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Cozy小路

B級グルメとB級生活を愉しむB級ビジネスパーソンの日常

ダ トシユキ 糀谷 

2012-03-16 22:22:12 | 首都圏グルメ 洋食

糀谷という下町商店街の中に2年程前に出来た場違いな感じもする瀟洒なイタリアン。住まいから1分位。「湘南野菜のパスタ」等という板看板をみて興味をそそられつつも休日に近所で昼飯を食べる時は母は「寿司がいい」というので大概は回転寿しで済ませていて機会は無かった。ある意味皮肉な結果だが、今日母を見舞いに鹿児島から来ていただいたご友人へのお礼のもてなしと云う形で実現した。

ネットを読めばわかることでしたが、照明、テーブル、食器を含めて落ち着いた雰囲気は予想以上でした。アンティパストのついたコースで食べる事体がそもそも5年ぶり位ですが4800円のコースで質量ともに充分で満足しました。

そろそろ終わりる今シーズンの牡蠣の締め料理にしてもいいかなと思う一品もいただけました。

話をしながら3時間近くかけたこともあるでしょうが79歳の母のご友人もほぼ全部食べていただけて思わず「健啖家ですね」と云ってしまいました。

この糀谷、大鳥居のあたりは今は航空業界従事者の多く住んでいる地区です。昔は客室乗員は両家の娘で住宅街の家まで送迎がついて、会社の寮も品川近辺にあったりしたものですが今は電車かバスで空港に通う時代。私には客室乗員は持ち物、髪の纏め方、服装で一見して分かりますが、この地区のワンルームマンションに大勢住んでいます。昔ならキャビンアテンダントの通う店としてこの店も紹介されたかも知れませんが、ファーストフードの店員と年収が変わらない今の彼女達には敷居が高いでしょう。

処で今回お見舞いに来ていただくにあたり日程調整をお願いして私が休みを取れる日にしていただのですが、本当にいいタイミングでした。母がお友達と旧交を温め感謝を申し上げる事が出来る状態はいつ途切れるか分かりません。「間に合ってよかった!」が正直な気持ちです。顔を見たとたん母は意識レベルが一挙にあがり、生き生きと話をして二人はひしと抱き合って再会を喜び合いました。私は一部始終をビデオに撮れてまた宝物が一つ増えました。食事をとりながら、母がいかに社交的で面倒見のいい人だったか、「初めて薬師寺に誘っていただいたとき、寒いかもしれないとお母様は私の為に靴下を用意してくださったの。そのときの心遣いに感激して以来、姉のように慕っているの」そして母にとって私自身がどれだけ生き甲斐になっていたのかも聞かされて名残惜しい時間でした。

 

 

 

 

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苦難は続くか? そよいち ビーフカツ

2010-04-29 22:42:12 | 首都圏グルメ 洋食
人形町に勤務していた時通い始めた店の一つが浅草線を上がったところにある行列店「キラク」だった。
当時は先代がカウンター右手の入り口に近い場所でビーフカツを揚げていた。
ビーフカツは油にいれてから上げるまでがとにかく速かった。何回か私は時間を測っており確か27秒だった。従って中はレアなのだが常連も私も「こんなうまいカツは他の下町にもない」位の気でいた。
開店時間に行くと時々、筋切りというか筋の部分を小ぶりの包丁で取り除いているのを見かけたものである。決して肉自体は上質と思えず、形も大きさも揃っていなくてゴロンとした感じだった。肉の表面は褐変を始めていて、それをビニール袋に入れて冷蔵庫にしまいこんでいた。
ご飯も美味かったがカウンター奥には炊飯ロボットが目立つ位置に置いてあった。付け合わせのマカロニは作り置きだったし。
だから人によっては「安物の肉を使って高い値段で食わせる洋食屋」とけなす筋合いが大いにあった筈である。でもそんな客は別に来なくてよろしい。そう思わせる雰囲気が当時は店にも常連客にもあった。
娘さんがカウンター中央にいてフライパン仕事は主に彼女がやっていた。
当時の私は先代のビーフカツと娘さんの作るポークソテーの二つが傑出しておりハヤシの類等他の洋食屋メニューは・・並み・・と思っていた。
先代が亡くなってからは彼女が店を切りまわし、元ボクサーの色黒の彼女の旦那は接客を地味にこなしていて平穏無事に世代交代が行われたと思っていた。
5年ほど前だったか浅草線の出入り口がエレベーター設置工事で店へのアクセスが悪くなり、私自身の人形町出没の機会も滅多になくなったころ、お家騒動の噂。
どんな経緯かわからないし知りたいとも思わないけれども、よくある兄妹争いだろう。
彼女とは別の人物がキラクを継ぐと主張しどこからかシェフを連れてきて、彼女と昔からの従業員のおばさん達は追い出されたらしい・・・
キラクを名乗れなくなった彼女の陣営は先代の父親の「外吉」という名前をつけ人形町の別の場所で店を開いた。
ところが、これもネットで知ったことだが・・・そと吉という名前は誰かが登録しており、先代の名前を名乗る事もままならなくなり、第3の名称「そよいち」として「玉ひで」近くでやっている。
ということで気になって仕方がなかったのだがようやく訪問したのが今回の次第である。
正面が大きなガラスで明るい店内である。特に何もいわないが私のことは分かってますよと態度で表現する。「明るくっていい場所じゃない!」と声を掛ける。
ポークソテーかビーフカツか迷ったが先代に敬意を表してビーフカツ。
味は・・・・先代の時代と変わらない筈なのだが・・・中はレアだし・・・少し平べったくなったビーフの満足感は今ひとつだった。油の温度と揚げ時間と肉の下処理の細かさまで受け継げた訳でないようだ。

昔からの常連はキラクでなく彼女に付いているだろうけど、少しインパクトに欠けるかな。すぐ近くにクオモのバイキング形式のイタリア料理店があるし、苦難の道はまだ続くと見受けた。もう一度行ってみて、彼女の十八番 「ポークソテーニンニク入れ」を食べてから行く末を占うこととしよう。ポークソテーは彼女のほうが上手かったのだから。




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芳味亭 人形町

2010-03-20 21:38:13 | 首都圏グルメ 洋食
彼岸の墓参を済ませての帰り道、万惣に行くつもりが靖国通りへの右折を行き過ぎてしまい、戻るまでのことはないと人形町に目的地変更した。甘酒横町に進入したものの駐車場がすっと見つかるとは思っていなかったのだが、鯛焼きの柳家の手前のパーキングメーターが運のいい事に空いていてた。ここからなら母の足でも今半も、グリル司でも、芳味亭でも行ける。
今半は通り越して芳味亭の角にかかると店前は2組待ち、天気も穏やかなのでここで待つ事にする。が ここの2階に上がるのは母には無理 と考える。
滅多に連れて来る機会は無いので店の人に「二階は無理なんで」と声をかけておく。でも2卓しかないテーブルの一つがが丁度我々の順番のところで空いてラッキーだった。振り返ると後ろには10数人の行列。
何年ぶりかと考えてみる。人形町に勤務していた頃には何回か連れてきている、つまり1993年から96年の間だが、その頃は2階の相席の座敷に通されるすることが多かった。当時母の足に問題はなかったが、昔の造りだから手すりはないし、板は長年使いこまれて滑りそうで普通の人間でも緊張する階段である。2001年に東京に戻ってきてからも1度は連れてきている筈、多分7年ぶり位か。
母も「ここの階段は大変だから」と料理を待っている間に言う。

「洋食弁当の上」如何にも昔の洋食屋らしい名付けではある。ビーフシチューと蟹コロッケと一口カツ まさに定番だがビーフシチューが美味い。ケチャップ風味で濃厚で肉がホロホロして。珍しく母がシチューを残さず食べた。
寝る前にも「シチューが美味しかったよ」と縫いぐるみの犬にいって聞かせている。余程美味いと思ってくれたのだ。
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看板娘は八十四歳 岩中豚ソテー 入船 大森

2009-11-09 20:42:33 | 首都圏グルメ 洋食
おばあちゃんが看板娘の古い造りの洋食屋、場所は四つ角を挟んで布常更科の斜め裏。上がった事はないが古い階段を上ると2回に座敷があるらしく元花街の洋食屋の佇まいを保つ。今日で5回目くらいの訪問だろうか。旧いが店内は清潔で明るい。
厨房は孫が仕切っていると思うのだが、料理が出来上がると看板娘が縦30センチ、横50センチ位の搬出口に掛けたカーテンを開けて、さっと又閉めるので覗き見出来ない。
海老は天使の海老、帝国ホテルと同じハム 等素材の拘りが何時も板に書かれている。豚は「岩中豚」とある。
聞けなかったので後で調べたが「岩手中央畜産」のSPF豚ということで銘柄豚として東京畜産市場で扱われている。
他の客を見ていても各々注文から出て来るまで結構時間がかかっているので厨房は一人かも知れない。
12分くらい待ったろうか。まず小さなカップにポタージュスープが出てきて、1分後にポークソテーが運ばれてきた。
頃あいの火加減で、脂はあるがしつこくなく美味しく頂きました。
何といってもおばあちゃんが元気なのが嬉しいというか少し羨ましい。勘定をする際に「おいくつになられました?」と聞くと「84歳になったばっかりよ」と「なったばっかり」を看板娘は強調したのだった。


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土味 ステーキ丼 茗荷谷 放送大学近く

2008-08-15 16:48:46 | 首都圏グルメ 洋食
14日15日と茗荷谷の筑波大学でスクーリングあり。初めて文京センターに行ったが駅から近い。何と3分位。以前から行ってみたいと思っている木蘭もあるし食事処がそれなりに数、質ともにありそう。
14日はガーデンレストラン土味へ。大体はステーキハウスでDomiと読むのだから
ドミグラスソースが売りかと思ったが、それなら店名は「土味草」でドミグラスでいいじゃん等と下らないことを考えつつ一日限定10食のステーキ丼1800円也を頂いてきました。店内から庭を見ると気分がよく、食事以外で雰囲気点を稼げるから、これは次の墓参りの帰りにオフクロを連れてきてやるべしと思った次第。肉質と量、値段を考えればリーズナブルでしょう。
何故かSKINSの代理店をやってます、関連は疑問ですが。スポーツウエアのSKINSです。念のため。
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タテルヨシノ 芝パークホテル別館

2007-03-30 17:11:59 | 首都圏グルメ 洋食
2年半ほど前に一度行った店ですががフランス飯を一人で食べても淋しいのでとんとこのジャンルはご無沙汰になっています。今のほぼ閉ざされた仕事の世界だと人の入れ替わりも余り無いのだが関係先の若い女性が異動になるというので久々にトライしました。当初、週の前半にセットしたのだが、その女性は宮仕えの悲しさ、ランチに出る直前に取ったのがクレームの電話。当方は20分位待ちぼうけを食らってようやく降りてきたのだが定時には戻らないと泣きべそかいていたので「今日は止めよう!」と再セッティングしました。
金曜日に再セットしたものの、今日は絶対に一時間で帰らないといけないと言うので、「ふ~ん困ったな。」でもこの機を逃すともう飯をおごる機会はないと思ったので、メールで「行き帰りはタクシー利用。前菜は仕方ないから私がで適当に事前オーダーして厨房にも早く出せるように頼むから」ということでようやく実現。
慌しい昼食でしたがミシェラン☆のお店。結構楽しめました。
パンは2回追加、中々旨いバターでした。
デザートもちゃんと頂いて満足の昼飯でしたがやはり開始から終了まで45分に収めるのは無理がありました。

シェフは喜界島の出身で喜界が島の山羊肉のカルパッチョなんてありましたが機会があれば試して見たいですね・
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ハヤシライス グリルグランド 浅草 観音裏で観音様

2006-12-18 19:03:41 | 首都圏グルメ 洋食
久しぶりにグリルグランドへ。上品な奥さんと娘さんだろうか、嫁さんか二人の女性の控えめなサービスにほっとする。
競合店?佐久良のハヤシのイメージが未だ残っていたのでこちらでも比較の為にハヤシにした。
「ご飯どうぞお代わりしてください」見ると確かに量目は少なめ。そんなものかと最初からお代わり一杯を織り込んでソースを目按分して食べ始めた。
肉の量も佐久良に比べると少ない。ソースは甘さを感じないがコクを充分に感じさせる。長年界隈で親しまれてきた名店の味だ。
一杯お代わりしてもお腹は足りないが珈琲を飲み「腹八分目、心は十分満足」でレジに立った時、
背後で扉が開いて突然黒いものが店に飛び込んできて『お母さん、すみませんでした』。
綺麗な目鼻立ちの年増芸者であった。わざわざ礼を言う為に店に来たのだろう。ほんの15秒位居て又扉を開けた。丁度母が店を出るところだったが『どうぞ』と介添えしてくれた。そして勢いよく立ち去っていった。
礼をいう暇も無かったが『襟首の白塗りがぶ厚いな~、あれだったら防寒になるな~』とポカンと傍観して見送った。通りを左折して横筋に入る迄見たが見失った、と横筋の反対側から別の芸者が同じいでたちでツカツカと近づいてきた。彼女は私の目の前で通りを横切って15メートル位先のしもた屋で引き戸の中に消えていった。先の芸者も同じところに入っていったのだろう。検番という雰囲気ではないので稽古のお師匠さんのところだろうか。母が『お前写真撮ったかい?』「いいやっ、忘れた」
観音裏、良い風情の街だ。

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ハヤシライス 観音裏 佐久良  親父は口笛吹きつつ

2006-11-21 20:42:41 | 首都圏グルメ 洋食
観音様裏には吉原あり。~飲んだくれて観音裏で行き倒れて死んだのに、死んだのを忘れて長屋に戻ってきてしまい、友達に云われて自分の死骸を見に行く男~の江戸噺があるが(小さんもやったし、小さんに破門された談志もやりましたなあ、最近はこの不条理落語を余り聴きません)今も観音裏には中年の心をくすぐる粋な小料理屋風情多数あり。
小料理屋といって飲み屋と限りません。今回の店は観音様の裏手から言問通り越しに見当をつけるなら同じ洋食屋のグリルグランドの一筋左、一筋奥であります。
グランド程名前は売れておりませんが、この佐久良もデミグラスがとても旨い。洋食の基本が身に付いた親父さんがやっております。
訪ねた時は口開け。私一人だったのでご夫婦はまだリラックスモード。料理を待っている間に奥さんは鼻歌を歌い出す。鼻歌が済んだと思ったら親父が口笛を吹く。
出てきたハヤシは薄切り肉がたっぷり、タマネギの形と辛みがわずかにまだ残り、ソースは酸味もあるが甘さが優しい。

食べている間も夫婦の会話はよどみなく続く。バックグラウンドミュージックのような会話を聞いて身も心も何故かホッとして店を出た。
いい店だ。でも冒頭書いたが観音裏には他にも魅力的な店があちらこちらに。
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オムライス おおはし 大森

2006-11-19 07:35:02 | 首都圏グルメ 洋食
JR大森駅から徒歩5分、守半海苔店本店の近く。洋食屋には不似合いな京風の店構えだが京風ラーメンなんかの跡に内装外装そのままで入居したのだろう。店内は余り綺麗ではないが女将さんは元気でよく気が利く。
テレビチャンピオンに出たり、どっちの料理ショーに紹介されたりしたらしい主人は入って直ぐ右の厨房でTAKE OUTの注文も取っている。夫婦で切り盛りする「街の洋食屋」らしくていい。
オムライスは流行のトロトロ卵にケチャップ味のライスで余り具は入っていない。ケチャップの代わりにデミグラスソースが掛かる。個性に乏しいが万人向けの優しい味だ。
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ミックスフライ キッチン柳 茅場町

2006-11-08 19:56:06 | 首都圏グルメ 洋食
この店も、その昔・・・_まだあげそめし前髪が白くなかった頃、(まだ頭部戦線後退せずなので)当時担当していた渋沢倉庫の人に連れて行って貰った。今から考えると不思議だな・・・あんなに売り上げの少ない代理店に何故足繁く通ったのか。
不思議なことは何もない、食い物に釣られて通っていただけだから。茅場町ではこの店と、天ぷらの「みかわ」と豚カツの「長門」と。
この店は当時つまり今から25年位前には集中的に通い、その後は油モノが食いたいときに散発的に行っている。ナンだ他の2軒も典型的油モノの店ばかり。・・・・私の身体は結果責任を負っているのか。
今日も親父は「飯をよそうのが遅い!」とうような些細なことで癇癪を起こしていたが接客をしている奥さんと嫁だろう、家族はいうに及ばず常連の客も何ら気に留めることもない。しょっちゅう癇癪を起こして眉間に皺が寄ってしまった親父も常連が出て行くときには相好を崩して皺が笑う。
今日のミックスフライは豪華、ワカサギが3本、そして海老フライそしえクリームコロッケで1100円。しかし願わくば、牡蠣フライ3個を加えたミックスフライ裏定食、1500円也があれば云うこと無しだが。
自家製マヨネーズはいつも通り滑らかで旨く、クリームコロッケのベシャメルもいつも通り濃厚でB級昼飯の極みだな~。

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