お寺に行く前に昼食を済ませよう、場所は何処でも良かったが日本橋でおり地下道を歩くうち たいめい軒は過ぎてしまったので、丸善の地下から地上にあがることにした。
丸善のハヤシ? とも思ったが昔のビルの屋上にあったカフェテリアをやっていた年寄り夫婦はもう居ないのでパスした。
あの狭いトンカツ屋?、唐人飯店も考えたが、結局蓬莱に入ってしまった。担々麺と思ったがメニューをみて冷麺が食べたくなり棒棒鶏冷麺を頼む。
気になっていたのは勿論奥さん。まだお元気か知らんと眼で追うと綺麗な刺繍の入った黒のチャイナを着た彼女が来てお茶を入れてくれた。
私の顔が分かったのだろう、にこっと会釈してくださった。グレーの髪が艶々していて、背筋がピンとのびてお元気だと確認した。
亡くなった親父さんに生き写しの息子さんが前を通った。冷麺を運んできた若いお嬢さんも顔立ちからして娘さんだろう。
家族で店を続けて30年以上経つんですね。八重洲でも30年以上続いている店はそんなに無いかもしれません。結構年配の客も居ましたが、開店当初から知っているのは私だけかもしれません。少なくとも1980年前後のこの界隈の地図が刷り込まれていたのは私だけでしょう。
山県さんは担々麺の麺を入れない「タンタンスープ大盛り」が好きだった。二階でみんなでしょっちゅう餃子とニラ料理を食べたもんだ。
午後からの法要で必要になるだろう白いハンカチを地下街で買わなければと思いつくと時間が余りない。
という次第で食べ終わってすぐ、彼女にごちそうさまとお礼を言って店を出ました。変わらず美味しかったです。