この2年の間に数回行ってみたが、いつも長蛇の列で恐れをなして止めていた。昔通った店であり、懐かしい味なのでもう一度と行ってみるのだが毎回何故こんな列なの?と割り切れなかった。
遠来の客を集める程の店では絶対ないから。
この店の記憶は私の場合、某マグロ輸入業者と不可分である。私にとって、どの顧客(荷主)に行くかは、どこで昼飯を食うかという自分の都合によって決まる場合がままあったのであり、たまにこのジャポネで昼飯を食って某マグロ輸入業者に行くというのは実際1992年から93年に掛けて、典型的なルーティンの行動パターンに組み込まれていたのである。
そんな個人的背景からして、この店ごときが昨今、東京グルメの対象店となること自体ありえないのである。
今日は偶々銀座界隈で1時間程暇な時間がとれて、はてどこで貴重な昼飯を食べるかと考えたのであるが、飯前にM銀行からS銀行へ生活費を移し替えようと思い立ち、M銀行窓口に並ぶと給料日とて長蛇の列で並ぶこと2分、『あ~後数分掛かるし、ここのカードは生体認証にしているから、多分先頭になっても何人かに『私は生体認証なんで、お先にどうぞ」と譲らなければならない、~ここで引き出してから、今度はS銀行に預け入れするのに有楽町駅前で又列に並ぶのか」馬鹿らしいと思って止めてしまった。どうせ列に並ぶのなら食い物屋の列に並ぶ方がマシだわい。
かなり強引に心理状況を説明するとこんな案配でジャポネの列に並ぶという合理的自己説得理由が出来たのである。
列に並ぶと同時にどんな客が、こんな店に並ぶのかと興味を覚えた。
カウンター15席だけの店だが座っている客で女性は一人、私自身は立って待っている客の18人目で全部男性。
そう確かに女性が好む店構えでも、料理でもないと妙に納得した。それにしても列の進みが遅い。
少し列が進んで厨房が見えてきた。昔と一緒だ、事前に茹がいて充分に延びた麺をフライパンで炒めているのも一緒だ。又また疑問が、「何でこんな店が間違って行列店になったの」
15席を覗いてみると食べているのは7人、後は注文済み料理待ち状態。こりゃ効率悪いわい。
11時20分くらいに並んで、私がカウンターにすわれたのは11時49分、何分待つか計ることにする。料理が出てきたのは12時7分。これは行列になる訳ですよ。オマケに電話注文はじゃんじゃん入る。
出てきた醤油味のスパゲッティ(といっていいかどうか疑問だか)は昔通りでした。
そう、シツコクて、スパゲティだかウドンだか分からない食感。
結論は確かに繁盛店であり、安い値段で良心的では有るが、行列を出現させているのは入り込み数と調理時間がマッチングしていないが故であり「旨い、安い、遅い」の3要素での商売が有楽町のこの場所では幸運にも成り立っているということ。

というわけで足掛け16年ぶりのジャポネでの700円の昼飯は夕方まで全く空腹感を覚えさせないほど腹持ちの良すぎる盛りと脂っこさでした。
結果的にはいわゆる「癖になる味」に満足したということか?いやいや、そんなことは?
それにしてもあのマグロ業者の社長は素性は某運輸大臣秘書だったが傲岸なご仁じゃった。思い出してしまった。