東京で事前にチェックした店に行っても良かったが前日の「まいまい亭」の印象が強く、主人にもう少し話を聞いてみたいと思ったので再訪した。
聞きたいことは山ほどあったが「生間流包丁式」が最も興味があった。
包丁式だと鯛を手で触れずに裁く四条流が有名だが「生間流」は鯉を手で触れずに裁くのだという。四条流と同じく京都御所に伝わる料理作法で正式継承者は現在千葉県に住むが90歳を越えており技術伝承はもう出来ないようだ。
ご主人は継承者の一番弟子で師範代として何人かの弟子を育てたという。
皇室が香川に来るときはご主人が宿泊ホテルの料理長に時節の宮中の料理作法を伝授するとの事である。2年前のNHKの正月特別番組でご主人の包丁作法が放映されその際は全国から問い合わせ電話が殺到したとのこと。
彫刻家流政之氏の話も聞いてみた。9.11でWorld Trade Centerにあった彼の代表作は
破壊されたが、最近の大作はJR函館駅にある有田の登り窯で焼いた巨大なパネル。
まいまい亭には流氏が主人の為に作った小品が飾ってある。
さて今回の料理だが今年初めてだという徳島の川漁師から送られてきた鮎の風干し他、前日と違う何品かを出していただいた。

続いて鰆のカラスミ、ぼらのカラスミのようなネットリ感はないが上品な食感。

続いて鳴門の川漁師が鮎の産卵時機を見計らって捕り送ってきた鮎で作ったという鮎のカラスミ

かなり塩が強いが希少な一品。鮎のほろ苦さと薫りがカラスミからも感じることが出来た。その後は破竹と三つ葉を炊いて葛寄せにした暖かい汁を頂いて、締めに何かご飯ものをと御願いして頂いたのがアナゴのセイロ蒸しである。
これは現在高松駅の名物駅弁となったものの原型で。ご主人が開業する弟子の為に創作したもの。しかし一旦冷やしたご飯から作る手間が駅弁では対応出来ないと泣きつかれ致しかたなく炊き立てのご飯から作り穴子を上に散らす現在の手間抜き版「高松駅の穴子飯」となった。ご飯全体に濃厚な味が染み渡った旨い飯だった。
思わぬ切っ掛けでこのような料理にめぐり合った、縁を大事にして今後も訪問する機会を持ちたい。ご主人は私より10歳年上。まだまだ店は続けられるだろう。ご夫妻の健康を祈る。
聞きたいことは山ほどあったが「生間流包丁式」が最も興味があった。
包丁式だと鯛を手で触れずに裁く四条流が有名だが「生間流」は鯉を手で触れずに裁くのだという。四条流と同じく京都御所に伝わる料理作法で正式継承者は現在千葉県に住むが90歳を越えており技術伝承はもう出来ないようだ。
ご主人は継承者の一番弟子で師範代として何人かの弟子を育てたという。
皇室が香川に来るときはご主人が宿泊ホテルの料理長に時節の宮中の料理作法を伝授するとの事である。2年前のNHKの正月特別番組でご主人の包丁作法が放映されその際は全国から問い合わせ電話が殺到したとのこと。
彫刻家流政之氏の話も聞いてみた。9.11でWorld Trade Centerにあった彼の代表作は
破壊されたが、最近の大作はJR函館駅にある有田の登り窯で焼いた巨大なパネル。
まいまい亭には流氏が主人の為に作った小品が飾ってある。
さて今回の料理だが今年初めてだという徳島の川漁師から送られてきた鮎の風干し他、前日と違う何品かを出していただいた。

続いて鰆のカラスミ、ぼらのカラスミのようなネットリ感はないが上品な食感。

続いて鳴門の川漁師が鮎の産卵時機を見計らって捕り送ってきた鮎で作ったという鮎のカラスミ

かなり塩が強いが希少な一品。鮎のほろ苦さと薫りがカラスミからも感じることが出来た。その後は破竹と三つ葉を炊いて葛寄せにした暖かい汁を頂いて、締めに何かご飯ものをと御願いして頂いたのがアナゴのセイロ蒸しである。
これは現在高松駅の名物駅弁となったものの原型で。ご主人が開業する弟子の為に創作したもの。しかし一旦冷やしたご飯から作る手間が駅弁では対応出来ないと泣きつかれ致しかたなく炊き立てのご飯から作り穴子を上に散らす現在の手間抜き版「高松駅の穴子飯」となった。ご飯全体に濃厚な味が染み渡った旨い飯だった。
思わぬ切っ掛けでこのような料理にめぐり合った、縁を大事にして今後も訪問する機会を持ちたい。ご主人は私より10歳年上。まだまだ店は続けられるだろう。ご夫妻の健康を祈る。