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CTNRX的事件File. ♯007ー⑵

2023-09-02 21:00:00 | 千思万考

 ■動機なき犯罪(殺人)⑵

 関連項目
     ー 危険運転致死傷罪② ー

 ▼煽り運転

 煽り運転(あおりうんてん)とは、道路を走行する運転者が、運転中に他の運転者を煽ることによって、道路における交通の危険を生じさせ、通行をみだりに妨害する行為の総称である。

 日本においては2020年6月30日の改正道路交通法及び施行令により、幅寄せや急な加減速等、10種の危険行為を対象とした「妨害運転罪」が新設された。
 違反点数は25点、もしくは高速道路上で相手車両を停止させるなど「著しい交通の危険を生じさせた場合」は35点と、交通違反のうち一般違反行為としては最も重い処分が科せられる。

 ▼テールゲーティングと
          ロード・レイジ

 英語では、他車のすぐ後ろに付いてあおる行為をテールゲーティング(Tailgating、車間距離不保持)という。
 Tailgateはトラック後部(荷台部)の扉のことであり、これを動詞化したものである。
 また、後続の車両を妨害する目的で急ブレーキをかけることをブレーキテスト(en:Brake test)またはブレーキチェック(Brake check)という。
 一方、路上での激怒を意味するロード・レイジ(en:Road rage)という語もある。
 これは運転手が他の自動車等の割り込みや追い越しなどに腹を立てて、過激な報復行動を取ること。
 ただし自動車に限らず、原付バイクや自転車などの軽車両を運転する者がロード・レイジを引き起こす事例もある。
 日本語の「あおり運転」という語は、従前はテールゲーティングのことであったが、東名高速夫婦死亡事故がマスコミなどで報じられて以降、ロード・レイジを指して「あおり運転」という語を使うケースも散見されている。

 ▼発生原因

 人は車を運転している時は、気が大きくなる心理傾向がある。
 車は自分の思い通りに動く鎧のようなもので、(オープンカーでなければ)自分が守られている空間であるからこそ気が大きくなる。
 したがって、自分の思い通りにならない時は、些細なことでも怒りの感情が現れやすいとされている。
 よく「ハンドルを握ると性格が変わる」といわれるのもこのためである。
 また、「車のナンバーでは個人情報が特定ができない」という運転者の誤った思い込みから、
 衝動的な行動に走りやすい点もある。 研究によると、大きくて目線の高い車や高級車に乗ると自分が高級になったと錯覚しやすく、一部には気が大きくなって攻撃的になるドライバーもいる。
 また多数のステッカーや装飾品でカスタムを施している車両は、特にロード・レージを引き起こしやすい傾向がある。
 滋賀県警が2017年以降に摘発した事例を分析したところ、あおる側の運転者には、「短気」「自己顕示欲が強い」という特徴がみられる。

 怒りを感じた時に起こす行動の大半は、クラクションを鳴らす、車間を詰めて煽るなどであるが、中には相手の車を停車させ、脅迫したり車から引きずり出して暴行を加えたりするなど、刑法犯を侵す者もいる。

 ◆ロード・レージの主な発生要因

 ・煽り
 ・割り込み
 ・クラクション
 ・急ブレーキ
 ・自分より小さな車に抜かれる
 ・追い越し車線での低速走行
 ・睨みつける(「ガンをたれる」)

 また東名高速夫婦死亡事故(パーキングエリアでの発言が発端)のように、運転前に何らかのトラブルが発生していたと言うケースもある。

 関連項目
   ー 東名高速夫婦死亡事故 ー

 東名高速夫婦死亡事故(とうめいこうそく ふうふしぼうじこ)とは、2017年(平成29年)6月5日に神奈川県足柄上郡大井町の東名高速道路下り線で発生した交通事故である。
 追い越し車線に乗用車が2台続いて停車していたところ、後部から男性Aの運転するトラックが追突して男女2人が死亡し、後述の加害者Xを含め4人が重軽傷を負った。
 東名高速道路あおり運転事故、東名あおり運転事故、東名あおり事故とも呼ばれる。
 この事故によって、あおり運転が社会問題として注目されるきっかけとなった。

 加害者Xのあおり運転によって死傷事故が誘発されたとして、刑事裁判では危険運転致死傷罪の適用可否が争われている。
 被告人Xは、横浜地裁で開かれた差し戻し前の第一審(裁判員裁判)では起訴事実を認め、被害者や遺族に謝罪したが、Xの弁護人は危険運転致死傷罪の成立を否定する旨を主張した。
 しかし、横浜地裁は2018年(平成30年)12月、Xが被害者の車に対する妨害運転をしたこと、その妨害運転が死傷事故を誘発したことを認定した上で、危険運転致死傷罪の成立を認め、懲役18年の判決を言い渡した。
 控訴審(東京高裁)では2019年(令和元年)12月、第一審の訴訟手続に法令違反があったことを理由に原判決が破棄され、審理は横浜地裁に差し戻したが、高裁判決も妨害運転と事故の因果関係や、危険運転致死傷罪の成立を認定していた。

 差し戻し後の裁判で、Xは差し戻し前の審理から一転して「事故になるような危険運転はしていない」と無罪を主張したが、横浜地裁は2022年(令和4年)6月、差し戻し前の一・二審と同じく、Xが妨害運転を行ったことや、その妨害運転と被害者の死傷との因果関係、そして危険運転致死傷罪の成立を認め、再び懲役18年の有罪判決を言い渡している。

 《概要》

 犯人Xは1991年(平成3年)生まれ。
 福岡県中間市在住で、事故発生時点、および逮捕時点では26歳だった。
 事故当時は、交際相手の女性と同乗していた。
 事故前、Xは事故現場から約1.4キロメートル (km) 手前に位置する東名高速道路の中井パーキングエリア(PA)で自身の自家用車(ホンダ・ストリーム (自動車))を所定の駐車場所以外に駐停車していたところ、被害者女性B(事故当時39歳)が運転する車両の後部座席に乗っていた被害者男性C(事故当時45歳)は、路上に駐車していたX車両の右側を低速で通過した際、「B運転車両左側スライドドアを開けて被告人〔X〕に対し、『邪魔だ、ボケ。』と怒鳴って駐車方法を非難した」。
 Xは、「Cから非難されたことに憤慨し、B運転車両を停止させて文句を言おうと考え、被告人〔X〕車両を運転してB運転車両を追跡した。
 なお、最初の判決の報道では、「判決によると、……被告が車道に駐車していたのをCさんが注意。」という表現が使われたが、実際の判決は「『邪魔だ、ボケ。』と怒鳴って駐車方法を非難」及び「Cから非難」であり、「注意」という表現は使っていない。

 21時33分ごろ、Xは東名高速下り線(54.1 - 54.8キロポスト)上で[2]Bが運転していたワンボックスカー(トヨタ・ハイエースワゴン)通行を妨害する目的で被害者のワゴン車の前に割り込んで急減速したり、自車との衝突を回避すべく車線変更したワゴン車の進路を妨害するためその直前に車線変更するなど、約700メートルにわたって妨害行為を計4回繰り返した。
 21時34分ごろ、Xの車が前方を塞ぐ形で、被害者のワゴン車を本線車道の追越車線(下り線54.8キロポスト上・片側3車線道路の第3車両通行帯)に停車させた。
 Xが降車してワゴン車に詰め寄ると、Cにつかみかかり「高速道路に投げ入れるぞ」「殺されたいか」と怒鳴りつけ、男性の胸ぐらをつかむなど暴行を加えた。
 加害者は自身の車に同乗していた交際中の女性から「子供がいるからやめて」と諫められたことで暴行をやめ、ワゴン車を離れて自車に戻ろうとした。しかしその途中(21時36分ごろ)に後続のAが運転する大型トレーラーが被害者のワゴン車に追突し、続いてワゴン車が加害者の車に玉突きで衝突する大事故となった。
 この事故により被害者夫婦が死亡したほか、被害者夫婦の娘2人(当時15歳の長女・11歳の次女)を負傷させ、X自身も重傷を負い入院した。
 逮捕後、Xが日常的に路上での危険運転や暴力行為を行っていたことが明らかとなった。
 加害者の危険運転については、交際中の女性からも証言が行われている。

 ▼加害者の余罪

 加害者Xはこの事件に前後して、山口県内で以下のような事件を起こしている。

 1.2017年5月8日20時15分 - 20分ごろに山口県下関市内の道路上で自車を追い越した乗用車に立腹して「車を停めさせ運転手を降車させて文句を言おう」と考え、執拗にパッシング・クラクション・進路妨害停車を繰り返した上、自車が停車した直後に相手車両が停車すると降車してその運転席側に近づき、20時25分ごろまでの間に運転席窓ガラス・フロントガラスを手で叩きながら運転手に「おい!俺に喧嘩を売っているのか!出てこい!殺すぞコラァ!」などと怒鳴りつけて降車を要求したが、運転手が山口県警察に110番通報したため、未遂に終わった(強要未遂罪)。

 2017年5月9日1時ごろ、山口県下関市内の国道上で他人所有の自動車の運転席ドアを3回足蹴りし、へこませるなどして損壊した(損害見積額合計236,300円・器物損壊罪)。

 ・1件目の事件に関しては山口県警察が自動車運転処罰法違反(過失傷害)容疑で書類送検し、山口地方検察庁が起訴猶予処分としていたが、死亡事故後の捜査で神奈川県警から横浜地方検察庁へ追送検された。
 また2件目の事件に関しては山口地検が横浜地検に事件を移送し、両事件とも横浜地方裁判所へ追起訴された。

 2.(死亡事故後の)2017年8月21日12時30分ごろ[2]、山口市内の国道2号をレンタカーで運転中、自車を追い抜いた乗用車に立腹して「車を停めさせ運転手を降車させて文句を言おう」と考え、同日12時40分ごろまで道路上で車線変更・減速・幅寄せなどで進路妨害を繰り返し、相手車の助手席側ドアを手で叩くなどした。
 同日12時40分ごろに同車が停車すると、その前方に自車を停車させ、降車して相手車両の助手席側付近に近づき、12時47分ごろまでの間に助手席側ドアノブを引っ張ったり、助手席側および運転席側窓ガラスを手で叩くなどして「降りてこい!」「出てこいコラァ!」と怒鳴りつけるなどして降車を要求したが、相手運転手が警察に通報したため未遂に終わった(強要未遂罪)。

 ・この事件は死亡事故を受けて神奈川県警に任意提出していた自分の車を受け取る手続きを神奈川県内で済ませ、レンタカーで自宅に帰る途中に起こしていたほか、加害者は通報を受けて駆けつけた警察官が対応していた際も「殺すぞ」と何度も声を上げ「俺は人を殴るために生きている」などと叫んだ。
 また同事件被害者の車は死亡事故の被害者一家と同じ車種だった。

 ▼自動車の運転により
   人を死傷させる行為等の
         処罰に関する法律

 ◆自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律
 (平成25年法律第86号)

 自動車の運転により人を死傷させる行為等に対する刑罰を定めた日本の法律。略称は、自動車運転処罰法または自動車運転死傷行為処罰法。

 自動車による交通事故のうち、加害者の飲酒運転など原因が悪質とされるものに対して厳罰を望む社会的運動の高まりを受けて、刑法に危険運転致死傷罪が規定された。
 しかし、その構成要件は、運転行為の中でも特に危険性の高いものに限定されていたため、例えば、下記のように、刑事裁判において危険運転致死傷罪を適用することには困難を伴っていた。

 ・無免許運転を繰り返している場合に、無免許で事故を起こしても危険運転致死傷罪が適用できなかった。(亀岡暴走事故)

 ・飲酒後に事故を起こした場合に、事故後に再度飲酒したり、あるいは逃走(ひき逃げ)するなどして事故当時の酩酊度を推定困難にする、という手法での逃げ得が発生していた。(福岡海の中道大橋飲酒運転事故)

 ・自動車を運転するには危険な持病を持ちながらあえて運転して事故を起こした場合に、危険運転致死傷罪が適用できなかった。(鹿沼市クレーン車暴走事故)

 本法律は、これら悪質な運転者が死亡事故を起こしている現状に刑法の規定が対応できていないとの意見により、構成要件に修正を加えると共に、刑法から関連規定を分離して独立した法律として、新たに制定されたものである。 なお、刑法に規定されていた時期と異なり、犯罪の主体は道路交通法に規定する自動車および原動機付自転車、と明確化されている。この明記化以前の、即ち刑法規定時期の用語「自動車」については、判例および類推解釈によりオートバイ・原動機付自転車も含まれると解釈されてきた[注 2]。

 ◆あおり運転の多発による改正

 あおり運転(妨害運転)による死亡事故や事件の多発を受けて、2020年(令和2年)に改正法が成立、同年7月2日に施行された。
 妨害運転行為の処罰に関しては、改正道路交通法が第201回国会・同年6月2日に可決成立、同10日に公布され、6月30日に施行である。
 道路交通法の妨害運転罪については、具体的危険や交通事故(人身事故)の発生が無い場合であっても処罰対象となる。
 処罰対象の主な類型としては、「通行区分違反」「急ブレーキ禁止違反」「車間距離不保持」「進路変更禁止違反」「追い越し違反」「減光等義務違反」「警音器使用制限違反」「安全運転義務違反」「最低速度違反(高速自動車国道)」「高速自動車国道等駐停車違反」に分類できる。

 ◆運転免許の行政処分

 2014年(平成26年)現在、危険運転致死傷罪に該当する態様で死傷事故を起こした場合には、運転免許証の行政処分に関し「特定違反行為による交通事故等」の基準が適用され、致傷では基礎点数45~55点・欠格期間5~7年(被害者の治療期間による)、致死では62点・欠格期間8年となっており、殺人や傷害の故意をもって自動車等により人を死傷させた場合(運転殺人、運転傷害)と同程度の処分となっている。

 ▼ひき逃げ

 ひき逃げ/轢き逃げ(ひきにげ)、または救護義務違反(きゅうごぎむいはん)は、人身事故(人の死傷を伴う交通事故)を起こした自動車などに乗っている運転者らが、必要な措置(日本の法律では道路交通法第72条に規定)を講じることなく事故現場から逃走する犯罪行為。
 物損事故(建造物損壊や、他人のペットを死傷させた場合も含む)の場合は「当て逃げ」(あてにげ)と呼ばれる。

 ◆道路交通法の規定

 第72条第1項前段では「交通事故があったときは、当該交通事故に係る車両等の運転者その他の乗務員 (中略) は、直ちに車両等の運転を停止して、負傷者を救護し、道路における危険を防止する等必要な措置を講じなければならない。」と規定されている。
 「ひき逃げ(轢き逃げ)」と呼ばれるが、人を轢いた場合に限らず、車同士の衝突事故で相手が負傷した場合など人身事故になっているとき(救護義務が生じるとき)に事故現場から逃走した場合も「あて逃げ」ではなく「ひき逃げ」となる。
 また「〜逃げ」となっているが、法律の条文上は「逃げる」事は構成要件には含まれない。
 すなわち、事故の当事者が運転を直ちに停止しないか、または救護義務、危険防止措置義務を怠ることで、犯罪が成立する。

 犯罪の主体は「車両等の運転者その他の乗務員」であり、「車両等」は自動車だけでなく原動機付自転車、自転車を含む軽車両、トロリーバス、路面電車も対象であり、これらの運転者または乗務員(双方合わせて条文で「運転者等」)が主体になる。
 主体にならないのは歩行者(道路交通法第2条第3項により歩行者とみなされる車を含む)だけである。
 ここで「乗務員」とは、バス・路面電車の車掌や添乗員など車両の運行に補助的に携わっている者であり、単に同乗している者は含まれない。

 道路交通法第72条は、交通事故に関係した車両等の運転者等について次のような義務を課している。

 1.直ちに運転を停止する義務(事故発生直後に現場を去らないなど)

 2.負傷者の救護義務(負傷者を安全な場所に移動し、可能な限り迅速に治療を受けさせることなど)

 3.道路上の危険防止の措置義務(二次事故の発生を予防する義務)

 4.警察官に、発生日時、死傷者・物の損壊の状況や事故後の措置、積載物を報告する義務

 5.報告を受けた警察官が必要と認めて発した場合に(通常は必ず発する)警察官が到着するまで現場に留まる命令に従う義務

 これらのうち最も罰則が重いのが、人身事故に関係した車両等の運転者等が、直ちに運転を停止せず、または救護義務および危険防止措置義務を果たさない、人身事故に係る救護義務・危険防止措置義務違反である。
 これが「ひき逃げ」と言われる犯罪である。 ただし、事故と同時に人が明らかに即死していたような場合には、負傷者には該当しないため、負傷者の救護義務違反には問えなくなる。
 ただし、危険防止措置義務の懈怠により二次事故が発生し、それにより即死死体が損壊したような場合、人身事故に係る危険防止措置義務違反が成立する。

 物損事故については、それに関係した車両等の運転者等が、直ちに運転を停止せず、または危険防止措置義務を果たさない、物損事故に係る危険防止措置義務違反が「あて逃げ」と言われる犯罪に当たる。
 第72条の救護義務・危険防止措置義務は、第一義的には、事故当事者車両等の運転者等にだけ課せられる。
 事故当事者車両などに単に同乗していた者や、単に現場に居合わせた者、警察官や救急隊員には、同条による義務は課せられない(ただし警察官・救急隊員には別途、職務上の義務は課せられる場合がある)。
 事故当事者車両などの運転者等が、負傷その他の理由で救護義務・危険防止措置を尽くせない場合には、救急車や救急隊員による救護の支援、あるいは警察官により代理で現場の危険防止措置が執られる場合があるが、そうでない場合に当事者の運転者などが措置義務を尽くさない場合は、同条違反の罪に当たる。

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 制限時速60キロの一般道を160キロで追突され死亡。
 それでも「過失」の罪。
 何故、危険運転致死罪にならないのか
、危険運転致死罪の適応の「壁」は仰ぎ見なければならなかった。

   〔ウィキペディアより引用〕



CTNRX的事件File. ♯007ー⑴

2023-09-02 21:00:00 | 千思万考

■動機なき犯罪(殺人)⑴

 本題に入る前に知って頂きたい事があります。
 “モータリゼーション”ってご存知でしょうか。

 ▼高度経済成長期時代

 日本では、1964年の東京オリンピックの直後からモータリゼーションが進んでいった。
 道路特定財源制度等を使った高速道路の拡張や鋪装道路の増加等の道路整備、一般大衆にも購入可能な価格の大衆車の出現、オイルショック後の自動車燃料となる石油低価格化などが自家用車の普及を後押しした。
 まず高度経済成長期に大衆車の量産が開始され、1960年代後半から1970年代にかけて一般家庭にも普及する。
 いざなぎ景気時代には「三種の神器」としてカラーテレビ・自動車・クーラーが「3C」と呼ばれ庶民の夢となった。
 この時点での自家用車の普及はある程度収入のある壮年男性、しかも家庭を持つ一家の主から始まった。
 夫や父の運転する車でレジャーに出かけることが憧れの的となり、自動車メーカーもファミリー層に向けた宣伝広告を行った。
 まだこの時期には「一家に一台」のレベルであり、運転免許を持たない女性も多かった。この時代に20代から30代であった女性が2020年代には70代から80代の高齢者となっており、この世代の女性は運転免許を取得しないまま高齢となって交通弱者になっていることが多い。
 しかし自家用車の普及に道路などのインフラ整備が追いついていなかったこともあり、
 1970年代には交通事故件数・死者数がピークとなり「交通戦争」とまで呼ばれた。

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 モータリゼーション
 (英: motorization)

  自動車が社会と大衆に広く普及し、生活必需品化する現象である。
 国立国語研究所では、その「外来語」言い換え提案の中で「車社会化」という代替表現を提示している。

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 人や物事には“長所・短所”あるいは“善・悪”があります。

 そんな車社会において、“悪”が造り出した事件がありました。

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 ◆一般道で時速160キロ超は過失か?
  遺族が危険運転致死罪を求める

 今年2月14日、宇都宮市内の新4号国道でオートバイの佐々木一匡さんが時速160キロを超える速度で走行していた乗用車に追突されて死亡しました。
 乗用車を運転していた20歳の男に問われている罪は過失運転致死。
 一般道路で160キロの速度は過失なのか。
 佐々木さんの妻の多恵子さんが検察に対しより刑の重い危険運転致死の罪を求めて活動しています。

 検察は直線道路を追突するまでまっすぐ走行しているため制御することが困難な高速度には当たらないとして「危険運転致死罪」の適用を見送ったといいます。
 法定速度の60キロを100キロ以上も上回る速度は「過失」と言えるのか。
 多恵子さん「明らかに160キロ出すまでアクセルを踏み続けたというのは加害者の意思であって過失ですというのはとても納得がいかない」

 多恵子さんは過失運転致死罪からより刑の重い危険運転致死罪に問うことを宇都宮地方検察庁などに求めるため6月からインターネット上で署名活動を始めるとともに、活動の場を街頭にも広げました。
 今年6月26日に宇都宮地検に危険運転致死罪の適用を求める要望書とインターネットや街頭で集まった約5万5千に上る署名を提出しました。
 また事故の直前、被告の男の車と知人2人のオートバイ2台がカーチェイスを繰り返していたことも分かっています。
 要望書では共同危険行為を繰り返しながら走行したとする罪を加えるよう求めています。

 高速走行による交通事故で死亡した全国の被害者遺族が集まり危険運転致死傷罪の運用改善を求める「高速暴走・危険運転被害者の会」が7月立ち上がりました。
 多恵子さんは会の共同代表を務めます。多恵子さん「危険運転致死傷罪がきちんと適用できるような世の中になってもらいたいというのが全て。裁判できちんと裁いてもらえる安心した世の中になればいいなと思う」

 関連項目
      ー 危険運転致死罪① ー

 《発端》

 ▼東名高速飲酒運転事故

 東名高速飲酒運転事故(とうめいこうそくいんしゅうんてんじこ)とは、1999年(平成11年)11月28日に発生した、飲酒運転のトラックが普通乗用車に衝突して起きた交通事故。

 この事故による火災で幼い姉妹が死亡した。
 事故はマスコミ等で大きく取り上げられ、それが危険運転致死傷罪の成立に大きく影響した。

 ◆経緯(東名高速飲酒運転事故)

 1999年11月28日15時30分ごろ、東京都世田谷区の東名高速道路東京IC付近で、箱根からの行楽帰りの千葉市の会社員(以下「夫」表記)の所有する普通乗用車(トヨタ・クレスタ。妊娠中の妻(31歳)が運転、助手席に夫(49歳)、後部座席に3歳・1歳の2女児の計4名が同乗)が首都高速用賀料金所付近上り本線を走行中、料金所通過のため減速していたところ、高知県高知市から東京に向かっていた飲酒運転の12トントラック(日産ディーゼル・ビッグサム)に追突された。
 この時、別のワゴン車1台(いすゞ・ファーゴ)も事故に巻き込まれ損傷しているが、このワゴン車の運転手に怪我はなかった。
 乗用車は大破炎上。妻は自力で運転席の窓から脱出したが、同乗していた3歳と1歳の女児2人は焼死。
 夫は助手席の窓から救出されたが全身の25%を火傷する大火傷を負い、集中治療室で何度も皮膚移植することを余儀なくされた。
 妻は窓から逃げる直前に、夫は助け出される直前に娘2人の最期の声を聞いている。

 事故発生直後、偶然現場を通りかかったテレビ朝日のカメラマンが、事故直後の光景をテレビカメラで撮影していたほか、現場周辺にいた日刊スポーツのカメラマンが、近くのビルの屋上から炎上する車を写真で撮影している。
 トラックの運転手は飲酒運転の常習者で、事故当日も高知から大阪へのフェリー内や東名高速の海老名SAなどで合わせてウイスキー1瓶(750ml入り)とチューハイ1缶を飲んだ。
 事故当時はひどく酩酊しており、真っすぐ立つことができないほどであった。呼気中のアルコール濃度は1リットルあたり0.63mgだったという。
  事故より前、不自然な蛇行運転をする加害車に関する通報が日本道路公団(現在のNEXCO)に次々と寄せられた。
 また、東京料金所では運転手が支払いに必要なハイウェイカードを探すのに時間が掛かったことから、料金所の係員がトラックを路肩に移動させカードを探させた後、運転手を降ろしハイウェイカードを預かった。
 その際、料金所の職員は運転手の足元がふらついていることに気づき、「ふらついているので休憩したらどうか」と声を掛けた(飲酒運転とは思わなかったと証言)。
 しかし運転手は、「風邪気味だったもので、薬を飲んだから大丈夫」と言い、休憩も取らずに運転を再開した。
 被害者の車両はそれまでトラックの後ろを走っていたが、トラックが東京料金所で停車している間に追い越しており、トラックが運転を再開した後に追突事故は起きた。

 《裁判ー東名高速飲酒運転事故》

 ◆刑事訴訟

 トラックの運転手は、業務上過失致死傷罪などの罪に問われた(事件当時は危険運転致死傷罪は未制定)。
 東京地方検察庁は刑法第211条に定める同罪の法定刑で、最高刑に当たる懲役5年を求刑したが、2000年6月8日、東京地方裁判所(伊藤雅人裁判官)は運転手に対し、懲役4年の判決を言い渡した。
 検察はこの判決を不服として、飲酒運転の事件としては異例の控訴に踏み切った。
 2001年1月12日、東京高等裁判所の裁判長仁田陸郎が控訴を棄却し、運転手に懲役4年を命じた東京地裁判決が確定判決となった。

 ◆民事訴訟

 2002年10月23日、両親が当時のトラック運転手およびその勤務先だった高知通運(本社:高知市)などを相手取って約3億5600万円の損害賠償を、一部を女児たちの「毎命日に分割して支払う」よう求め東京地方裁判所に提訴した。
 死亡逸失利益についてのこのような定期金賠償方式による支払請求は異例で、裁判において争われたが、東京地方裁判所はこれを認めた。
 この裁判で、判決で東京地裁は被告らに対して、原告へ総額約2億5000万円を支払うことを命じた。

 ・判決の要約:加害運転手および高知通運(被告)は、原告に対し賠償金2億4979万5756円を連帯して支払うこと。
 
 死亡による逸失利益については、2女児が18歳から67歳まで49年間就労したものとして算定し、その部分の金員は、亡くなった女児らがそれぞれ19歳の誕生日を迎える年の翌年の命日に初めて支払い、以降15年間毎命日ごとに分割して支払うこと。
 女児らが34歳の誕生日を迎える年の命日には、34歳から67歳までの金額をそれぞれ一括して支払うこと(年5パーセントの金利を含む)。

 また、金銭損害賠償等を求める民事判決においては異例の踏み込んだ表現として、被告の行為について「左側壁の縁石や中央分離帯にぶつかりかねないほど大きく蛇行走行するという、
 まさに走る凶器による危険極まりない運転行為」、「未必の故意による傷害行為とさえ評価され得る」、「被告が常日ごろから自分の運転するトラックに酒を持ち込み、常習的に飲酒運転をするという、
 (略)非常に悪質で強い非難に値する行為を習慣とし(略)本件のような重大な事故はいつ発生してもおかしくない状況であった」、『ろれつの回らぬ口調で、「何で止まったんだ」、「急に止まるからぶつかったんだ」、「まーえーじゃないか」、
 「逃げるんじゃない、会社に電話をかけてくる」、「酒なんか飲んでいねえよ、風邪薬飲んだだけだ」などと強弁』と厳しく指弾し、事故の有り様について「当時、まだ3歳と1歳の幼児であり、(略)限りない可能性を有していたはずであったのに、突然、本件事故により命を奪われた同人らの無念さは、計り知れない。
 しかも、後部座席に幼い2人のみで身動きもできないまま取り残され、意識を失うこともなく、炎に取り巻かれ、熱さ・痛さに悲鳴を上げながら我が身を焼かれ死んでいったものであり、死に至る態様も極めて悲惨かつ残酷である。」、
 「我が子の助けを求める叫び声、泣き声を間近に聞きながらも、燃え盛る火炎の勢いのため、為すすべもなく、ただ最愛の2人の娘が目の前で焼け死んでいくのを見ているほかはなかったという原告らの痛恨の思いと無力感には、想像を絶するものがある。」、
 「原告らが(略)一命を取り留めたのは、被害車両の電源が衝突によっても切れることなく通じており、原告B側の電動の窓ガラスが開いたという全くの偶然によるものであって(略)、このような偶然がなければ、原告ら(まだ原告Bのお腹の中にいた三女も含む。)についても焼死という、さらに悲惨な結果を招いていたであろう」のように評価したうえで、死亡に関連する慰謝料として、被害者である幼児2名本人分に各々2600万円、両親2名各々の幼児2名各々に対する遺族固有の慰謝料として各々800万円、併せて各々3400万円を認定した。
 これは交通事故における独身者の死亡賠償額としては過去最高額である。

 《社会的影響》

 2000年6月、神奈川県座間市で飲酒及び無免許、かつ無車検の暴走車によって大学に入学したばかりの一人息子を亡くした(小池大橋飲酒運転事故)造形作家が悪質ドライバーに対する量刑が余りにも軽すぎること、今の日本の法律に命の重みが反映されていないことに憤りを覚え、法改正を求める署名運動を始めた。
 被害者たちもこの運動の趣旨に心から賛同し、全国各地で街頭署名を重ね、2001年10月に法務大臣へ最後の署名簿を提出した時には合計で37万4,339名の署名が集まった。
 世論に後押しされ、2001年6月には道路交通法改正法案が、11月には刑法改正法案が全会一致で国会を通過し、最高刑を懲役15年とする危険運転致死傷罪が刑法に新設された。
 2007年1月20日、テレビ朝日の「ドスペ!」には被害者家族が出演し、再現ドラマも放送された。
 なお、再現ドラマには被害者家族が乗っていたのと同型の乗用車を使用しており、加害者が運転していたトラックも年式は異なるものの同型のものを使用している。
 ちなみに2003年には、被害者家族が高知通運の従業員に対して飲酒運転の根絶を訴える講演をしたわずか3週間後に被告が勤務していた高知通運の取締役が酒気帯び運転で追突事故を起こしている。
 この事情も慰謝料算出にあたって斟酌されている。
 運転免許証更新時に配布される教則本「自動車を運転される皆様へ 安全運転BOOK」の32頁に福岡海の中道大橋飲酒運転事故と共に本事故が飲酒運転の悲惨例として取り上げられている。

 《危険運転致死傷罪》

 ▼類型

 危険運転致死傷罪(第二条)
 下記の行為を行い、よって人を負傷させた者は15年以下の懲役、人を死亡させた者は1年以上の有期懲役。

 1.酩酊運転致死傷罪
 アルコール(飲酒)又は薬物の影響により正常な運転が困難な状態で自動車を走行させる行為。

 2.制御困難運転致死傷罪
 進行を制御することが困難な高速度で自動車を走行させる行為。

 3.未熟運転致死傷罪
 進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させる行為。

 4.妨害運転致死傷罪
 人または車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人または車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為。

 5.妨害運転致死傷罪
 車の通行を妨害する目的で、走行中の車(重大な交通の危険が生じることとなる速度で走行中のものに限る。)の前方で停止し、その他これに著しく接近することとなる方法で自動車を運転する行為。

 6.高速道路等妨害運転致死傷
 高速自動車国道又は自動車専用道路において、自動車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の前方で停止し、その他これに著しく接近することとなる方法で自動車を運転することにより、走行中の自動車に停止又は徐行をさせる行為。

 7.信号無視運転致死傷罪 赤色信号またはこれに相当する信号を殊更に無視し(信号無視)、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為。

 8.通行禁止道路運転致死傷
 通行禁止道路を進行し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為。

 準危険運転致死傷罪編集 (第三条)
 下記の行為を行い、よって人を負傷させた者は12年以下の懲役、人を死亡させた者は15年以下の懲役。

 1.準酩酊運転致死傷・準薬物運転致死傷
 アルコール又は薬物の影響により、正常な運転に支障が生じる恐れがある状態で自動車を運転する行為であって、結果としてアルコール又は薬物の影響により、正常な運転が困難な状態に陥ったとき。

 2.病気運転致死傷
 自動車の運転に支障を及ぼすおそれがある病気として政令で定めるものの影響により、その走行中に正常な運転に支障が生じるおそれがある状態で自動車を運転する行為であって、結果としてその病気の影響により正常な運転が困難な状態に陥ったとき。

 ー 各類型について ー

 旧・刑法第208条の2の規定と比較して構成要件と類型の一部が改正、拡大されている。

 酩酊運転致死傷・薬物運転致死傷(第2条第1号)

 アルコール(飲酒)または薬物の影響により、正常な運転が困難な状態で自動車を走行させる行為。
 刑法の旧規定と同様。
 「正常な運転が困難な状態」とは、道路交通法の酒酔い運転罪の規定(同法第117条の2第1号)にいう「正常な運転ができないおそれがある状態」では足りず、現実に前方注視やハンドル、ブレーキ等の操作が困難な状態であることを指す。
 本法律に言う「薬物」については、特定の薬効成分は指定されていない。
 薬効成分の種類を問わず、薬物の影響下で正常な運転が困難な状態、または正常な運転に支障が生じる恐れがある状態に陥るものすべてが該当し得る。
 例えば、一般の市販薬であっても、眠気を誘発する副作用を持つために服用後に自動車の運転を控えるように明記されている抗ヒスタミン薬(第1世代抗ヒスタミン薬に限る)を服用して、眠気による意識低下により人身事故を起こした場合にも、本法律の各条に触れる場合がある。
 麻薬及び向精神薬取締法・大麻取締法・覚醒剤取締法・あへん法の薬物四法による規制薬物や、脱法ドラッグ・脱法ハーブに類する意識や運動能力に作用する薬物を摂取した場合も同様である。

 準酩酊運転致死傷・準薬物運転致死傷 (第3条第1項)
 独立法制定時に新設。
 アルコール(飲酒)又は薬物の影響により走行中に正常な運転に支障が生じるおそれ(危険性)を予め認識していながら自動車を運転し、その結果として第2条第1号に規定する状態(アルコール(飲酒)または薬物の影響により正常な運転が困難な状態)に陥った場合。
 この点で、原因行為において正常な運転が困難となる認識可能性が要求される第2条第1号の規定と差異がある。抽象的危険性を認識していて具体的危険を惹起して、よって結果を惹起した点について、二段階の結果的加重犯の構成となっている(この点は次の病気運転致死傷についても同様)。
 そのため、第2条第1号(従来規定)については「酒酔い運転」程度の酩酊や「薬物等運転」の認識性が標準とされうるが、第3条第1項(新設)においては、「酒気帯び運転」程度の酩酊等であっても、結果的に「正常な運転が困難な状態」であれば、本罪が成立することになる。

 病気運転致死傷(第3条第2項)

 独立法制定時に新設。政令に定める特定の疾患の影響により、走行中に正常な運転に支障が生じるおそれ(危険性)を予め認識していながら自動車を運転し、その結果として当該疾患の影響により正常な運転が困難な状態に陥った場合。 準酩酊運転致死傷や準薬物運転致死傷と同様に、抽象的危険性を認識していて具体的危険を惹起して、よって結果を惹起した点について二段階の結果的加重犯の構成となっている。
 特定の疾患とは、運転免許証の交付欠格事由を標準として、以下が定められている。

 1.運転に必要な能力を欠く恐れがある統合失調症。

 2.覚醒時に意識や運動に障害を生じる恐れがあるてんかん。

 3.再発性の失神障害。

 4.運転に必要な能力を欠く恐れがある低血糖症。

 5.運転に必要な能力を欠く恐れがある躁鬱病(単極性の躁病・鬱病を含む)。

 6.重度の眠気の症状を呈する睡眠障害。

 上記各疾患の影響により、運転前または運転中に発作の前兆症状が出ていたり、症状が出ていなくても所定の治療や服薬を怠っていた場合で、事故時に結果的に「正常な運転が困難な状態」(前述)であれば、本罪が成立することになる。
 なお、病気を原因とした「正常な運転が困難な状態」については、前述のほか、発作のために意識を消失している場合や、病的に極端な興奮状態、顕著な精神活動停止や多動状態、無動状態など、幻覚や妄想に相当影響されて意思伝達や判断に重大な欠陥が認められるような精神症状を発症している場合も含まれる。 
 認知症は含まれていない。

 制御困難運転致死傷(第2条第2号)

 進行を制御することが困難な高速度で自動車を走行させる行為。刑法の旧規定と同様。
 単に速度制限違反というだけで成立するものではなく、直線道路等では、制限速度をおおむね50km/h以上超えたときに適用が検討される。
 カーブ等では、限界旋回速度を超過したとして制限速度を40-60km/h超えた場合に適用した事例、路面の縦断線形が長周期の凹凸になっている場所に制限速度を30km/h超えて進入し転覆等を起こした事故に適用した事例などがある。
 また、意図的なドリフト走行やスピンターンを行い事故を起こした場合も対象になりうる。

 未熟運転致死傷(第2条第3号)

 進行を制御する技能を有しないで自動車を走行させる行為。刑法の旧規定と同様。
 単に無免許運転であるだけでは足りず、運転技能を有していない状態を指す。
 一方で、運転技能を有するが免許が取消・停止・失効になっている状態は含まない。
 したがって、免許を一度も取得していなくとも、日常的に事故を起こすことなく無免許運転している場合には運転技能ありとみなされ、これには該当しない。
 なお、法的に無免許運転である場合には、第6条の加重規定が適用されることとなった。

 妨害運転致死傷(第2条第4号)

 人または車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の直前に進入し、その他通行中の人または車に著しく接近し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為。刑法の旧規定と同様。
 これは、何らかの理由により故意に「人又は車の通行を妨害する」目的で行った場合のことである。
 具体的には、過度の煽り行為や、故意による割り込み・幅寄せ・進路変更などが該当しうる。
 「重大な交通の危険を生じさせる速度」とは、相手方と接触すれば大きな事故を生ずる速度をいい、20km/h程度でも該当する。
 令和2年改正法で第5号の類型が追加された。第4号と比較して「走行中の車」の「前方で停止し、その他これに著しく接近することとなる方法で自動車を運転」する行為等が追加された。

 高速道路等妨害運転致死傷(第2条第6号)

 高速自動車国道又は自動車専用道路において、自動車の通行を妨害する目的で、走行中の自動車の「前方で停止し、その他これに著しく接近することとなる方法で自動車を運転」することにより、走行中の自動車に停止または徐行をさせる行為。
 令和2年改正法で追加された。
 上述の第5号と共に、あおり運転の多発や、特に東名高速夫婦死亡事故の発生を受け改正された。
 高速道路等において、妨害目的で、「走行中の車」の「前方で停止し、その他これに著しく接近することとなる方法で自動車を運転」する行為等により、他の車を停止または徐行させる行為が該当する。

 信号無視運転致死傷(第2条第7号)

 赤色信号またはこれに相当する信号を殊更に無視し(信号無視)、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為。
 刑法の旧規定と同様。 交差交通が青信号であるのに「殊更に」赤信号を無視した場合に適用され、見落とし・誤認などの過はもとより、ただ信号の変わり際(黄信号→赤信号へと変わる瞬間、全赤時間)などに進んだ場合などは含まれない。
 「重大な交通の危険を生じさせる速度」については同様である。

 通行禁止道路運転致死傷(第2条第8号)

 自動車の通行が禁止されている政令に定める道路(道路の一部分を含む)を自動車によって通行し、かつ、重大な交通の危険を生じさせる速度で自動車を運転する行為。
 独立法制定時に新設。
 なお、通行禁止道路の通行は故意が要件であるため、道路標識の見落とし等の過失による場合や、認知症などによる場合は適用されない。
 通行禁止道路とは、政令により以下が定められている。

 ・(一)道路標識等により通行が禁止されている道路。
 例として「通行止め」、「車両通行止め」、「歩行者専用」(歩行者天国を含む)、「自転車及び歩行者専用」、「自転車専用」などがある。 道路標識等であっても、「一定の条件に該当する自動車に対象を限定」するものについては適用外となる。
 例として、「車両の種類」(大貨等、二輪など)、「最大積載量」、「重量・高さ・横幅の制限」などがある。
 ただし、「車両の種類」については、「一定の条件に該当する自動車に対象を限定」していない場合は適用対象となるので注意が必要である。
 たとえば、「軽車両を除く」「自転車及び歩行者専用」「自転車専用」などの標識がある場合は、通行禁止対象から軽車両や自転車を除外しているに留まり、自動車(原付を含む)についてはすべて通行禁止対象なので、この規定の適用対象となる。
 さらに、通行の日付・時間帯のみを条件とする道路標識等についても対象となる。例として「歩行者専用 7~9時」などがある。
 したがって、通学時間帯などを理由とした歩行者専用道路等規制に故意に違反して死傷事故を起こすと、危険運転として厳罰に処されうるので、注意が必要である。
 なお、「指定方向外進行禁止」は原則として対象外であるが、それが上記の「通行止め」等の道路標識の反射として交差点に設置されている場合や、「一方通行」「車両進入禁止」の反射として交差点に設置されている場合に、それらに新たに違反した場合には、それぞれ(一)、(二)により、この規定の適用対象となる。

 ・(二)道路標識等により、「自動車の通行につき一定の方向にするもの」が禁止されている道路。
 いわゆる一方通行の規制で、一方通行の逆走事故が該当する。
 一方通行以外の具体例としては、「車両進入禁止」がある。
 一方通行についても、規制に条件が付されている場合には(一)と同様になる。
 例として「大貨等」「二輪[27]を除く」は逆走禁止の対象として「一定の条件に該当する自動車に対象を限定」しているため適用対象外となり、逆に、「一方通行 7~9時」「自転車を除く」などの場合は、自動車についてはすべて逆走禁止となっているため、この規定の適用対象となる。

 ・(三)高速自動車国道または自動車専用道路の道路右側部分。逆走事故が該当する。
 なお、上下線分離の場合の逆走は、道路標識等が正しく設置されていれば(二)に該当する。
 一般道路の場合には、道路右側部分の逆走は対象外になる。
 ただし一般道路でも上下線分離の場合には、高速道路・自動車専用道路と同様、道路標識等が正しく設置されていれば(二)の対象となる。

 ・(四)安全地帯または「立入り禁止部分」(道路交通法第17条第6項) なお、「重大な交通の危険を生じさせる速度」については同様である。

   〔ウィキペディアより引用〕



朝の連続ドラマ小説 一覧⑤

2023-09-02 06:00:00 | DATA・BASE

 ■NHK朝の連続ドラマ小説 リスト⑤

 ❖ 2019年(令和元年) ❖

 101.スカーレット(下半期)

 作:水橋文美江
 主題歌 : Superfly
     「フレア」

 主な出演者 :
  戸田恵梨香 富田靖子 松下洸平
  伊藤健太郎 大島優子 林遣都
  桜庭ななみ 福田麻由子 黒島結菜
  溝端淳平 羽野晶紀 三林京子
  マギー 西川貴教 佐藤隆太
  烏丸せつこ 財前直見 水野美紀
  イッセー尾形 稲垣吾郎 北村一輝

 戦後まもなく、大阪から滋賀・信楽にやってきた、絵が得意な川原喜美子。
 両親と二人の妹との暮らしは貧しく、頑張り屋の喜美子は、幼いながらも一家の働き手だった。
 15歳になった喜美子は、大阪で就職し、新たな出会いによって、さらに成長。
 信楽に戻ったのちは、地元の信楽焼に惹かれ、男性ばかりの陶芸界に飛び込み、陶芸家・川原喜美子を目指して奮闘する毎日が始まる。

 ❖ 2020年(令和2年) ❖

 102.エール(上半期)

 原案:林宏司
 主題歌 : GReeeeN
     「星影のエール」

 主な出演者 :
  窪田正孝 二階堂ふみ 中村蒼
  山崎育三郎 松井玲奈 森山直太朗
  相島一之 松尾諭 野田洋次郎
  佐久本宝 森七菜 仲里依紗
  野間口徹 古川琴音 平田満 宮沢氷魚
  古川雄大 マキタスポーツ 志田未来
  吉原光夫 岡部大(ハナコ)
  三浦貴大 柴咲コウ 金子ノブアキ
  堀内敬子 古田新太 北村有起哉
  菊池桃子 光石研 井上順 吉岡秀隆
  志村けん 薬師丸ひろ子 風間杜夫
  唐沢寿明

 日本が生糸輸出量世界一となった明治42年、急速に近代化がすすむ福島の老舗呉服店に生まれた古山裕一は、取り柄がない子どもだと思われていたが、音楽に出会うと独学で作曲の才能を開花させてゆく。
 青年になった裕一は家族に内緒で海外の作曲コンクールに応募し、上位入賞。それをきっかけに、裕一は歌手を目指しているという女学生と知り合う。
 福島と豊橋―遠く離れた地に住みながらも、音楽に導かれるように出会った二人は結婚。
 上京すると二人は、戦前・戦中・戦後を生き抜き、二人三脚で数々のヒット曲を生み出していく。

 103.おちょやん(下半期)

 作:八津弘幸
 主題歌 : 秦基博
     「泣き笑いのエピソード」
 語り:桂吉弥

 主な出演者:
  杉咲花 トータス松本 宮澤エマ
  篠原涼子 名倉潤 いしのようこ
  成田凌 星田英利 中村鴈治郎
  井川遥 若村麻由美 板尾創路

 明治の末、大阪の南河内の貧しい家に生まれたヒロイン、竹井千代は小学校にも満足に通わせてもらうことができず、9歳の時に、道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。
 そこで目にしたのが、華やかな芝居の世界。千代は女優を志し、芝居の世界に飛び込んでいく。
 そして、京都の映画撮影所などを経て、大阪で新しく生まれた「鶴亀家庭劇」に参加。
 そこで、喜劇界のプリンス、天海天海(あまみ てんかい)と再会し、結婚。喜劇女優として少しずつ成長していく。
 千代は天海と二人三脚で理想の喜劇を目指して奮闘するものの、戦後、芝居の世界から去ってしまう。
 しかし、ラジオドラマへの出演をきっかけに、女優として不死鳥のように復活。「大阪のお母さん」として絶大な人気を獲得し、名実共に上方を代表する女優となっていく。

 ❖ 2021猫(令和3年) ❖

 104.おかえりモネ(上半期)

 作:安達奈緒子
 主題歌 : BUMP OF CHICKEN
     「なないろ」
 語り:竹下景子

 主な出演者:
  清原果耶 内野聖陽 鈴木京香
  蒔田彩珠 藤竜也 竹下景子
  夏木マリ 坂口健太郎 浜野謙太
  でんでん 西島秀俊 永瀬廉
  浅野忠信

 宮城県気仙沼湾沖の自然豊かな島で、両親・祖父・妹と暮らしていた永浦百音。
 2014年春、高校卒業と同時に気仙沼を離れ、ひとり内陸の登米市へ移り住むことに。
 将来を模索する百音は新天地で、林業や山林ガイドの見習いの仕事をはじめる。
 そんな百音に、ある日転機が訪れる。東京から、お天気キャスターとして人気の気象予報士がやって来たのだ。
 彼と一緒に山を歩く中で、「天気予報は未来を予測できる世界」と教えられ、気象予報士の資格を取ろうと猛勉強をはじめ、難関を突破。
 上京し、民間の気象予報会社で働きはじめた百音は、個性的な先輩や同僚に鍛えられながら、失敗と成功を繰り返し、成長してゆく。

 105.カムカムエヴリバディ(下半期)

 作:藤本有紀
 主題歌 : AI「アルデバラン」
 語り:城田優

 主な出演者:
  上白石萌音 深津絵里 川栄李奈
  松村北斗 村上虹郎 小野花梨
  浅越ゴエ 岡田結実 さだまさし
  濱田岳 大和田伸也 鷲尾真知子
  西田尚美 YOU 甲本雅裕 段田安則

 1925(大正14)年、日本でラジオ放送が始まった日、岡山市内の商店街にある和菓子屋で、女の子が生まれた。
 名前を安子という。
 やがて戦争の足音が近づくなか、さまざまな試練が安子に舞い降りる。
 けれど、ラジオ放送開始からまもなく始まるラジオ英語講座との出会いが、安子の未来を切り開いていく。
 安子の娘・るいの物語は、昭和30年代の大阪から始まる。
 るいの娘・ひなたの物語は、昭和40年代の京都から始まる。
 昭和から平成、そして令和へ。
 3人の傍らには、ラジオ英語講座があった。
 安子、るい、ひなたと、三世代の女性たちが紡いでいく、100年のファミリーストーリー。

 ❖ 2022年(令和4年) ❖

 106.ちむどんどん(上半期)

 作:羽原大介

 語り:ジョン・カビラ
 主題歌 : 三浦大知
     「燦燦」

 主な出演者:
  黒島結菜 仲間由紀恵 大森南朋
  竜星涼 川口春奈 上白石萌歌
  宮沢氷魚 山田裕貴 前田公輝
  山路和弘 片桐はいり 石丸謙二郎
  渡辺大知 きゃんひとみ
  あめくみちこ 川田広樹 戸次重幸

 1960年代。
 まだ沖縄はアメリカ軍の統治下にあった。
 沖縄本島北部は、「やんばる地方」と呼ばれ、豊かな自然や山林の多い地域。その「やんばる」の、とある ひなびた村に、サトウキビなどの農家を営む比嘉(ひが)家が暮らしていた。
 父と母はふたりで一生懸命働き、長男、長女、次女、三女の四人の子供たちは、それぞれに個性豊か。
 次女の暢子(のぶこ)は家族でいちばん食べることが大好きで、おいしいものが大好き。月日は流れ、高校卒業を迎えた暢子は、「東京に行きたい。西洋料理のシェフになりたい!」と夢を抱く。
 折しも1972年、沖縄の本土復帰の年。
 暢子は東京に渡り、念願の有名レストランの厨房で修業をはじめる。
 兄妹たちもそれぞれの道を歩み出す。個性豊かな沖縄四兄妹の、本土復帰からの歩みを描く、笑って泣ける朗らかな50年の物語。

 107.舞い上がれ!(下半期)

 作:桑原亮子
 主題歌 : back number
     「アイラブユー」
 語り : さだまさし

 主な出演者:
  福原遥 横山裕 赤楚衛二 山下美月
  目黒蓮 哀川翔 鈴木浩介 山口智充
  くわばたりえ 駿河太郎 古舘寛治
  松尾諭 久保田磨希 川口春奈
  長濱ねる 吉谷彩子 山崎紘菜
  高杉真宙 又吉直樹 山口紗弥加
  鶴見辰吾 吉川晃司 永作博美
  高橋克典 高畑淳子

 岩倉舞は、ものづくりの町・東大阪で町工場を営む父・浩太と母・めぐみ、そして兄・悠人との4人暮らし。引っ込み思案だった舞だが、自然豊かな長崎の五島列島にいる祖母・祥子の元を訪れ、五島列島の広い空に風を受けて力強く舞いあがる「ばらもん凧」に魅入られる。あんな風に空高く飛びたい。
 空への憧れはパイロットになる夢へとふくらんでいく。
 しかし、パイロットへの道のりは想像以上に厳しいものだった。
 そんななか、東大阪と離島、それぞれの土地に暮らすさまざまな人との絆を深めた舞は、島を行き来できる電動小型飛行機を飛ばしたいと思うようになる。
 舞台は1990年から今。飛ぶ夢に向かっていく挫折と再生の物語。

 ❖2023年(令和5年) ❖

 108.らんまん(上半期)

 作:長田育恵
 主題歌 : あいみょん
     「愛の花」
 語り:宮﨑あおい

 主な出演者:
  神木隆之介 浜辺美波 志尊淳
  佐久間由衣 笠松将 中村里帆
  島崎和歌子 寺脇康文 広末涼子
  松坂慶子 牧瀬里穂 宮澤エマ
  池内万作 大東駿介 成海璃子
  池田鉄洋 安藤玉恵 山谷花純
  中村蒼 田辺誠一 いとうせいこう

 江戸時代末期の1862年(文久2)3月、全国で尊王攘夷の機運が高まるなか、坂本龍馬が土佐藩を脱藩── そのわずか1か月後、同じ土佐の地で酒造業を営む裕福な商家に待望の男の子が誕生する。のちの天才植物学者・槙野万太郎(まきの・まんたろう)である。
 万太郎は、明るい性質だが、虚弱な子ども。
 なぜだか植物のことが好きで、集中すると周りのことも目に入らなくなってしまうが、学業の面でメキメキと頭角を現す。
 東京上野で開催される「内国勧業博覧会」をきっかけに万太郎は初めて上京。
 その旅のなかで憧れの博物学者たちと出会い、日本各地の貴重な植物や海外から来た珍しい植物を目の当たりにする。
 「いつか必ず日本の植物のすべてを明らかにしたい!」──万太郎の植物学への情熱に火が付いた。
 愛する植物のために一途に情熱的に突き進んだ万太郎とその妻・寿恵子の波乱万丈な生涯を描く。

 109.ブギウギ(下半期)

 作:足立紳/櫻井剛
 主題歌 : 中納良恵・さかいゆう・趣里
     「ハッピー☆ブギ」

主な出演者:
  趣里 柳葉敏郎 水川あさみ
  翼和希 清水くるみ 片山友希
  伊原六花 菊地凛子

 大正の終わりごろ、大阪の下町の小さな銭湯の看板娘・花田鈴子は、歌って踊るのが大好きな天真爛漫(てんしんらんまん)な女の子。
 小学校を卒業した鈴子は「歌と踊りでみんなを笑顔にしたい」と思うようになり、道頓堀に新しくできた歌劇団に入団。
 必死に稽古にはげんだ鈴子は、メキメキと成長、抜群の歌唱力で頭角を現していく。
 昭和13年、鈴子は上京。
 そこで、人気作曲家と出会い、大きく運命が変わる。鈴子は、作曲家の指導を受け、“スウィングの女王”と呼ばれ人気歌手になっていく。
 しかし、戦争が始まると鈴子の歌っていた歌は「敵性音楽」となり、鈴子の舞台での歌や踊りが厳しく制限されてしまう。
 やがて戦争が終わり、生まれたのが「東京ブギウギ」。
 明るく、飾らず、全身で歌う、鈴子の真骨頂。
 戦後の傷ついた日本に、その歌声が響き渡る。
 鈴子は“ブギの女王”と呼ばれるようになり、大スター歌手への階段を駆け上がっていく。

 ❖ 2024年(令和6年) ❖

 110.虎に翼(上半期)

 作 吉田恵里香


 主な出演者(予定) :
  伊藤沙莉 石田ゆり子 岡部たかし
  ハ・ヨンス 戸塚純貴 岩田剛典
  松山ケンイチ 小林薫 桜井ユキ

 主人公・猪爪寅子のモデルは日本初の女性弁護士でのちに裁判官となり、女性として初めての裁判所長も務めた三淵嘉子。

 111.おむすび(下半期)

 作 根本ノンジ

 主な出演者 :
  橋本環奈

         (2023.9.1.現在)

 〔情報元 : NHKアーカイブス〕

 〔ウィキペディアより引用〕


 

■朝の連続ドラマ小説 一覧④

2023-09-02 06:00:00 | DATA・BASE

 ■NHK朝の連続ドラマ小説 リスト④


 ❖ 2007年(平成19年)

 76.どんど晴れ(上半期)

 作:小松江里子
 音楽:渡辺俊幸
 主題歌:小田和正
     「ダイジョウブ」

 主な出演者:
  比嘉愛未 内田朝陽 大杉漣 森昌子
  神木隆之介 東幹久 雛形あきこ
  リュ・シウォン 白石美帆
  蟹江一平 あき竹城 川村ゆきえ
  渡辺邦斗 石原良純 山本圭 長門裕之
  草笛光子 宮本信子

 横浜の父のケーキ店でパティシエをめざすヒロインが、婚約者の実家である盛岡の名門旅館に飛び込み女将修業をすることに。伝統と格式の前で孤軍奮闘しながら成長し、真の“おもてなしの心”とは何かを知る「女将奮戦記」。

 77.ちりとてちん(下半期)

 作:藤本有紀
 語り:上沼恵美子

 主な出演者:
  貫地谷しほり 和久井映見 松重豊
  京本政樹 青木崇高 茂山宗彦
  桂吉弥 加藤虎ノ介 佐藤めぐみ
  川平慈英 渡辺正行 生稲晃子
  松永玲子 江波杏子 渡瀬恒彦

 心配性で物事をつい悪い方へ考えてしまうヒロインが、高校卒業目前に“脇役人生”を変えようと一大決心して故郷の福井・小浜市を出て大阪へ。
 そこで上方落語に出会い、落語家を志す。
 恋あり涙あり笑いありの人情ドラマ。

 ❖ 2008年(平成20年) ❖

 78.瞳(上半期)

 作:鈴木聰

 主な出演者:
  榮倉奈々 西田敏行 飯島直子
  木の実ナナ 安田顕 満島ひかり
  菅井きん 小倉久寛 高田延彦
  篠井英介 眞木大輔 近藤正臣
  笹野高史 前田吟

 札幌でダンサーをめざすヒロインが、祖母の死を機に東京・月島で「養育家庭」をしている祖父のもとに飛び込む。
 若い里親として3人の里子たちと向き合う中で、不仲だった祖父と母、離婚した父を結びつける家族再生の物語。

 79.だんだん(下半期)

 作:森脇京子
 主題歌:竹内まりや
     「縁(えにし)の糸」
 語り:竹内まりや

 主な出演者:
  三倉茉奈 三倉佳奈 吉田栄作
  石田ひかり 鈴木砂羽 京野ことみ
  佐川満男 河合美智子 赤井英和
  石倉三郎 伊武雅刀 三林京子
  岸部一徳 夏八木勲 藤村志保

 離れ離れで育った双子の姉妹が数奇な運命をたどり、絆を深める。舞台は島根と京都。
 ヒロインは、歌手志望のめぐみと祇園の舞妓・のぞみ。2人はデュエット歌手として活躍後、それぞれの道へ旅立つ。

 ❖ 2009年(平成21年) ❖

 80.つばさ(上半期)

 作:戸田山雅司
 主題歌:アンジェラ・アキ
     「愛の季節」
 語り:イッセー尾形

 主な出演者:
  多部未華子 高畑淳子 中村梅雀
  宅間孝行 松本明子 金田明夫
  井上和香 ROLLY 脇知弘 手塚理美
  斉藤由貴 イッセー尾形 山本學
  小松政夫 冨士眞奈美 吉行和子

 埼玉県の和菓子屋とコミュニティー放送局が舞台。
 しっかり者の娘と自由奔放な母という、あべこべな母娘が、いがみあいながらも壊れた家族の絆を取り戻すため、努力する家族再生の物語。

 81.ウェルかめ(下半期)

 作:相良敦子
 主題歌:aiko
     「あの子の夢」
 語り:桂三枝

 主な出演者:
  倉科カナ 石黒賢 羽田美智子
  坂井真紀 大東俊介 温水洋一
  正名僕蔵 国広富之 石野真子
  松尾れい子 長塚圭史 益岡徹
  星野知子 芦屋小雁 室井滋

 ヒロイン・波美の夢は、「世界につながる」雑誌編集者になること。
 徳島市の地元情報誌を発行する出版社に入社した波美は、雑誌の面白さに目覚め、仕事を通して自分の故郷をみつめていく。

 ❖ 2010年(平成22年) ❖

 82.ゲゲゲの女房(上半期)

 原案:武良布枝
 主題歌:いきものがかり
     「ありがとう」
 語り:野際陽子

 主な出演者:
  松下奈緒 向井理 大杉漣 古手川祐子
  野際陽子 風間杜夫 竹下景子
  有森也実 星野真理 大倉孝ニ
  杉浦太陽 南明奈 平岩紙 梶原善
  うじきつよし 光石研 佐々木すみ江
  村上弘明 松坂慶子

 漫画家・水木しげるの妻の目から見た、夫婦の歩んだ長い道のりの物語。
 新婚の布美枝を待っていたのはどん底の貧乏生活。
 しかし、漫画と格闘する夫の姿に「この人とともに生きよう!」と決意する。

 83.てっぱん(下半期)

 作:寺田敏雄 今井雅子 関えり香
 音楽:葉加瀬太郎
 語り:中村玉緒

 主な出演者:
  瀧本美織 富司純子 安田成美
  遠藤憲一 遠藤要 森田直幸
  柳沢慎吾 尾美としのり 朝倉あき
  ともさかりえ 長田成也 神戸浩
  松尾諭 前田航基 柏原収史
  川中美幸 赤井英和 竜雷太

 お好み焼き屋を開業する、村上あかりの笑いと涙の奮闘記。
 広島県尾道市と大阪が舞台。
 あかりは祖母の下宿で暮らし、お好み焼き屋を仕事に。
 祖母と孫はお互いに必要な存在になっていく。

 ❖ 2011年(平成23年) ❖

 84.おひさま(上半期)

 作:岡田惠和
 音楽:渡辺俊幸
 語り:若尾文子

 主な出演者:
  井上真央 原田知世 寺脇康文
  渡辺美佐子 満島ひかり マイコ
  高良健吾 田中圭 永山絢斗
  斉藤由貴 樋口可南子 若尾文子

 長野・安曇野と松本が舞台。戦争をはさんで、日本人が生き抜いてきた昭和という激動の時代の中で、人々をおひさまのような明るい希望で照らす、ひとりの女性のさわやかな一代記。

 85.カーネーション(下半期)

 脚本 : 渡辺あや
 主題歌 : 椎名林檎
     「カーネーション」
 語り : 尾野真千子→夏木マリ

 主な出演者 :
  尾野真千子→夏木マリ 麻生祐未
  正司照枝 栗山千明→江波杏子
  新山千春 浅利陽介 尾上寛之
  川崎亜沙美 安田美沙子 渡辺大知
  駿河太郎 甲本雅裕 綾野剛 星田英利
  濱田マリ 宝田明 十朱幸代
  近藤正臣 小林薫

 舞台は、大阪・岸和田市。
 大正時代に生まれ、日本のファッションデザイナーの草分けとして活躍したヒロインが、女手ひとつで3人の娘を世界的ファッションデザイナーに育てる波乱万丈の物語。
 パワフルで笑いに満ちた女性の一代記を愛情たっぷりに描く。

 ❖ 2012年(平成24年) ❖

 86.梅ちゃん先生(上半期)

 作:尾崎将也
 主題歌 : SMAP
     「さかさまの空」
 語り : 林家正蔵

 主な出演者 :
  堀北真希 ミムラ(現:美村里江)
  小出恵介 松坂桃李 大島蓉子
  根岸季衣 大和田伸也 木村文乃
  鶴見辰吾 南果歩 高橋光臣
  片岡鶴太郎 平岳大 高橋克実
  倍賞美津子

 昭和20年、終戦直後、焼け野原と化した東京・蒲田(現・東京都大田区)。復興、そして昭和の奇跡の経済成長を支えていく名もなき人々に寄り添って、命を守る医師になっていく一人の女性。
 挑んで、失敗して、笑って、そして泣いて…彼女の周りには、いつも家族や町の人々の笑顔があふれている。
 地域医療に生きようとするヒロイン・梅子(堀北真希)のひたむきで、にぎやかな日々を描く。

 87.純と愛(下半期)

 脚本:遊川和彦
 主題歌 : HY
     「いちばん近くに」
 語り : 夏菜

 主な出演者 :
  夏菜 風間俊介 森下愛子
  速水もこみち 高橋メアリージュン
  渡部秀 吉田羊 城田優 黒木華
  田中要次 映美くらら 朝倉あき
  岡本玲 堀内正美 若村麻由美
  余貴美子 武田鉄矢 舘ひろし

 ヒロイン・狩野純(かのうじゅん・夏菜)は、大阪生まれの宮古島育ち。
 正義感が強く、他人が敬遠することにも首を突っ込むおせっかいで熱い女性。
 実家は宮古島でホテルを経営。
 一方、待田愛(まちだいとし・風間俊介)は、著名な弁護士夫婦の子だが、弟を亡くして以来、人生を悲観的に歩む冷めた男。
 そんな凸凹の男女が恋に落ち結婚。
 悲しみは半分、喜びは数倍。
 「何よりも人の喜ぶ笑顔が見たい」と奮闘するふたりのゆくえは…。

 ❖ 2013年(平成25年) ❖

 88.あまちゃん(上半期)

 作 : 宮藤官九郎
 語り : 宮本信子(故郷編)
    能年玲奈(東京編前半)
    小泉今日子(東京編後半)

 主な出演者 :
  能年玲奈 小泉今日子 尾美としのり
  杉本哲太 松田龍平 古田新太
  小池徹平 橋本愛 荒川良々 福士蒼汰
  有村架純 松岡茉優 八木亜希子
  吹越満 塩見三省 安藤玉恵
  野間口徹 皆川猿時 ピエール瀧
  でんでん 清水ミチコ 平泉成
  木野花 美保純 片桐はいり
  渡辺えり 薬師丸ひろ子 蟹江敬三
  宮本信子

 母・春子に連れられて北三陸にやってきたアキは、現役海女の祖母・夏と出会い、海女さんになることを決意する。
 そして海女の修業を続けるうちに地元のアイドルとなり、ついに、その噂を聞きつけた東京の大手芸能事務所にスカウトされる。
 果たして地元で人気の海女が、芸能界デビューする日は来るのか?脚本家・宮藤官九郎が故郷・東北を舞台に描く抱腹絶倒の人情喜劇。

 89.ごちそうさん(下半期)

 作:森下佳子
 主題歌 : ゆず
     「雨のち晴レルヤ」
 語り : 吉行和子

 主な出演者:
  杏 東出昌大 財前直見 原田泰造
  キムラ緑子 高畑充希 和田正人
  山中崇 前田亜季 中村靖日
  ムロツヨシ 宮崎美子 吉行和子
  近藤正臣

 東京・本郷の洋食屋の娘・め以子は「食べる」ことが何よりも好きだったが、女学生となり下宿する帝大生・悠太郎と出会ってからは「食べさせる」ことにも喜びを覚えるようになった。
 悠太郎と結ばれて大阪に嫁ぎ、関西風の味付けや姑(しゅうと)との関係に馴染めず苦労するが、持ち前の明るさで乗り越える。
 大正末から戦後の時代を背景に「食べ、食べさせ、生きる」ことの大切さを伝える。

 ❖ 2014年(平成26年) ❖

 90.花子とアン(上半期)

 原作:村岡花子
 主題歌 : 絢香
     「にじいろ」
 語り:美輪明宏

 主な出演者:
  吉高由里子 伊原剛志 室井滋
  石橋蓮司 賀来賢人 黒木華
  土屋太鳳 窪田正孝 松本明子
  カンニング竹山 浅田美代子
  ともさかりえ 高梨臨 鈴木亮平
  仲間由紀恵

 花子は山梨の貧しい家に生まれ、東京の女学校で英語を学び、故郷での教師生活をへて翻訳家となった。
 またラジオで子ども向けに童話の読み聞かせを行い「ラジオのおばさん」と呼ばれ親しまれた。
 そして戦後「アン・オブ・グリン・ゲイブルズ」を「赤毛のアン」として出版し日本中の若い女性の心をつかむ。
 「赤毛のアン」の翻訳者・村岡花子の波乱に満ちた半生をたどる。

 91.マッサン(下半期)

 作:羽原大介
 主題歌 : 中島みゆき
     「麦の唄」

 主な出演者:
  玉山鉄二
 シャーロット・ケイト・フォックス
  前田吟 泉ピン子 西川きよし
  夏樹陽子 西田尚美 早見あかり
  相武紗季 白井晃 江口のり子
  高橋元太郎 堤真一 濱田マリ
  及川いぞう

 日本のウイスキー誕生を支えた竹鶴政孝と妻リタがモデル。
 大正時代、大阪の造り酒屋の跡取りがウイスキーに目覚め、本場スコットランドへ渡る。
 そこでスコットランドの女性と恋に落ち、駆け落ち同然で結婚する。その後、日本に戻った二人は北海道で「ウイスキーづくり」にゼロから挑む。
 しかし事業は失敗続きで頓挫し太平洋戦争に突入。
 妻のリタにスパイ容疑をかけられる。
 「厳しい時代の日本」を外国人妻の視点で描く。

 ❖ 2015年(平成27年) ❖

 92.まれ(上半期)

 作:篠崎絵里子
 語り:戸田恵子

 主な出演者:
  土屋太鳳 常盤貴子 大泉洋
  葉山奨之 田中泯 田中裕子
  中村敦夫 門脇麦 清水富美加
  山崎賢人 高畑裕太 渡辺大知
  ガッツ石松 塚地武雅 ふせえり
  篠井英介 鈴木砂羽 中川翔子
  板尾創路

 ※「まれ」の舞台は石川県能登地方。

 幼い頃、この地に越してきた希(まれ)は「地道にコツコツ」がモットーの仕事も恋も堅実第一な女の子。
 夢見ることが苦手だったが、様々な出会いを通して「ケーキ職人・パティシエ」になる自分の夢に立ち戻る。
 世界一のパティシエを目指して横浜へ。やがて希(まれ)は故郷・能登で小さなケーキ店を開く。
 美味しいケーキを焼く希(まれ)の店は、たくさんの人びとが集まる場所となってゆく。

 93.あさが来た(下半期)

 原案:古川智映子
 主題歌 : AKB48
     「365日の紙飛行機」

 主な出演者:
  波瑠 宮崎あおい 升毅 寺島しのぶ
  林与一 玉木宏 近藤正臣
  風吹ジュン 柄本佑 辰巳琢郎
  萬田久子 山内圭哉 三宅弘城
  野々すみ花

 幕末の京都に生まれたおてんばな「あさ」が大阪に嫁ぎ、のんきで陽気な夫と、気丈な姉をはじめとする人々に支えられながら、明治から大正の激動の時代を実業家、教育者として生き抜く姿を描く。
 ヒロインのモデル・広岡浅子は、時代に先駆けて銀行や日本最初の女子大学の設立に力を尽くした人物。
 物語は、連続テレビ小説として初めての江戸時代・幕末からスタートする。

 ❖ 2016年(平成28年) ❖

 94.とと姉ちゃん(上半期)

 作:西田征史
 主題歌 : 宇多田ヒカル
     「花束を君に」
 語り:檀ふみ

 主な出演者:
  高畑充希 向井理 西島秀俊
  木村多江 大地真央 片岡鶴太郎
  秋野暢子 ピエール瀧 平岩紙
  片桐はいり 杉咲花 相楽樹
  大野拓朗 阿部純子 坂口健太郎
  川栄李菜 唐沢寿明

 “父親代わりの長女”ヒロイン、小橋常子が、生前の父が教えてくれた「当たり前の暮らしがいかに大切か」という教えを胸に、2人の妹と母を守って型破りの大奮闘。
 女ばかりの常子一家が激動の昭和を駆け抜けていく、小さな家族の大きな年代記。

 95.べっぴんさん(下半期)

 作 渡辺千穂
 主題歌 : Mr.Children
     「ヒカリノアトリエ」
 語り : 菅野美穂

 主な出演者
  芳根京子 生瀬勝久 菅野美穂
  蓮佛美沙子 永山絢斗 谷村美月
  曾我廼家文童 宮田圭子 名倉潤
  百田夏菜子 土村芳 田中要次
  松下優也 井頭愛海 森永悠希
  古川雄輝 上地雄輔 高良健吾
  西岡徳馬 伊武雅刀 江波杏子
  市村正親 中村玉緒

 ヒロインは、昭和のはじめに神戸の山の手で生まれたすみれ。
 戦後の焼け跡の中、娘のため、女性のために、子供服作りにまい進し、日本中を元気にかけぬけていくヒロインとその家族、そして、彼女の仲間たちが夢へと向かう物語。

 ❖ 2017年(平成29年) ❖

 96.ひよっこ(上半期)

 作:岡田惠和
 主題歌 : 桑田佳祐
    「若い広場」
 語り:増田明美

 主な出演者:
  有村架純 沢村一樹 木村佳乃
  古谷一行 峯田和伸 宮本信子
  佐々木蔵之介 羽田美智子
  遠山俊也、佐久間由衣、泉澤祐希

 東京オリンピックが開催された1964年から始まる物語。
 高度成長期の真っただ中、日本の発展を支えたのは、地方から上京し懸命に働いた名もなき人々だった。
 この物語のヒロイン・谷田部みね子も、そんなひとり。
 茨城県北西部の村に生まれ、集団就職で上京した“金の卵”ヒロインが、自らの殻を破って成長していく波乱万丈青春記。

 97.わろてんか(下半期)

 作:吉田智子
 主題歌 : 松たか子
     

 主な出演者:
  葵わかな 松坂桃李 濱田岳
  高橋一生 遠藤憲一 鈴木保奈美
  竹下景子 千葉雄大 堀田真由
  徳永えり 鈴木京香 岡本玲
  広瀬アリス 大野拓朗 前野朋哉

 明治後期、商都・大阪が大いに栄えていた時代。
 京都の老舗薬種問屋「藤岡屋」の長女として生まれた笑い上戸(=ゲラ)のヒロイン・藤岡てんは、旅芸人の藤吉と運命的な恋に落ち駆け落ち同然に大阪へ。
 しかし、藤吉は大失敗をして実家の米問屋を傾かせてしまう。
 その時てんは決意。「藤吉さんが好きな笑いを、商売にしてみませんか?」。
 その一言から、素人同然の若夫婦が大阪のみならず日本中の人を笑わせるべく、二人三脚の大冒険をはじめる。

 ❖ 2018年(平成30年) ❖

 98.半分、青い。(上半期)

 作:北川悦吏子
 主題歌 : 星野源
     「アイデア」
 語り:風吹ジュン

 主な出演者:
  永野芽郁 佐藤健 松雪泰子
  滝藤賢一 風吹ジュン 中村雅俊
  原田知世 谷原章介 余貴美子

 大阪万博の翌年、1971(昭和46)年。岐阜県東部の架空の町・東美濃市梟(ふくろう)町の小さな食堂に、鈴愛(すずめ)という女の子が生まれた。
 毎日野山を駆け回る元気な子だったが、小学生のとき、病気で片耳を失聴してしまう。
 そんな彼女を励ましたのは、わが子を愛してやまない両親と、同じ日に同じ病院で生まれた幼なじみだった…。
 失敗を恐れないヒロインが、高度成長期の終わりから現代までを七転び八起きで駆け抜け、やがて一大発明をなしとげるまで、およそ半世紀の物語を紡ぎだす。

 99.まんぷく(下半期)

 作:福田 靖
 主題歌 : DREAMS COME TRUE
     「あなたとトゥラッタッタ♪」
 語り:芦田愛菜

 主な出演者:
  安藤サクラ 長谷川博己 松下奈緒
  要潤 内田有紀 大谷亮平 松坂慶子

 舞台は昭和13年、大阪。
 三人姉妹の末っ子で、貧しいながらも愛情をいっぱいに受けておおらかに育った今井福子は、姉・咲のために結婚式で特別な出し物を用意したいと考え、写真をスクリーンに映し出せる新型の幻灯機のうわさを耳にする。
 幻灯機を開発している工房を訪れた福子は、立花萬平と出会う。
 萬平はのちに福子の夫となり、20年後、世紀の大発明を共に成し遂げる運命の相手だった。
 今や私たちの生活に欠かせないものとなった「インスタントラーメン」を生み出した夫婦、萬平と福子、人生大逆転の成功物語。

 ❖ 2019年(平成31/令和元年) ❖

 100.なつぞら(上半期)

 作:大森寿美男
 主題歌 : スピッツ
     「優しいあの子」
 語り:内村光良

 主な出演者:
  広瀬すず 吉沢亮 岡田将生
  草刈正雄 松嶋菜々子 藤木直人
  安田顕 小林綾子 高畑淳子
  音尾琢真

 大空襲を生き延びるものの、両親を戦争で失う奥原なつ。
 兄・咲太郎(さいたろう)、妹・千遥(ちはる)と別れ、父の戦友だった柴田剛男にひとり引き取られ、北海道・十勝に移り住むことになったなつは、酪農を手伝う中、持ち前の明るさを取り戻し、北海道移民一世である剛男の義父・泰樹(たいじゅ)から、開拓者精神とともに人生で大切なことを学んでいく。
 高校卒業後に上京し、アニメ業界に飛び込むと、画家志望の友人・山田天陽(てんよう)から、手ほどきを受けたデッサンの腕前を生かし、自然の中の生活で磨かれたみずみずしい感性を発揮していくことに。
 日本アニメの草創期をまっすぐに生きた、なつの夢と冒険、愛と感動の物語。

 〔情報元 : NHKアーカイブス〕

■朝の連続ドラマ小説 一覧②

2023-09-02 06:00:00 | DATA・BASE

 ■NHK 朝の連続ドラマ小説 リスト②


 ❖ 1980年(昭和55年) ❖

 26.虹を織る(下半期)

 作:秋田佐知子

 主な出演者:
  紺野美沙子 長門裕之 新珠三千代
  水野久美 岩本多代 芦屋雁之助

 城下町・萩に生まれ、青春の情熱を宝塚歌劇団の舞台にそそぐヒロインが、退団した後も絶えず新しい生き方を求め続けたその半生を、激動の昭和史の中で、詩情とユーモアを交えながら明るくさわやかに描く。

 ❖ 1981年(昭和56年) ❖

 27.まんさくの花(上半期)

 作:高橋正圀

 主な出演者:
  中村明美 生井健夫 倍賞千恵子
  平淑恵 横山万里子 下川辰平

 秋田・横手市に育った芸大(油絵)志望の女子高生が、受験失敗、浪人生活、アルバイト、就職、失恋など数多くの体験をとおして明るくたくましく成長していく2年間を描く。

 28.本日も晴天なり(下半期)

 作:小山内美江子

 主な出演者:
  原日出子 津川雅彦 宮本信子
  鹿賀丈史 牧伸二 小柳英理子

 昭和元年、東京人形町に生まれた女性が、NHKのアナウンサーをふり出しに、戦後はルポライター、そして作家の道を歩んでゆく姿を、昭和の世相をからめながら描く。
 題名は当時、マイクテストで使った言葉から。

 ❖ 1982年(昭和57年) ❖

 29.ハイカラさん(上半期)

 作:大薮郁子

 主な出演者:
  手塚理美 木村四郎 三國一朗
  藤村志保 坂上二郎 根岸季衣
  ジュデイ・オング 尾藤イサオ

 明治時代、海外留学生としてアメリカの空気に触れて帰国した“ハイカラ娘”が、中伊豆に当時珍しかった外国人用ホテルを作り上げる奮闘記。
 『おはなはん』以来の明治女性の一代記もの。

 30.よーいドン(下半期)

 作:杉山義法
 語り:真屋順子

 主な出演者:
  藤吉久美子 南田洋子 新井春美
  大木実 馬渕晴子 山田吾一

 昭和初期、大阪・北浜の株屋の少女が、走る能力を見出されオリンピックへの夢を抱くものの家業の倒産から断念。
 道頓堀の芝居茶屋、舞鶴の駅弁屋、そして戦後再び道頓堀と、人生のマラソンを走り抜く。

 ❖ 1983年(昭和58年) ❖

 31.おしん

 作:橋田壽賀子
 語り:奈良岡朋子

 主な出演者:
  乙羽信子 田中裕子 小林綾子
  渡瀬恒彦 長岡輝子 並木史朗
  泉ピン子 伊東四朗 渡辺美佐子

 明治34年、山形の寒村に生まれた“おしん”が、奉公、髪結い修業、結婚、戦争、スーパー経営など、さまざまな辛酸をなめながら、激動の時代を必死に生きる姿を1年間にわたって描く。

 ❖ 1984年(昭和59年) ❖
 32.ロマンス(上半期)

 作:田向正健
 語り:八千草薫

 主な出演者:
  榎木孝明 辰巳琢郎 樋口可南子
  小宮久美子 中条静夫 船越英二
  岸田今日子

 日本映画の草創期である明治末期、北海道から上京して活動写真に情熱を注ぎ、やがて映画監督になる2人の青年を中心に、映画が庶民の娯楽になっていく過程を描いた。
 『おはなはん』以降の『朝ドラ』では、初の男性が主役。


 33.心はいつもラムネ色(下半期)

 作:冨川元文
 語り:ミヤコ蝶々

 主な出演者:
  新藤栄作 藤谷美和子 美木良介
  真野あずさ 中村嘉葎雄 野川由美子

 戦前戦後の大阪を舞台に、漫才を大衆芸能の覇者に育て上げた漫才作家・秋田実の生涯をモデルにした笑いの昭和史。
 漫才を愛した男のユーモアと、機知に富んだ反骨の半生を描く。

 ❖ 1985年(昭和60年) ❖

 34.澪つくし(上半期)

 作:ジェームス三木

 主な出演者:
  沢口靖子 川野太郎 桜田淳子
  津川雅彦 加賀まり子 草笛光子
  柴田恭兵 明石家さんま 根岸季衣

 “陸者”と“海者”が対立する漁港の町、千葉・銚子を舞台に、しょうゆ醸造を家業とする旧家の娘と、網元の長男が、2つの世界の壁を越え、波乱万丈の人生を歩みながら愛をはぐくむ純愛物語。

 35.いちばん太鼓(下半期)

 作:井沢満
 音楽:大野雄二

 主な出演者:
  岡野進一郎 三田寛子 渡辺美佐子
  芦屋雁之助 上原謙 三林京子
  馬渕晴子 藤真利子 岸田智史

 昭和40年代の九州と大阪を舞台に、親子三代の演劇一座に育てられた主人公の青年が、出生の秘密を知り実の母を捜しながら、大衆演劇の新しい旗手となるまでを描く。

 ❖ 1986年(昭和61年) ❖

 36.はね駒(上半期)

 作:寺内小春
 音楽:三枝成彰
 語り:細川俊之

 主な出演者:
  斉藤由貴 樹木希林 渡辺謙
  丹阿弥谷津子 美保純 ガッツ石松
  地井武男 沢田研二 小林稔侍 山内明

 明治から大正にかけて活躍した女性記者、磯村春子がモデル。
 福島県相馬に育った“はね駒”(おてんば娘)が仙台の女学校で英語を学び、上京。
 結婚、出産の後、新聞記者の道をひらく。

 37.都の風(下半期)

 作:重森孝子

 主な出演者:
  加納みゆき 松原千明 黒木瞳
  柳葉敏郎 西山嘉孝 久我美子
  村上弘明

 戦中戦後の動乱期に、京都のしにせの繊維問屋の三女に生まれ育ったヒロインが、店の後継ぎのことで父に反抗して家出。
 大阪や奈良で自分の道を自分の力で切り開き、持ち前のバイタリティーで精一杯に生きていく。

 ❖ 1987年(昭和62年) ❖

 38.チョッちゃん(上半期)

 原作:黒柳朝

 主な出演者:
  古村比呂 世良公則 佐藤慶
  由紀さおり 前田吟 佐藤オリエ
  役所広司 春風亭小朝

 北海道の大自然で自由奔放に育った少女が、進学した東京の音楽学校で天才バイオリニストと出会い結婚。
 戦時色が濃くなる中でも自由な精神を大切に、困難に立ち向かう。
 黒柳徹子の母・朝(ちょう)さんの半生のドラマ化。

 39.はっさい先生(下半期)

 作:高橋正圀
 語り:樫山文枝

 主な出演者:
  若村麻由美 渡辺徹 中村嘉葎雄
  平淑恵 真野あずさ 岸部一徳
  井川比佐志 小林千登勢

 東京・浅草に生まれ育った江戸っ子娘が、昭和6年、大阪の男子中学の英語教師に。
 “はっさい”(関西の古い言葉で、おてんばで気が短いこと)な先生が奮闘する「女版・坊ちゃん」。

 ❖ 1988年(昭和63年)

 40.ノンちゃんの夢(上半期)

 作:佐藤繁子
 音楽:渡辺俊幸
 語り:中村メイコ

 主な出演者:
  藤田朋子 中村梅之助 中原早苗
  竜雷太 丘みつ子 山田邦子
  西村知美 鈴木保奈美 石黒賢

 役場勤めをやめて高知から上京したヒロインが、戦後の混乱期、失敗や苦労を乗り越え、女性のための雑誌創刊という夢を実現。
 女性の社会進出が困難な時代に活躍するキャリアウーマンの青春物語。

 41.純ちゃんの応援歌(下半期)

 作:布勢博一
 語り:杉浦直樹

 主な出演者:
  山口智子 高嶋政宏 川津祐介
  伊藤榮子 桂枝雀 笑福亭鶴瓶
  白川由美 細川俊之 浜村純

 戦後の関西(和歌山、大阪、兵庫)を舞台に、野球の大好きな女性が、甲子園球場近くに旅館を開き、「高校球児の母」と呼ばれる女将さんになるまでの半生を描く、涙と笑いとペーソスの物語。

 ❖ 1989年(平成元年) ❖

 42.青春家族(上半期)

 作:井沢満
 音楽:羽田健太郎

 主な出演者:
  いしだあゆみ 清水美砂(現・美沙)
  橋爪功 陣内孝則 遙くらら
  所ジョージ 加藤昌也 逸見政孝
  高品格

 デパートで20年働き続けてきた団塊の世代の母と、漫画家志望の娘。
 現代の東京と西伊豆・土肥を舞台に、異なる世代のヒロイン2人がさまざまな問題を通じてお互いを理解し、成長する物語。

 43.和っこの金メダル(下半期)

 作:重森孝子

 主な出演者:
  渡辺梓 田村高廣 吉村実子 竜雷太
  桂三枝 桂小米朝 新藤栄作 荒井紀人
  石橋保

 昭和30年代、山口県の高校時代から就職先の大阪の会社まで青春をバレーボールに燃焼させたヒロイン。
 「東洋の魔女」のような名選手にはなれないが、自分なりの「人生の金メダル」をめざして力いっぱい生きていく。

 ❖ 1990年(平成2年) ❖

 44.凛凛と(上半期)

 作:矢島正雄

 主な出演者:
  田中実 荻野目洋子 野村宏伸
  梨本謙次郎 神田正輝 イッセー尾形
  永島暎子 松山英太郎 真野響子
  ハナ肇

 ラジオもなかった大正時代、富山湾に浮かぶ“しんきろう”をきっかけに電気映像(テレビジョン)を夢みた魚津生まれの農家の次男坊が、上京、英国留学し、テレビの開発に情熱を注ぐ愛と友情の青春ドラマ。

 45.京、ふたり(下半期)

 作:竹山洋
 語り:野際陽子

 主な出演者:
  山本陽子 畠田理恵 中条静夫
  篠田三郎 荒木雅子 新井春美
  范文雀 東千代之介 津島恵子

 130年続く京漬物のしにせが舞台。
 跡取り娘が、幼いころ離婚して自立の道を歩んでいた母と18年ぶりに再会。
 この母娘2人のヒロインのかっとうや家族のきずなを、変貌する京都の町を背景に描く。

 ❖ 1991年(平成3年) ❖

 46.君の名は

 原作:菊田一夫
 語り:八千草薫

 主な出演者:
  鈴木京香 倉田てつを いしだあゆみ
  加藤治子 布施博 田中好子
  古舘伊知郎 橋爪功 佐藤友美
  樹木希林 平田満 宍戸錠

 昭和27年から2年間ラジオ放送されてヒットした同名ドラマのテレビ版。
 東京大空襲の銀座・数寄屋橋で出会った2人の運命的なラブストーリーが全国を舞台に繰り広げられる。
 1年間放送。

 ❖ 1992年(平成4年) ❖

 47.おんなは度胸(上半期)

 作:橋田壽賀子
 語り:奈良岡朋子

 主な出演者:
  泉ピン子 桜井幸子 藤岡琢也
  藤山直美 園佳也子 香川照之
  伊藤美奈子 林美智子

 温泉ブームに乗り遅れた関西のしにせの温泉旅館を舞台に、後妻として嫁いだ女性が母として、妻として、女将として、義理の娘とともに旅館を支えようと奮闘する姿を描く。

 48.ひらり(下半期)

 作:内館牧子
 音楽:中村正人(ドリームズ・カム・トゥルー)
 主題歌:ドリームズ・カム・トゥルー     
     「晴れたらいいね」
 語り:倍賞千恵子

 主な出演者:
  石田ひかり 鍵本景子 池内淳子
  伊東四朗 伊東ゆかり 伊武雅刀
  渡辺いっけい 花沢徳衛 石倉三郎
  島田正吾

 東京下町を舞台に、相撲が大好きなヒロインが、近所の町医者をめぐって姉と繰り広げる恋の騒動をコミカルに描いた青春物語。
 下町情緒、相撲部屋の日常とともに、若い女性の本音を描いた内館牧子の脚本が話題に。

 ❖ 1993年(平成5年) ❖

 49.ええにょぼ(上半期)

 作:東多江子
 主題歌:中山美穂
     「幸せになるために」
 語り:室井滋

 主な出演者:
  戸田菜穂 榊原利彦 板東英二
  香山美子 柴田恭兵 和田アキ子
  的場浩司 林与一 丹阿弥谷津子

 新婚早々、実家の京都・伊根町に近い舞鶴の病院に赴任した若き女医が、別居婚などの試練にもまれながらも、医師として人間として“ええにょぼ”(内面外面の美しさを備えた美人)に成長していく姿を描く。

 50.「かりん」(下半期)

 作:松原敏春
 音楽:渡辺俊幸
 主題歌:井上陽水
  「カナディアン・アコーディオン」

 主な出演者:
  細川直美 つみきみほ 筒井道隆
  十朱幸代 石坂浩二 林泰文
  貴島サリオ 佐藤B作 榎木孝明
  岸田今日子 小林桂樹

 男女共学の始まった昭和23年から39年までの時代を背景に、信州諏訪のしにせみそ屋の一人娘が、恋や友情そして家族とのかっとうを経て成長し、傾きかけた生家を盛り返す半生を描く。
 『朝ドラ』50作目。

 〔情報元 : NHK アーカイブス〕