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Cozy小路

B級グルメとB級生活を愉しむB級ビジネスパーソンの日常

中村屋 インドカリー 横浜そごう店

2006-02-12 21:26:59 | カレー
昭和40年代の前半だと思う。大阪の心斎橋に中村屋が初進出してきた。その時の新聞インタビューで中村屋の社長は「大阪の食べ物はどうしてこんなに不味いんだ」という趣旨の発言をした。生粋の大阪人であった私はいたく自尊心を傷つけられた気がした。
でも程なく心斎橋のその店に親に連れられて行きいたく気に入ってしまう羽目になる。当時特製のカレー粉の瓶詰めを売っていたのを買い求めて我が家で中村屋風カレー(カリー)を度々作ることになる。私が料理に興味を覚えた最初である。
そして40年代の半ばには民放の昼の連ドラで中村屋を題材にした「パンとあこがれ」が放映される。宇都宮雅代の実質デビュー作であり私はこのドラマにも虜になる。何故昼ドラを見れたのか不思議だが、何のことはない私は浪人生だったのだ。確か白黒ドラマだったように思う。創業者相馬愛蔵と黒光夫妻の苦労出世談、そして夫妻が亡命インド人を匿う隠れたる日本文化史であったのだが、後半には夫妻がパトロンとなった彫刻家荻原守衛と黒光の不倫も描かれる。大学生の時私は新宿の本店に食べに行き更に国鉄大糸線の穂高にある荻原守衛の美術館を訪ね展示されている裸婦像(黒光がモデル)に感動しその局部を触ってしまう。たかがカレーだが、わたしにとってはここのカリーは只のカレーではない。
10年位前に親しい女性を連れて行った。しかし彼女は新宿本店のこのカリーを美味しくないと言い放った。食い物の嗜好は似ていると思っていたので不可解であった。
私は今でも旨いと思う。骨付き軍鶏肉の旨さとご飯の旨さは格別で総合的に見て他の名店に負けないと思う。そして40年近く味が全く変わらない。一個付いてくるジャガイモはいつも固めであり角が立っている。
というより少しでも変われば私にとっては許せない。今日も付け合わせのラッキョウと福神漬けは空にして店を出た。

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ボンディ ミックスカレー 神保町

2005-12-20 19:31:36 | カレー
神保町はカレーのメッカ? 学生街だからもっともな話か。漫画を扱う古書店の二階にあり漫画コーナーを通って店にたどり
着く。
ここのカレーは私の好きな濃厚タイプの欧風カレー。ご飯の上に細く切ったプロセスチーズを載せて濃厚さを増している。
まず茹でたてのポテトが一個運ばれてくる。皮を剥いてバターをつけて食べている間にカレーが運ばれてくる。絶妙の組み合わせとも云えるし金のない学生への配慮だったかとも思うが分からない。
今回はミックスカレーを頂いたがアサリの旨さがスープに移っており好ましい。八重洲にあった国際観光ホテルのシーフードカレーを思い出した。でもどっちが旨いかな~。通称「国観のカレー」は我々八重洲で営業をしていた仲間の定番ご馳走だったが今は田町のCelestin Hotelに引き継がれている。次の休みはCelestinとうどんの「小石川」のハシゴをやってみるか。
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牡蠣カレー オステリヤかなわ 銀座八丁目

2005-12-18 15:45:44 | カレー
広島でいまだ牡蠣船をもつ「かなわ」銀座店の2号店。こちらはイタリア料理風の店名とカウンター席のある洒落た居酒屋風。牡蠣の塩辛のスパゲッティを食べるのを目論んでいたのであるが13時からの提供と言うことで、その後APPLE STOREでWorkshopを見る予定を組んでいたので時間が合わず牡蠣カレーに変更した。壁に掛かっている夜のメニューを見ると広島の産品を中心にイタリア風コースが4000円程度で設定されており再度夜に来てみたいなと云う気になった。さてカレーはココナッツミルクの入ったタイ風カレー、結構辛みのある行ける味でした。牡蠣もダレた処がなく新鮮さを感じました。
夜のコースでは小鰯の刺身が出る、昨年まだ自分の最後の職場を決めかねていた時に広島で系列ホテルの支配人をしている先輩にご馳走になったときにこの小鰯を初めて頂いた。その時に頂いたアドバイスが決心の1ファクターとなった。そんな事をふと思い出した。
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パルジャニャ カレー 池上 ★★★☆

2005-11-14 21:19:11 | カレー
20代後半の約5年間、目蒲線の矢口渡に住んでいた。寺参りという健気な信心は無かったが休みの日に本門寺参道をぶらつくのが好きだった。この店は10回くらいは通った店だ。今では珍しくもないがクミンシード等スパイスの粒、葉がまだ残っているインド風カレーは当時の私に新鮮だったし、サンルーフに「ねずみもち」の樹が這っているという特異な造りと何故かコンチネンタル航空のポスターが貼ってあったのが同じ業界人として印象に残っていた。ガラス越しの柔らかな光に包まれて飯を食うという幸福感は私の脳裏に残っておりいつか再訪しようと思いつつ20年以上経ってしまった。

この日も良い天気で私にとっては相変わらずの、一般的には奇行に違いないクールカジュアル(半袖Tシャツ)で千鳥町から池上まで散歩と決め込んだ。店の名前は覚えていないし、店がまだあるかどうかすら分からなかったが3軒の久寿餅屋に囲まれた場所でちゃんとやっていた。
当時はチキンやキーマを食べていたと思うのだが今日はスマトラ風?のビーフカレー。味はやはり私の味覚が奢ってしまったのだろう感激するものではなかったが懐かしく愉しい一時だった。
入り口に「SINCE1980」と書かれていた、私は創業時の頃の客だったいうことか!。主人はどんな人か興味津々だが今日は若い衆がサービスしており不在と思われた。でもこの店の造り、店内に掛けてあるミクロネシア地図、何故かカウンターの奥の棚にはバドワイザーが並び、ハーレーのプレートが掛かり、流れるのはインドネシア風?の音楽、このただ者でない粋人親父は何者ぞ!と疑問は深くなるばかり。
初めてトイレを使ったがこれがまた奇妙。何故か時計回りに2段階段を下りた奥に便器があり。小用を足すには右足を階段に置いて犬の小便スタイルを取らざるを得ない。男はまあこれで良いとして女はどうする?ますます謎だ。
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五島軒 海の幸カレー 函館 ★★★★

2005-09-23 09:50:36 | カレー
都内のスーパーでも五島軒のカレーのレトルトを売っていますが本店で食べるとやはりひと味違います。店内は広々として落ち着いていて絵とかインテリアとかさすがに函館一の格式ある店なので素敵です。
カレーの種類はイギリス風、フランス風、和風カレー等と色々ありますが私は大体この海の幸カレーです。適度な辛さと刺激があって好きな味です。ホタテ、海老、イカと豊富に魚介が入っています。お土産に買うのならレトルトでなく缶詰の方が上質です。値段も1000円以上したと思いますがお薦めです。
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BOMBAY CLUB  カレーランチ 汐留 ★★★★

2005-08-26 06:22:19 | カレー
久しぶりの外での昼飯で以前から気になっていた汐留のワシントンに本店のあるインド料理店へ。
12時15分前後に8人待ちの列についたが5分くらいでテーブルへ。野菜カレーとタンドリーチキン、シシカバブのついたエグゼクティブランチ(1470円)を注文。米は長粒米、タンドリーチキンは食紅で毒々しく着色されておらずスパイスが効いたしっかりした味付け。厨房は全員インド人でホールも3人くらいのインド系のスタッフ。感心したのは汐留のビジネスビルの中の店にもかかわらず馴染みの客とのコミュニケーションが成立しており欧米のレストランで見かけるようなフレンドリーな雰囲気が感じられたこと。Clinton Familyもお気に入りだったサイトに書いてある本店へは行けませんが、汐留のこの店は某邦人航空会社本社と同じビルなので近々一度夜に訪問してみようと思います。

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黒カレー DOZEN ROSES 京橋 ★★★★

2005-07-30 12:19:10 | カレー
銀座にあった「和田門」から独立したシェフが開いた16席の小さなレストラン。和田門と基本的に同じレシピ。
林檎の小さなスライスとブドウをバターライスと混ぜてさっとフライパンで暖めて出す。肉は伊万里牛のいちぼ肉。ルーは濃厚で薫り高く小生好みのタイプ。肉は大きいのは一塊だけだが、ホロホロと解け脂身もあり旨い肉だ。
黒っぽさは共栄堂と同じかもう少し更に黒い。何か禁断の旨さを味わっている感じがする。
シェフの自分の目の届く範囲で商売したいとの考え、そしてカレーそのものの評価だともう☆ひとつ追加したいところだが、気に入らなかったのはサラダに使っていたチコリに傷みがあったこと、そして桃もあたって黒ずんでいたこと。いずれも私の注文メニューではなかったのだがカウンターに座ってしげしげと手際を観察しているときに気になってしまった。
いつものカメラを持って行ったのだが、いざ写そうとしたら電池を充電器にセットしたまま出て来てしまっていた。残念なことをした。


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河金 五十匁河金丼 入谷 ★★★

2005-07-11 06:25:12 | カレー
昔は浅草国際通りにあり江利ちえみ、美空ひばり等がよく来ていたという「元祖カツカレー」の店。雑誌に取り上げられていたことがあり興味半分で訪問してみた。今は3代目になり入谷の鬼子母神近くに引っ越しているのであるが、まさに逼塞したというべきうら寂しい場所にある。先々代は羽振りが良く戦争中「献艦運動」の旗振りをして御国に多額の寄付をしたとの記事を載せた当時の新聞が店内に飾ってある。残念ながら3代目は運がなかったのか才覚がなかったのか出前を中心とする洋食屋になり果ててしまっている。訪問時は持ち帰りの弁当を待っている年配の婦人客が一人だけで主人は出前に出ており留守で奥さんが慣れた手つきでフライパンを振っていた。汗をかきかき主人が帰ってきて一時鍋を振り又8人前の出前を持って出て行ってしまった。注文したのは「五十匁の河金丼」。待て暫しでようやく出てきたのが写真の河金丼、何故か丼でなく普通の皿で出てきた。甘めのカレールーの下に五十匁のカツが入りその下に千切りのキャベツが載っている。カツは良い肉を使っている感じであるが特にこれといった特徴のない出来上がり。私自身はカツカレー元祖は銀座と新富町にある「グリルスイス」だと思うがまあどうでもいいこと。普通の河金丼は七百五十円で五十匁丼は千三百円、百匁丼まであり千六百円だったかな。「匁」という漢字を久しぶりに眼にして、子供の頃「お使い」に行き肉屋で百匁の肉を竹の皮に包んで貰った事を思い出した。その頃は今みたいに肉はパックされておらず、何層も重ねて大きなパットに入れられての量り売り。中の肉は質が落としてあったのか、酸素に触れないせいか分からないが黒っぽくて通称「あんこ」と云っていた。
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ドン・ピエール特製ビーフカレー ★★★☆

2005-07-06 04:02:56 | カレー
東京駅八重洲口のキッチンストリート?に昨年出来たドンピエのカレーカウンター、汐留の店も、京橋の本店も同じ場所で作って運んできているのだろうから同じ味の筈?値段も1600円でほぼ同じ。ルーはバランスが取れているが一つ僅かに強めに感じる香辛料がある、クローブかカルダモンか分からない。ビーフはここのは概して上質なのだが、偶々かパサパサ感を感じて普段より質が悪い気がした。厨房にいたのは南アジア系の顔をした若い人だったが、もしヒンズー教徒の場合彼の心の中でどういう折り合いをつけて牛肉を扱うのだろう。街にあるインド料理店でもビーフカレーはラインナップの中に見かけるが気になる。このキッチンストリートには片岡さんのアルポルトの系統のパスタ料理カウンターもあり他の駅の食堂街とは一線を画す若干高級なコンセプトでProduceされているが単価が高い分一日を通して流行っているかどうかは疑問である。どの店も行列は見たことがない。
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サンライン カレー ★★★

2005-07-03 05:00:16 | カレー
「水は一切出しません」が売りの泉岳寺のカレー専門店。ビーフカレー一種のみで1500円。肉、野菜を炊き込んで、裏ごすため一見スープ風。「水無しで辛さに耐えよ、そうすれば甘味が感じられる、人生に通じるものあり」という様な趣旨の「檄文」?が書かれたセロケースの上にカレーが置かれる。別に置いてある葉書大の説明文にはニンニクが大量に入っているが匂わないということが書かれている。と云うことでこれぞ英国式カレーの神髄との店主の確信犯的、自己陶酔的カレーである。確かに野菜の味も感じるし旨いと感じさせる要素はある。食べている最中にふとよく似た舌触りのカレーを思い出した。大阪の黒門市場の端っこにあるニューダルニーである。ここは庶民的なカレーショップであるが、同様に野菜が形をなさないスープ状である。味の傾向も似ている気がするのだが私にはニューダルニーのほうがずっと好ましい。食べてからしばらくしてニンニクの匂いが口中に充満してきた。夕方頃まで続いた。相当量入っていたらしい。まっ有名な店だし話の種に一度訪れるのはお薦めするが個人的には自己陶酔的な処について行けない。
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