『オーケストラ！』

前に１０分ほど見た。
コメディ映画かと思った。
モーツアルトのピアノ協奏曲第21番「みじかくも美しく燃えから」の演奏の途中に携帯の着信音が。
掃除夫の携帯が鳴りだす。
サクラの人集めの相談だ。
その掃除夫が掃除途中にFAXの受信内容に大それたことを企てる。

前半はそんな感じで進行し随所にエスプリを効かせながらパリへと乗り込む。

だが、後半はそうまでする理由が解き明かされていく。

そして最後は、チャイコフスキーヴァイオリン協奏曲ニ長調 作品35のかの掃除夫が指揮を執る。
最初は聴衆の期待外れの表情がバイオリンのソロから、そして、ほかの楽団員がそれに影響されるように演奏が引き締まっていく。
その中で「両親に合わせる」が音楽の中に結実、解き明かされていく。

そして感動的なフィナーレ。
涙腺の緩い私としては良い午後を過ごした。

なかなかの佳作であった。


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原題 Le concert
製作年 2009年
製作国 フランス
配給 ギャガ
上映時間 124分

監督 ラデュ・ミヘイレアニュ
脚本 ラデュ・ミヘイレアニュ 、 アラン＝ミシェル・ブラン 、 マシュー・ロビンス
原案 ヘクトール・カベッロ・レイエス 、 ティエリー・デ・グランディ

キャスト
アンドレイ・フィリポフ アレクセイ・グシコフ
アンヌ＝マリー・ジャケ メラニー・ロラン
オリヴィエ・デュプレシス フランソワ・ベルレアン
ギレーヌ・ドゥ・ラ・リヴィエール ミュウ・ミュウ
サシャ・グロスマン ドミトリー・ナザロフ
イヴァン・ガヴリーロフ ヴァレリー・バリノフ
イリーナ・フィリポヴナ アンナ・カメンコヴァ
ジャン＝ポール・カレル ライオネル・アベランスキ
ヴィクトール・ヴィキッチ アレクサンダー・コミッサロフ
トゥル・ノルマンのオーナー ラムジー・ベディア