この「撮る」というお仕事を始めて
40年という歳月が流れたが、あんまし
長く感じていない。とにかくとにかく
なんとかせんと、なんとかせんと
アカンにゃー!
という40年やったもんで、自覚がない
というんがほんまんとこです。
写真学校時代も入れたら42年。
ほんまにそんなけ経ったんやろかと
思う日々を過ごす今の私。
昨日の朝、弟からある人の写真がある
かどうかの問い合わせがあり、30年前に
撮影した方々の写真は全て保持している
ことを伝えたら、被写体のご本人は
すでに他界しており、その子たちが
欲しいと弟を通じて伝えてきたのである。
もちろん返事はイエスである。
私としては未来に向けて写真で出来ること
を考え撮影させてもらっている。
当事者家族にはもちろん請求する権利が
あると考えている。そしてもう一つ
撮影した側の責任がある。
今回、その責任が一つ果たせて私自身は
感じるものがある。
これも一つの目的として撮ってはいたが
価値がわかるのは、やはり時間がかかる
ものであることを実感した。とりあえず今
思うのんは、自分がやってきたことは
間違ってはいなかったんやということ。
撮っていたときは、批判ないしは
好意に思わない方々が大勢を占めていた。
少し手ごたえを感じることが出来た。