエレベーターを設置したことを「大きなミス」とした発言の波紋が広がっている。そもそも現在の大阪城天守閣はどのような経緯で再建されたのか。首相の発言をファクトチェックすると、首相の発言に「ミス」があった。
 
      
 
 首相は、G20サミットの夕食会のあいさつで「明治維新の混乱で大阪城の大半は焼失したが、天守閣は忠実に復元された」と言及した。これについて、大阪城天守閣の館長を長年務めた歴史家の渡辺武氏は「『忠実に復元』という点がそもそも間違っている」と指摘する。
 現在の大阪城天守閣は1931(昭和6)年に大阪市によって復元された。モデルとなったのは天下統一を目指す豊臣秀吉が1585(天正1では3)年に築造し、1615(慶長20)年の「大坂夏の陣」で焼失した「豊臣天守」と呼ばれる天守閣だ。
 豊臣天守の図面は残されていないが、天守閣が描かれた屏風(びょうぶ)絵などを基に外観を再現。鉄骨鉄筋コンクリート構造の8階建てで内部には豊臣秀吉に関する資料などを展示している。渡辺氏は「外観こそ豊臣時代の天守閣に似せているが、中は近代的な歴史博物館として設計された。忠実な復元とは異なる」と話す。
 渡辺氏はエレベーター設置を「大きなミス」と断じた首相の発言も事実誤認だと指摘する。現在の天守閣には2基のエレベーターがあるが、復元時に行けるのは5階までだった。障害がある人や高齢者が8階の展望フロアまで上がるのは難しく、1995~97年に行った改修工事で2基のうち1基が8階まで行けるようになった。
 渡辺氏は「天守閣へのエレベーター設置は当初、画期的なもので、来場者からは好評だった。それを『ミス』と表現するのは、事実に基づかない乱暴な言い方だ」と批判。野党も「看過できない重大な発言だ」(共産党の小池晃書記局長)と問題視している。 (木谷孝洋)
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今朝の東京新聞の「本音のコラム」では文芸評論家の斎藤美奈子が「エレベーターの価値」と題してこう言っていた。
 
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・・・前略・・・
この発言は、城の今日的な意義を見直す契機となった。城はもともと戦争のための拠点である。高い石垣や天守を備えた徳川時代の城は権力の象徴であり、戦争中には軍の施設などにも流用された。だが現在の城は公園化され、市民の憩いの場として、あるいは観光資源として人々に愛されている。戦争の施設から平和の象徴へ。劇的な変化である。
 明治の廃城令破壊されたり先の戦争で焼失したりし、現在の日本中の多くの城(正確に言えば天守)はコンクリート製の昭和の城だ。けれどもそれは平和の印。大阪城のエレベーターは先取的かつ民主的な設備としてむしろ称揚されるべきだろう。木造復元予定中の名古屋城天守にもエレベーターは必要なはず。誰のための城なのか。今は中世でも近世でもないのである。
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そもそも日本の歴史をまともに学んでおらず城などには興味がない安倍晋三が、乾杯の席で、残念ながら官僚の作成した原稿が無かったので、「思いつき」で、それも「センスのないギャグ」のつもりの発言をしたということが、日本の最高責任者のレベルの低さが全世界に知れ渡ったということであった。
 
さて、参院選に向けて「年金2000万円問題」を争点にしたくない安倍政権は、まさに臭いものに蓋をするかのような人事をしていた。

“老後2000万円” 報告書まとめた担当局長退任へ 」 
 
説明では「参院選への影響を懸念した与党内に一時、遠藤俊英長官の責任論が浮上しましたが、長官は留任させ、担当局長の退任で早期に幕引きを図る考え」ということらしい。


   
 

ところで、1週間前に、「立憲民主党が永遠に政権を獲れないワケ」という記事を発表していたジャーナリストの安積明子がこんな記事を書いていた。
 
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<山本太郎の「れいわ新選組」は既存政党を喰いつくす>
 7/3(水) 8:00 政治ジャーナリスト安積明子
 自民党をはるかに超えた聴衆の数
 山本太郎氏が率いる「れいわ新選組」の進撃が止まらない。7月2日午後7時から新宿駅西口で行った街頭演説会には約1000名が集まった。山本氏は同場所で6月19日にも演説会を開いたが、それよりも確実に聴衆の数は増えている。
 自民党は同日、同じ場所で街宣を行った。参議院選に東京都選挙区から出馬予定の丸川珠代元環境大臣と比例区から出馬予定の丸山和也氏の他、非改選の中川雅治元環境大臣や青山繁晴氏、朝日健太郎氏が参加。G20で大役を終えたばかりの世耕弘成経産大臣や党女性局長の三原じゅん子氏も応援に駆け、豪華な面々が顔を揃えた。
 ところが集まった人たちはせいぜい150名。山本氏の演説会にはるかに及ばない。そればかりではない。空気が違うのだ。
 実際のところ、自民党の街宣に集まった人たちは、必ずしも穏やかな聴衆とは限らなかった。彼らには標的があった。三原じゅん子氏だ。
 三原氏は6月24日の参議院本会議で安倍晋三首相の問責決議案に対して反対討論を行ったが、この時に激しく野党を批判。「民主党政権の負の遺産の尻ぬぐいをしてきた安倍総理に感謝こそすれ、問責決議案を提出するなど、全くの常識はずれ。愚か者の所業とのそしりを免れません」と述べ、最後に「恥を知りなさい」と叱責したのだ。
 これに強く反発する人たちが事前にネットでこの日の三原氏の登壇を調べ上げ、集まってきたのだろう。三原氏の演説になると、「恥を知れ」のプラカードや幟が掲げられ、「恥を知れ!お前らに年金を語る資格はない!」との罵声が飛んだ。
 小競り合いもあったのだろう。警備していたSPのひとりが飛んできて、暴言を吐いた人を制止する場面もあった。
演説会では1万円を寄付する男性も
 しかしその騒然とした雰囲気は、1時間後には一掃されていた。三原氏に罵声を飛ばし、「恥を知れ」との幟が掲げられたと同じ場所に、れいわ新選組のピンクの幟がはためき、ライトやモニターが設置された。午後7時の「開演」の前からすでに支持者がどんどん集まってきた。「ステージ」の側にあるオリジナルグッズの販売コーナーでは、クリアリーフやTシャツが売れていた。
 その隣は寄付のコーナーで、若い女性が封筒に住所氏名を書き込み、1000円札を入れていた。同じく20代と思しき男性が、1000円札を寄付していた。中には1万円札を差し出す男性もいたが、短い時間にざっと見ただけで10名くらいが寄付をしていた。こうして集められた寄付は、7月1日までに2億2570万円にものぼっている。
 候補の面々も個性的だ。5月31日に北朝鮮による拉致被害者家族会連絡会の事務局長だった蓮池透氏の擁立が発表された。6月27日には安富歩東京大学東洋文化研究所教授、翌28日には自立ステーションつばさ事務局長の木村英子氏、7月1日は元コンビニオーナーの三井義文氏、2日に沖縄創価学会壮年部の野原善正氏など、次々と候補が決定。他の政党にないインパクトがある面々であることに加え、極めて巧妙な戦略が読み取れる。
障碍者の代表は木村氏か斉藤氏か
 たとえば木村氏の擁立だ。生後8か月で事故のために重度の障碍を持つことになった木村氏は出馬会見で、障碍者の人生がいかに閉じ込められたものかを述べていた。
「お盆や暮れには介護者が足りなくて、(入りたくない)施設に入れられる」
 また介護の手が足りない時は、1日1食しかとれない人もいるなど、深刻な人権侵害の現状が語られた。
 同じく障碍を持つ候補としては、立憲民主党が「筆談ホステス」として有名になった斉藤りえ氏を擁立する。5月7日の出馬会見で、斉藤氏は元社民党参議院議員で視覚障碍を持つ堀利和氏から、「国会には2004年から障碍を持つ議員はいなくなった。斉藤さんには障碍者の代表として頑張ってほしい」と託された。
 斉藤氏はシングルマザーとして子育て政策も訴えるが、やはりメインは障碍者政策だろう。しかし斉藤氏は会見で「国政の福祉政策で、何が足りないと思うのか」という筆者の質問にきちんと答えられなかった。ちなみに立憲民主党は元「モーニング娘。」の市井紗耶香氏も「子育て世代の代表」として擁立したが、市井氏も出馬会見で政策についての質問に対し、ほとんど答えることはできなかった。
 「見てくれ」の立憲民主党に対し、「実務則対応」のれいわ新選組。ともに障碍者の代表を自任する2人の候補を見ていると、そう思わざるを得ない。仮に木村氏の得票が斉藤氏に負けたとしても、れいわ新選組の快進撃を見ると、斎藤氏の票をかなり喰うことは間違いない。
LGBTでも立憲民主党に喰い込む
 性の多様化という観点でも、女装の安富氏を擁立するれいわ新選組は立憲民主党の脅威となるだろう。立憲民主党にはレズビアンをカミングアウトした尾辻かな子衆議院議員が在籍し、増原裕子氏や性転換した石川大我氏を参議院選で擁立。婚姻平等法案・LGBT差別解消法案を第198回通常国会で提出した(廃案)。
 しかし安富氏は2018年7月8日の東松山市長選に挑戦するなど、積極的な活動を展開。7月2日の演説会でも聴衆に人気を博していた。
 台風の目となろうとしているれいわ新選組だが、17日間の選挙でどのくらい大化けするのか。7月2日夜には山本氏の比例区への鞍替えも報じられた。比例区で議席の積み増しは可能なのか。また東京都選挙区の議席は死守できるのか。れいわ新選組からますます目が離せない。
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昔の参院選での「全国区」では人気のあるタレント候補が多く当選したことがあった。
 
しかし現在の制度では「比例代表制」となりなかなかそうはならないが、非拘束名簿式は各政党が名簿であらかじめ当選順位を決めていないため、有権者が当選させたい候補者を選ぶことができます。
 
そのため、有権者は「比例区」で「山本太郎」と書くことができる。
 
その結果大量の票を集めれば、「既存政党を喰いつくす」という現象になりうるが、その既存政党が与党か、野党か、それは公示後の各党の頑張り次第ということになるのだろう、とオジサンは思う。    
 
 


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