秋木涼風居士の学びの旅

学ぶことや日常気がついた事について、そこはかとなく書きます。

癒しのキャラクタとダークなキティちゃん

2007年10月29日 02時47分07秒 | 読書

 日本人は、キャラクター好きと言われます。あらゆる場所にキャラクターが満ち溢れています。外国の人が日本に来るとキャラクターの氾濫ぶりに驚くそうです。

最近はキャラクタービジネス等マーケティング等でもビジネスでもよく使われるようになりました。CharaBiz.Comのようなキャラクター・ライセンシング・ビジネスに関する様々な情報を発信する専門サイト等見ると興味深いものがあります。

本屋を散歩していましたら「キャラ化するニッポン」という本があったので、購入しました。アマゾンの評価は現時点で★★★半。

秋木は★★★というところです。

本書はバンダイキャラクター研究所の相原博之氏が、日本のキャラ化の状況について、身近な例(仮面ライダーのベルト、ハローキティ、のだめカンタービレ、キャラ化政治、ipod・ブログ、かわいい、ケータイ小説、セカンドライフ、エビちゃん、やわらか戦車等)を使い日本のキャラ化の現状について語ります。

内容は、ちょっとテーマがいろいろありすぎて焦点が雑になりすぎている気がしましたが、最初の章にキャラクターに関する統計データあり興味を惹かれました。

キャラクターの効用について筆者は、

1やすらぎ

2庇護

3現実逃避

4幼年回帰

5存在確認

6変身願望

7元気・活力

8気分転換

と分類しています。

この効用は、民俗学的なアニミズムの心理学的な効用と似ているかもしれません。もともと人間の心理構造にそんなに変化はないと思いますので、信仰を失った複雑な現代社会でキャラクタがその代用となっているのじゃないかと考えてしまいます。ストレス社会である現代は、今後もどんどんキャラクタ化という現象が進むかもしれません。

しかしながら、癒しにならないキャラクタも世にはいます。

Hello kitty Hell:キティちゃん のダークなHP?です。

平和維持活動のキティちゃん

ダークサイトに堕ちたキティちゃん

トランスフォーマなキティちゃん

キティちゃんゾンビ

うーん、ぜんぜん癒されませんでいた。

*アニミズム:自然を擬人的に考え、すべての物に霊が宿っているという考え。古代、世界に広く見られた。

 

 

 ひとり言:やっと引越しも落ち着きました。ネットも本日から繋がりました。やれやれです。