ミュージカルな日々

ミュージカル好きの私が、観劇・映画・ドラマ・音楽・本の感想を書きつづるブログ、になる予定。

エリザベート2010 感想

2010-10-04 | ミュージカル観劇記
久しぶりに帝国劇場に行ってきました
8月から上演中の「エリザベート」です

2010年10月4日 昼公演
(座席 2階F列2番)


キャスト(敬称略) 印がダブル又はトリプルキャスト
トート 山口祐一郎
エリザベート 瀬奈じゅん
 ルキーニ 高嶋政宏
 フランツ・ヨーゼフ 石川禅
ゾフィ 寿ひずる
ルドルフ 浦井健治

前回見た時は、小さいお方がトートだったので、大きさ的にも歌唱力的にもひやひやしながら見ましたが、
今回は久しぶりに安心して見ることができて、作品自体に入りこんで楽しむことができました

瀬奈さんは初めて見ましたが、思っていたより(見た目は)可憐で、
特に、シシィとトートが初めて会うシーンでは、「健康溌剌美少女」という感じをよく出していたと思います

それと、私にとって「ツボ」だったのは、祐一郎さまトートと瀬奈シシィの身長差
二人が並ぶと、結構大きい身長差があるんです。
だから、大きいトートの周りを、可憐な「少女」シシィが跳ねまわる、という構図がはっきりして、
トートがシシィを見染めるシーンとしての説得力が増したように思います

心配していた瀬奈さんの歌唱の方も思っていた以上によかったです

特に、高音が綺麗に響いて心地よかったです
「私だけに」の最後のところ、私に~~っのところとか。

若干音程に不安定要素は残りますが、歴代シシィ(全員を見た訳ではありませんが)の中では一番好きかも知れません

演技も上手だと私は思いました
フランツに最後通牒を突きつけるところや、精神病院のシーンには引き込まれました 夜のボートもなかなか泣けます

祐一郎さまトートは、若くて実力のあるトートたちに触発されたのか、
例年以上にパワフルな歌唱でした

特に、「最後のダンス」
パンチも効かせて、最後までぐいぐいもっていく凄まじい歌唱力
ラストの「俺さぁ~あ~」のところを歌いきった後の客席はもう、何かにとりつかれたみたいな状態。
若干ショーストップになるくらいに、すごい拍手が起こっていました

た、だ、し
いつもはほとんどブレスを感じさせない祐一郎さまですが、
若干お疲れなのか「最後のダンス」の間中、ちょっと苦しそうなブレスが聞こえてきたのは心配になりました

ちなみに、他の方々、特にソロ・キャストの石川さんや、(ダブルですが)寿さんも、若干疲れてるかなぁという感じ

一方、若くて、しかも今日が初日だった浦井健治さんは、もう溌剌元気いっぱい
革命勢力に加担したルドルフが、彼らと一緒に激しく踊るシーンでは、迫力のあるキレのいいダンスを披露 惚れ直しました

そして、何と言っても「闇が広がる」
祐一郎さまと互角に渡り合う歌声と、切実な危機感に駆り立てられているルドルフの感情表現、
とにかく、すべてが素晴らしくて、でもやりきれなくて、胸が押しつぶされそうになりました

曲が終わった後は湧きあがるような拍手 これは完全にショーストップとなっていました

もちろん、「ママは僕の鏡だから」では、しっかり泣かされました

ルドルフの出番は、全体からしたらとても少ないのですが、
浦井健治という素晴らしい役者が演じたことで、今回も鮮烈な印象を残しました

そして、最後の群舞の見せ場「悪夢」
実は一番好きなシーンの一つなのですが、ここの迫力は2階の私の席まで、十分に伝わってきました。
他にも「ミルク」や「エーヤン」など、アンサンブルのシーンも今回は安心して堪能できました

…というわけで、久しぶりに「ハプスブルク帝国末期&世紀末ウィーン」の世界にどっぷりつかって、充実した観劇となりました

「エリザベート」観劇はあと1回、石丸トートが残っています
演技派の石丸幹二さんがどんなトートを見せてくださるのか、今からとっても楽しみです


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