MBAクリティカル・シンキング MBAシリーズ
グロービスマネジメントインスティテュート (著)
単行本: 207 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: ダイヤモンド社 ; ISBN: 4478490325 ; (2001/03)
目次
クリティカル・シンキングを始める前に
第1部 論理を解き明かす
①論理展開の基礎
②因果関係を見極める
第2部 構造を解き明かす
①構造的アプローチ
②ケーススタディ
----------------------------------------------------
実に含蓄に富んだ分かりやすい本である。実践できるかどうかは
別にして、何かを考え出すときにその縁になりうる。
事例が豊富で定石の理解を深めるのに役立つ。
自然にこのような考え方ができるのが理想なのかなと思う。
《エッセンス》
序章
・クリティカル・シンキング(CT)とは 自分がきちんと論理的に考えているか
チェック(批判)しながら思考を進めていくこと 「考える力を高める」
・本当に考えているか? 浅慮の戒め、思索の大切さ。とことん考える。
・CTの基本姿勢
①目的や前提を明確にする 間違った目的・前提の上に考えても無駄・意味なし
②「何を考えるか」を考える/枠組みで考える 考えるにも定石がある
5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように)
4P(price価格,product製品,promotion宣伝,place場所、チャネル)
③問い続ける なぜ? だから何なの?その意味は? 本当か? 繰り返す。
第1部 論理を解き明かす
第1章 論理展開の基礎
・演繹法 ルール・一般論(を当てはめ理由付け)に照らし→観察事項→結論
人間はいつか死ぬ→クロタマは人間である→クロタマもいつか死ぬ
・帰納法 複数の観察事項→共通点に着目→ルールの導出(想像力が必要)
導出される結論は1つとは限らない
・論理展開でルール・一般論を自明の事として省略すると理解されない・誤解を生む
隠れた前提を明らかにする→理解のために必要
・論理の飛躍 唐突な結論→途中の論理展開の省略、省略した論理展開の誤りを確認
・蓋然性(起こる可能性)の低い命題をもとに展開された論理
これから導出される結論に注意 おかしい、と気付く事が重要
・ルールとケース(観察事項)のミスマッチによる間違った結論の導出
不適合なルールの適用
「ジョギングは健康に良い」「彼は心臓が悪い」→「彼にジョギングをさせるべき」
・軽率な一般化 (観察しないで)先入観・ステレオタイプによる間違った結論
・不適切なサンプリング 観察対象の集団を拡大解釈・間違った規定
第2章 因果関係を見極める
・効果的な対応策を導き出す
(原)因があるから(結)果がある。原因(を見出し)に応じた対応策=問題解決
・因果関係のパターン
①単純な 1つの原因が結果を生む
②にわとり-たまご(相互に関係) 好循環・悪循環 関係を断ち切る
悪循環の因果関係を反対の内容に置き換えてみる
③複雑 因果関係のチェーン 問題の根幹を押さえることが大事で視野を広げすぎない
・因果関係の必要条件 因果関係を見つけ出すには
①時間的順序が正しいこと 結果が原因に先立つ事はない
②相関関係が存在すること 一方が変われば他方も変わる関係である事
③第3因子が存在しないこと x(原因)y(結果)で以下の3条件を満足する
・yが起きた全てのケースにおいてxが存在する
・xが存在しないとき、yが存在しない
・他の条件は同じ 一つでも満足しない場合他の本質的な原因(第3因子)がある
・因果関係の特定方法 推量・類推の重要性
①柔軟な考え方をする ②知識・経験のフレームワークを用いる
・思考の落とし穴 錯覚しない
①直感で判断する 他者に理解されない・他者を説得できない
②第3因子の見落とし 相関関係があっても因果関係があるとはいえない
③因果の取り違え テレビばかり見ていると、バカになる
④最後の藁 偶然最後に起こった事項、偶然目立った事柄を原因と勘違いする
・スキーマ 落とし穴の共通要因 偏見・ステレオタイプ
・目的と手段 因果は過去のことだが、これは未来のこと
①真の目的がなにかを明確にする
②手段が目的化していなかを確認する 副産物・副作用に注意
<続く>
グロービスマネジメントインスティテュート (著)
単行本: 207 p ; サイズ(cm): 21 x 15
出版社: ダイヤモンド社 ; ISBN: 4478490325 ; (2001/03)
目次
クリティカル・シンキングを始める前に
第1部 論理を解き明かす
①論理展開の基礎
②因果関係を見極める
第2部 構造を解き明かす
①構造的アプローチ
②ケーススタディ
----------------------------------------------------
実に含蓄に富んだ分かりやすい本である。実践できるかどうかは
別にして、何かを考え出すときにその縁になりうる。
事例が豊富で定石の理解を深めるのに役立つ。
自然にこのような考え方ができるのが理想なのかなと思う。
《エッセンス》
序章
・クリティカル・シンキング(CT)とは 自分がきちんと論理的に考えているか
チェック(批判)しながら思考を進めていくこと 「考える力を高める」
・本当に考えているか? 浅慮の戒め、思索の大切さ。とことん考える。
・CTの基本姿勢
①目的や前提を明確にする 間違った目的・前提の上に考えても無駄・意味なし
②「何を考えるか」を考える/枠組みで考える 考えるにも定石がある
5W1H(いつ、どこで、だれが、何を、なぜ、どのように)
4P(price価格,product製品,promotion宣伝,place場所、チャネル)
③問い続ける なぜ? だから何なの?その意味は? 本当か? 繰り返す。
第1部 論理を解き明かす
第1章 論理展開の基礎
・演繹法 ルール・一般論(を当てはめ理由付け)に照らし→観察事項→結論
人間はいつか死ぬ→クロタマは人間である→クロタマもいつか死ぬ
・帰納法 複数の観察事項→共通点に着目→ルールの導出(想像力が必要)
導出される結論は1つとは限らない
・論理展開でルール・一般論を自明の事として省略すると理解されない・誤解を生む
隠れた前提を明らかにする→理解のために必要
・論理の飛躍 唐突な結論→途中の論理展開の省略、省略した論理展開の誤りを確認
・蓋然性(起こる可能性)の低い命題をもとに展開された論理
これから導出される結論に注意 おかしい、と気付く事が重要
・ルールとケース(観察事項)のミスマッチによる間違った結論の導出
不適合なルールの適用
「ジョギングは健康に良い」「彼は心臓が悪い」→「彼にジョギングをさせるべき」
・軽率な一般化 (観察しないで)先入観・ステレオタイプによる間違った結論
・不適切なサンプリング 観察対象の集団を拡大解釈・間違った規定
第2章 因果関係を見極める
・効果的な対応策を導き出す
(原)因があるから(結)果がある。原因(を見出し)に応じた対応策=問題解決
・因果関係のパターン
①単純な 1つの原因が結果を生む
②にわとり-たまご(相互に関係) 好循環・悪循環 関係を断ち切る
悪循環の因果関係を反対の内容に置き換えてみる
③複雑 因果関係のチェーン 問題の根幹を押さえることが大事で視野を広げすぎない
・因果関係の必要条件 因果関係を見つけ出すには
①時間的順序が正しいこと 結果が原因に先立つ事はない
②相関関係が存在すること 一方が変われば他方も変わる関係である事
③第3因子が存在しないこと x(原因)y(結果)で以下の3条件を満足する
・yが起きた全てのケースにおいてxが存在する
・xが存在しないとき、yが存在しない
・他の条件は同じ 一つでも満足しない場合他の本質的な原因(第3因子)がある
・因果関係の特定方法 推量・類推の重要性
①柔軟な考え方をする ②知識・経験のフレームワークを用いる
・思考の落とし穴 錯覚しない
①直感で判断する 他者に理解されない・他者を説得できない
②第3因子の見落とし 相関関係があっても因果関係があるとはいえない
③因果の取り違え テレビばかり見ていると、バカになる
④最後の藁 偶然最後に起こった事項、偶然目立った事柄を原因と勘違いする
・スキーマ 落とし穴の共通要因 偏見・ステレオタイプ
・目的と手段 因果は過去のことだが、これは未来のこと
①真の目的がなにかを明確にする
②手段が目的化していなかを確認する 副産物・副作用に注意
<続く>
1994年/ジェームズ・キャメロン監督/アーノルド・シュワルツェネッガー ジェイミー・リー・カーティス ティア・カレル 2005年10月1日 フジ 土曜プレミアムステージ
そのなかで爆撃で破壊された道を走行するトラックが間一髪のところで転落を免れるシーンがあった。
運転者はじめ乗員が安堵するのもつかの間で、ボンネットに一羽の鳥が止まり、その重みで海中に転落・・・
これが「最後の藁」というものだと実感。