Cozy小路

B級グルメとB級生活を愉しむB級ビジネスパーソンの日常

大森海岸は菜の花満開

2012-03-27 22:36:03 | Weblog

毎日徒歩で通る、ふるさとの浜辺公園の数ヵ所に菜の花が植栽されています。一番日当たりのいい場所の菜の花ががほぼ満開になりました。厳しい冬で遅れているとはいえ桜の開花も間もなくです。

昨年末、前の病院で母の病状について医師から「よくもって、もしかしたら桜がみれるかな」といわれて3カ月経ちました。

その後の転倒事故もあり、医師の言葉を普通に解釈すれば桜どころか梅の季節も無理だろうと考えていました。写真の満開の菜の花の後ろは梅ですが梅はそろそろ終わりです。桜も後1週間以内に開花宣言が出るでしょう。

有難いことに小康状態です。どうやら桜をテレビで見せることは出来そうです。といっても認知力の低下は致し方なく一昨日終わった大好きな相撲も見ていて殆ど理解できていません。1か月前だったら天気予報の時に流される花の映像をみて「きれいだね~」といえました。桜をみて感動してくれるでしょうか?

単に赤子の知能に退化していくわけではありません。看護師との接し方をみていると人生で築いてきた品性は基本的に保たれているものだと時々感動します。母は相手の目を見て「ありがとうね」ときっちりいいます。

平日は夕食を頂くのを横で見ているしかできません。2時間弱を病室で過ごし、取りとめのない混濁した話をきいて、訴えていることが何か分かれば看護師に伝え、食事が済むと入れ歯を洗い、うがいをさせ場合によって排泄の手伝いをします。そして背中をさすり、足をマッサージしてやります。足裏と指先をもんでやると「あ~いい塩梅、私は幸せだね~」といいながら気分が落ち着いてきます。そのタイミングで病室を去るようにしています。

桜の季節まではどうやら命をいただけそうなので、次は藤の花でしょうか。でもそれまでに致命的な事故が起こる不安も一杯です。

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ダ トシユキ 糀谷 

2012-03-16 22:22:12 | 首都圏グルメ 洋食

糀谷という下町商店街の中に2年程前に出来た場違いな感じもする瀟洒なイタリアン。住まいから1分位。「湘南野菜のパスタ」等という板看板をみて興味をそそられつつも休日に近所で昼飯を食べる時は母は「寿司がいい」というので大概は回転寿しで済ませていて機会は無かった。ある意味皮肉な結果だが、今日母を見舞いに鹿児島から来ていただいたご友人へのお礼のもてなしと云う形で実現した。

ネットを読めばわかることでしたが、照明、テーブル、食器を含めて落ち着いた雰囲気は予想以上でした。アンティパストのついたコースで食べる事体がそもそも5年ぶり位ですが4800円のコースで質量ともに充分で満足しました。

そろそろ終わりる今シーズンの牡蠣の締め料理にしてもいいかなと思う一品もいただけました。

話をしながら3時間近くかけたこともあるでしょうが79歳の母のご友人もほぼ全部食べていただけて思わず「健啖家ですね」と云ってしまいました。

この糀谷、大鳥居のあたりは今は航空業界従事者の多く住んでいる地区です。昔は客室乗員は両家の娘で住宅街の家まで送迎がついて、会社の寮も品川近辺にあったりしたものですが今は電車かバスで空港に通う時代。私には客室乗員は持ち物、髪の纏め方、服装で一見して分かりますが、この地区のワンルームマンションに大勢住んでいます。昔ならキャビンアテンダントの通う店としてこの店も紹介されたかも知れませんが、ファーストフードの店員と年収が変わらない今の彼女達には敷居が高いでしょう。

処で今回お見舞いに来ていただくにあたり日程調整をお願いして私が休みを取れる日にしていただのですが、本当にいいタイミングでした。母がお友達と旧交を温め感謝を申し上げる事が出来る状態はいつ途切れるか分かりません。「間に合ってよかった!」が正直な気持ちです。顔を見たとたん母は意識レベルが一挙にあがり、生き生きと話をして二人はひしと抱き合って再会を喜び合いました。私は一部始終をビデオに撮れてまた宝物が一つ増えました。食事をとりながら、母がいかに社交的で面倒見のいい人だったか、「初めて薬師寺に誘っていただいたとき、寒いかもしれないとお母様は私の為に靴下を用意してくださったの。そのときの心遣いに感激して以来、姉のように慕っているの」そして母にとって私自身がどれだけ生き甲斐になっていたのかも聞かされて名残惜しい時間でした。

 

 

 

 

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

iPADを注文しました

2012-03-09 14:42:37 | Weblog

3月16日発売になるiPadをAppleのOnline storeで注文しました。

現在も愛用しているiPod-Touch 2nd Generation購入の時と同様に刻印を入れて1st deliveryを手に入れたいと思って予約開始初日の午後から繰り返しトライしましたがサーバー混雑で完了できず、漸く昨夜10時過ぎに注文できました。19日に発送ということは残念ながらInitial deliveryではなかろうと思いますが、文字を彫ったものでの1st かもしれません。

仕事で使う文房具は支給されたものを使わず自分で選んで買うものだと妙に意地を張り続け、文房具の一種と考えて東芝Rupoの2行表示ワープロを買って仕事で使い始めたのが神戸時代の1980年代前半、その後鹿児島時代は富士通のOasys Seriesを何代か使い、東京に戻ってパソコン通信を始めた1992年頃に初のMac LC520を購入、以降MS-DOSもWindowsも家では一度も使わない忠実なApple信者であり続けています。

着るものには興味がありませんでしたが、このジャンルの投資は金に糸目をつけなかったから、以前ならiPad初代が出た2年前に直ぐ飛び付いた筈です。でも3代目まで待つ辛抱が出来たというのか、収入と身の程をわきまえるようになったのか。

注文したのはWIFIモデルですが今年になって買い替えたドコモのLTEスマートフォンのテザリング機能を使って活用するつもりです。

母とまだ話が出来るうちに届けばハワイ旅行以降の写真をiPadに入れて一緒に見てみたいと願っています。

実現するだろうか?

刻印は 笑顔で暮らそう と入れます。ふっと思いついた言葉ですが、数ヶ月後の心境を慮ると日々念ずるべき言葉が浮かんだのだと考えます。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

気の晴れない毎日だが

2012-03-06 10:09:40 | Weblog

知性が低下したとはいえ、毎日私の訪問を待ちわびる母の不安、苛立ちは察するに余りある。「なんでこんなに遅いの」「後生だから、一度でいいからおしっこしたいからベッドから出しておくれ」「こんなに私が苦しんでいるのにお前は平気な顔をしておれるものだ薄情な息子だ」

病室に入るとこのように私に訴えかける。「ごめんね、ごめんね」と繰り返すしか無い。

今は朝晩はゼリーで昼のみ介助してもらって、おもゆと野菜のすりつぶしたものとか、半熟玉子とかを食べる、手に点滴を受けているときは食べさせてもらうが、手が使えるときは何とか自分で食べようと必死に努力している。水は駄目で、水分はお茶にとろみをつけたものだけ許されている。理由は嚥下が上手くいかないと窒息するからで「栄養は点滴で補っていますから、消化器官を動かす為の流動食です。当分これで我慢してください」と医師に言われている。

今は与えられた食事?を嫌がらずに、貪るように頂いているが、「もう嫌!」といつか言い出すだろうと不安である。

2日ほど前の産経新聞1面に清水寺大舞台下の桜の版画がでていたので「ここ、どこかわかる?」と問うと、「知ってるよ、でも名前出てこない」「清水寺だよ」「そうや、でも名前が出てけえへんなんて私、やっぱりボケてるわ」

1時間半くらい一緒にいると落ち着いてきて、入れ歯を洗ってやったり、手をタオルで拭いてやったりすると時々にっこりと笑顔をくれる。一瞬救われたおもいがする。

この数日は大阪の実家のお隣さんに電話し初めて事情を話し、友人にも、そして尊敬しているお茶の師匠とも最近の状況を改めてご説明している。私の行動も、会社と病院と家の3か所を最短で結ぶ線しか動いていない。病院と家の間にスーパーがあるので食材を買い、自分のレパートリーで食事を作る、外食はしない。

こんな日常だが、小康状態に違いないので今少し続くよう願うのみである。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする