MBAクリティカル・シンキング ＜続き＞

第２部　構造を解き明かす
CTの構造
・論理的に考える（論理展開の基礎、因果関係を見極める）
　①論理の構造化---ピラミッド構造　→　コミュニケーション
　②事象の構造化---事象の関係性<MECE>、因果関係<ロジックツリー>
　　　　　　　　　要素の重要度<フレームワーク>　→　問題解決
　　<　>内が後述の構造的アプローチの重要概念・ツールである
第３章　構造的アプローチ
・構造化とは　①大局を見る-重要なポイントを見落とすことなく全体を見て、
　　　さらに各ポイントの重要性を比較検討すること
　　　（表面に見える要素だけでなく、背景に潜む要素・メカニズムも明らかにする）
　　　②関係をわかりやすく整理する
・事象の構造化そのものが目的ではなく「問題解決の示唆を得ること」
　　　③個別要素の重要度を意識しながら、①全体としての事象間の関係性（空間軸）
　　　または②因果のメカニズム（時間軸）を明らかにすることを主眼に
・５つの力（マイケル・ポーター）　業界の魅力度分析の要素
　　　業界内校合、代替品の脅威、新規参入者の脅威、売り手の交渉力、買い手の交渉力
・事象の構造化のステップ　
　　①ファクト・ファインディング　事実の収集・観察
　　②基礎分析　仮説をたてながら分析　多くの有効な分析の切り口（ロジックツリー）
　　③仮説としての事象の構造化　意味合いを引き出す-何がいえるのか
　　④仮説検証のためのリサーチ・分析と再構造化　納得性
・論理を構造化する　他者にわかりやすく説明し納得・理解を得るために
・ピラミッド構造　結論のメッセージを頂上に置き、それをサポートするメッセージを
　　順次下部に配置していく構造（多くの事実・議論をもとにひとつの結論に）
　　注）構造を見る「切り口」により論理構成は変わる　相手の要求・関心に合わせる
・構造化に必要な概念
　①MECE-モレなくダブリなく-フレームワーク
　②ロジックツリー　MECEを意識して上位概念を下位概念に論理的に分解
　　注）大本のテーマ（課題）を狭く設定しないこと
　③フレームワーク思考　既知の分析の枠組みの使用による効率アップ　溺れるな
　　　３C（顧客、競合、自社）分析、ビジネスシステム（事業機能構造）
・思考の落とし穴　　構造的に考える上での１０のポイント
*考える前に
　①そもそもなぜ、そのことについて考えたかを問い直す→本当に解決すべき課題は
　　　何なのか？　何を考えるかをまず考える。
　②まず目的ありき/メリハリを意識する　→　その上で適切な切り口、手法を選択
*思考を偏らせないために
　③スキーマや常識にとらわれない　→　先入観の排除、事実の観察
　④第三者の視点を入れる　→　細部に入り込まない、多面的・複眼的に考える
*クリアに考えるために
　⑤言葉の定義を明確にする　→　主語述語を明確にした文章で定義　キーワードは
　　　明確に定義　人によりとらえ方が異なる（再構築、検討、リスク・・・）
　⑥事実を峻別する　→　事実と仮説、事実と信念（常識・先入観）の混乱を避ける
　⑦イメージで考える　→　具体的なイメージを浮かべることで考えを見直す
　⑧適切な比較対象（ベンチマーク）を持つ　→　比較対象の取り方により見え方が変わる
　⑨文章やチャートにしてチェックする　→　頭の中だけで考えただけではダメ
*スピーディに考えるために
　⑩一度にたくさんのことは考えない　→　３つか４つ　構造の細分化も同様

第４章　ケーススタディ　（省略）

＜了＞