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Cozy小路

B級グルメとB級生活を愉しむB級ビジネスパーソンの日常

黒船亭 ハヤシ 上野 ★★★★

2005-10-29 20:32:47 | 首都圏グルメ 洋食
上野の旧い洋食屋。正統ハヤシが味わえる。普通版と特製とあり特製は和牛の脂の乗った部位。今回の並1470円は肉質はともかくとして量は驚くほどたっぷり。ドミグラスは当然だがは特製と同じで酸味、甘みの濃いおいしさで長時間手を掛けたと感じさせるもの。個人的にはもの足らないが一般受けするまさに正統ハヤシでかつ「丸善のハヤシ」よりやっぱり上質だ。
そう八重洲でサラリーマンとして育った人種である私は日本橋丸善のハヤシをいまでもやっぱり食べたいと思っている。でもあの高島屋の前にあった本店屋上の店のご老体は丸の内OAZOの店にはもういらっしゃらないようだ。天気の良い秋の日の日本橋丸善屋上にはゴルフ練習のグリーンがあり先輩のある御仁はしゅっちゅうサボってパットの練習をしていた、そしてOL憩いのベンチがありそしてガラス張りの明るいカフェ風の店の飯は安くはないが旨くて我々にはまさにOASIS ZONEだった。写真に収めておかなかったのが悔やまれる。
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グリルエフ ハヤシライス 五反田 ★★★★☆

2005-10-22 22:29:15 | 首都圏グルメ 洋食
五反田の駅前通りを横筋に入り店はツタに覆われており目立たない。行きすぎると風俗店の看板に行き当たる。私はここのドミグラスに惹かれて10年前から時々通っている。今日は天気予報の外れた小雨模様だったが11時の開店時間に遅れること数分で既に2組の先客あり。薄暗いが落ち着いた店内だ。

その後も口開けを目掛けてくる客はひきを切らず11時20分には満席となった。週末のせいか殆ど高齢のカップル。いかにも池田山の邸宅街から歩いてきたと思われる裕福そうなご夫婦は上質でカジュアルな服装、男性はPapasの三国連太郎のCMのような。
「何にしようか?ビーフシチューと牡蠣のコキールと海老フライも頼もうか?」女性の方は「そんなには召し上がれませんことよ」「じゃ海老フライはやめにしようか」とメニューを決めてお二人は白のグランワインで悠然と。まあお好きに・・・(小津映画風・・・)
私はハヤシを頼むことが多いがメニューには出ていない。でも平日のランチタイムだとハヤシを頼む客は3割くらい。1200円と一番安い一品である。
多分まかないメニューだったのだろう。本格のハヤシとは異なる。小さめのフライパンにどさっとタマネギを入れ牛の薄切り肉を入れて強火で炒め始める。終始強火で塩胡椒を軽めにして白ワインでフランベし店自慢のドミグラスはお玉に半分位。ハヤシというよりはドミグラスを絡ませた牛タマネギ炒めである。
マッシュルームとグリーンピースを加えてレードルからはみ出る山盛りで出てくる。以前にも書いたがここのドミグラスは若干焦げ臭があり苦みが効いている。こりゃ駄目だという客も中にはいそうだがこの店の常連達は寸胴に長年継ぎ足されてきたドミグラスが堪らない筈である。

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グリルグランド オムライス 浅草 ★★★★

2005-10-21 13:43:40 | 首都圏グルメ 洋食
浅草寺の裏、言問通りを越すと旧い店や小路が連なる一角がある。落語でいう吉原は「観音様の裏手」というからこの辺りだったのだろう。廓話では遊ぶ金を使い果たした、もしくは厚かましくも金を元々持たず遊びに来た客の取立てに「付け馬」が付いて回るのだが「オジキは自身も随分遊んだ人で話せば快く金は出してくれる、でも朝からそんな話をするのもみっともないからさ、少し待とう」などと客が巧みに付け馬を大門の外に連れ出し飯屋で時間を潰し、次に「花やしき」を連れまわした後まんまと巻いて逃げる話があるが、そんなときそんな輩が使ったかと想像逞しくさせるような風情の小料理屋が点在していたりする。

この店はそんな一角「気合だ!」のアニマル浜口ジムのすぐ傍にある。
旧さといかにも昔の洋食屋修行をきっちりした主人がやっていそうな雰囲気を外観からも感じさせる。主人は60代後半か、恰幅よくて目元だけどことなく先代の鴈治郎に似ている。厨房は若い人に任せ店内で奥さんと共に接客をしている。
ここのオムライスは正統チキンライスに店自慢のデミグラスソースを掛けたもの。
チキンライスもソースもさすがの年期をかんじさせる見事な仕上がりだ。
でもこのような愛すべき昔ながらの洋食屋も段々数が減っていくのかと思うと寂しくなる。
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オムハヤシ 豊ちゃん 築地市場 ★★★★

2005-10-20 11:31:36 | 首都圏グルメ 洋食
以前から場内の寿司屋は行列が出来ていたがこの数年は飯屋までどこも一般客で一杯。市場関係者には正直迷惑な現象だと思う。おちおち新聞拡げて煙草一服して一息いれるという余裕が許されない。
水神さんの出入り口に近いこの一角だと「豊ちゃん」と「カレーの中栄」「茂助団子」が私のお気に入り。
茂助団子は既に紹介したが今回は半年ぶり位に「豊ちゃん」でオムハヤシ。Thanks to rainy weather,客は疎らでゆったりと食べることが出来た。
オムハヤシと云ってもオムライスにハヤシ掛けでない。タマネギと鶏の胸肉の入ったたっぷりしたオムレツが白いご飯の上に載っている。オムレツライスのハヤシ掛けである。
次回は「ナマ牡蠣のアタマ」にトライしたいが場内だけでも行きたい飯屋が何軒も、果たして今年の牡蠣シーズン中に再訪できるものやら自信なし。



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キャベハヤ アカシア 羽田第二ターミナル ★★★☆

2005-09-27 21:42:32 | 首都圏グルメ 洋食
第二ターミナルの4階、名前を聞いたこともなかったが本店は早稲田の学生の愛用店らしい。新宿方面は昔から疎くて最近時々行くようになった御苑辺りの店を入れてもこれという店を数え上げて10指に満たない。
ロールキャベツのクリーム煮で売っている店らしい。空港内の店としては破格の安さで写真のロールキャベツ一個とハヤシのセットが900円。素材は大したことは無いが良心的な値付けと云える。ロールキャベツの中身はコンビーフと思われるもので飽きの来ない味付けだと思った。ハヤシの方は遺憾ながら評点の対象にならない。
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ドン・ピエール ハヤシライス 京橋 ★★★☆

2005-09-17 20:15:38 | 首都圏グルメ 洋食
前回は初めてタラバガニのオムライスを食べたが今回は久しぶりに定番の一つハヤシライス。実は前回同様天ぷら「深町」が待ち時間1時間で腹の虫と相談の結果断念し手近なドン・ピエ再訪となった次第。ここのドミグラスは甘め。
ハヤシライスは拘っている品目の一つでどこのハヤシが好みか考えるとどうも五反田のグリルエフに落ち着く気がする。グリルエフのハヤシはメニューに載っていない俗に言う隠れメニューで炒めタマネギが山盛り、焦げつき寸前?苦みのあるドミグラスという代物で正統ハヤシライスからは外れる。現に酷評する人もいる。
という私の偏った好みから云うと今日のハヤシはいささか頼りない。肉はたっぷりで上品な味だが・・・そう2ヶ月位前に東京駅のドン・ピエのカレーショップでも気になった事だ・・・以前より肉質が落ちた気がする。もう一点気になったのが付け合わせのニンジンサラダについていたトマトの皮が固かった事。トマトを皮付きで出すのは一向構わないが今日のトマトを皮付きで出すとはシェフは仕込み時にちゃんと判断したのか疑問。
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おか田 ビーフカツ 新橋 ★★★★☆

2005-09-15 20:01:44 | 首都圏グルメ 洋食
新橋の機関車横のニュー新橋ビルB1で恐らく一番の行列店。「注文から30秒でお出しします」と書いてある。元々スナックだった店の後に入ったのではないかと思える飯屋としては動線の悪いレイアウト。

カウンター席に座ると「お味噌汁は後からお出しします」と確かに1分以内で出てきた。1.5センチ幅位に小さめにカットしてある。ころもはからっと軽い仕上がりで肉は綺麗なレアの桜色。ワサビをカツの上に載せて自家製ソースにちょっと浸けて食べる。言うなればからっとした衣をまとった暖かい牛のタタキ。
1100円とは信じられない。柔らかくて歯応えを殆ど感じないがころもと一体になって肉の旨さサシの脂の甘さ迄感じる。惜しむらくは味噌汁は殆ど食べ終わった頃に出てきた事だがそんな不手際も文句は言えないカツそのものの旨さだ。
私は人形町の「キラク」のビーフカツのファンで無くなった老主人の仕事を食い入るように見ていたが主人はやはりあっという間に揚げ終わっていた(10年ほど前に計った事があって確か平均27秒だった)。「キラク」のビーフカツの旨さの秘訣は丁寧な筋取りの下ごしらえにあったと思っている。衣をつける前の肉の表面は黒く変色しているのだが揚がったカツの切り口は鮮やかな濃いめの赤で歯触りのいい旨い肉だった。ここ「おか田」の肉は素材の旨さと揚げ油のブレンドの妙にあるようだ。
今のキラクは主人の娘さんが店を仕切り彼女が昔から得意であるフライパン料理では変わらぬ絶品ポークソテーを食べさせてくれる。しかし入り婿の元ボクサーの旦那さんが担当しているビーフカツには残念ながら昔の感激が無い。今は躊躇無く「おか田」のカツが上だと思う。

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グリル・シャトー オムライス 八重洲 ★★★☆

2005-09-06 21:23:23 | 首都圏グルメ 洋食
八重洲の旧い洋食屋さん。鉄鋼ビルの9階の事務所に勤務していた頃に時々昼飯で世話になった。会社の先輩にはこの店の長年のファンが居る。私もそうだが我々仲間にはこの八重洲という街に行きつけの店が何軒かあり、人それぞれに理由は違うとおもうが私は今は離れた場所で仕事していても時々自らの原点を確かめるかのようにこの八重洲の街を訪れる。
この店は中には大きな鏡があり豪華ではないが今頃の店造りでは考慮されることすらないだろうシャンデリアが下がり年配の主人と上品な女将がいるノスタルジーを感じさせる店だ。

格別に旨いというわけではないが何を頼んでも有る程度のものは出してくれる安心感がある。この店を訪れたのは私は4年ぶり位。オムライスの中は海老のケチャップライスでかなりボリュームがある。ポタージュスープとサラダそしてコーヒーがついて1200円。
主人は変わらずシェフの服装をしていたがコーヒーをサービスしていた。ということはもう厨房の仕切は実質二代目に譲り店を見守っているのか。店には女将の他に娘か嫁か分からないが田中真紀子にちょっと似た女性がホールを担当していた。目鼻立ちが整った美人だが現在完了形か過去完了形の感ありか。
レジの時女将にお店始めて何年ですか?と聞いたら43年ですとの答えだった、凄い。このような昔の雰囲気を残した店がまだ何軒も残っている。しかし上司に連れられて行った直ぐ近所の「越乃寒梅」を飲ませる名物親父の店「ひろ」は閉じていた。
長年通い慣れた八重洲北口も最近再開発工事が本格化し通路を曲がりくねって表に出るようになった。もうすぐ大丸百貨店は取り壊しになり2011年には高層ビルテナント内に生まれ変わるはずだ。その頃までここのような昔の八重洲の面影を伝える店は何軒残るだろう。厳しいかも知れないな。
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エルベ 海賊シチュー 東銀座 ★★★★

2005-09-03 22:25:55 | 首都圏グルメ 洋食
タンシチューが食べたくなって歌舞伎座近所の「銀の塔」とどちらにしようか迷ったが歌舞伎座裏の古くから有るシチュー専門店「エルベ」を久しぶりに訪問。ちょっと考えれば分かった事だがタンシチューは材料確保の目処立たず「タンシチュー販売停止のお願い」という紙が貼ってあった。仙台の牛タン屋も100軒在る内現在営業しているのは40軒位だと云うし。
・・・再開に向けて努力しておりますので何卒ご理解ご協力の程をお願いいたします・・・・という趣旨説明がされている。
と言ってもですね。ご主人そりゃちょっと・・・・・理解はしますが、再開に向けての協力は私ら如きには無理ですなあ。
ご主人が努力するよりは小泉さんか安倍さんに協力して貰わんと・・・
うって変わって女将は威勢が良い。店内を元気よくバタバタと歩くは良いとして客に対して迄殆ど命令口調である。入ってきた客に「お客さんちょっとそこで待って、片付けるから」、夫婦連れが4人テーブルに対角線に向かい合って座ると「真向かいに座ってお見合いして、見飽きた顔だろうけど、今まで立て込んでたからサー」「ご飯はお代わり自由ですから~」などと機関銃の如く大声でメッセージを出し続ける。若い客の茶碗が空になりかけるとさっと手を伸ばし「あいっお代わりね、大盛り?」
ここの大女将は輪を掛けた元気婆さんで入った時は留守だったが10分位して帰ってきた。
いくら何でも大女将を立てるだろうと思ったのだが「お母さん、直ぐに100円玉両替して!」完全に若い方の女将のペース。でもここまであっけらかんでテンポがいいと小気味よくて聞いていて元気を貰う気がする。
さて肝心のシチューだがタンシチューの代わりに海賊シチュー2500円を注文。ビーフシチュー等他の単品目シチューより一廻り大きい鍋にホタテ、ムール貝、海老、牡蠣、ツブ貝と野菜が目一杯入った食べ応えのあるもの。酸味も旨味もバランスの取れたデミグラスソースに大きな牡蠣が4つ。大汗かきながら堪能しました。

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七條 穴子フライ ★★★★

2005-06-25 16:46:51 | 首都圏グルメ 洋食
神保町小学館ビルの地下、一昨年NHKの食彩浪漫で紹介されていた海老フライで有名な七條、今日は3組待ちだった。いつもは海老フライかミックスフライを頼むのだが季節なのだろう、穴子の活き締めのフライとあったのでそちらに今日はトライした。30センチ弱位あるだろうか大きな穴子で1200円の定食は元が取れるのかと心配になる程。脂っこくなくサックリとあがっておりお見事。タルタルソースが今日の倍量添えられておればと最高と思ったが贅沢な要求か?。ホールで愛想良く動き回っているのが親父さんで、息子が厨房で指揮をとる。今日は偶々厨房に一番近いテーブルだったので見ていたが横顔がそっくり。親父さんにとっては息子が北島亭での修行を終えて店を継いでくれて自分より腕が良くて繁盛してるなんて最高だろうな。ここも昼しか利用したことはないのだが黒板にかかれている夜のメニューは「有機アスパラとイベリコハムのサラダ」等大いに魅力的だ。庶民的な店でワインとじっくりという雰囲気ではないだろうが、きっと実質的で旨い物が食えそうだ。
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