公園一早い繁殖をするボソの雛の巣立ちがあと10日程だと思い楽しみにしていたのだが、今日彼らに悲劇が訪れてしまった。雛が死んでしまったのである。
今日の日中、知り合いの人と話をしていたら妙にボソが騒いでいるのが気になっていた。「巣立ちにはまだ早いし、今までも人に攻撃をした事なんてないし・・・・・」と話は上の空でボソの事ばかり気に掛かっていた。
話が終わり、すぐさま見に行くと巣立った様子はない。巣を見てみようと思い、見易い場所まで行くと何か黒い布のような物が落ちているのが目に入ってきた。「何だろう?」と思い近寄ろうとした瞬間、タッチセンサーのスイッチが入ったようにボソが激しく鳴き出した。
ボソの様子を気にしながら落ちている物体の正体を突き止めようと更に近寄る。すると布に見えていたのはカラスの死骸であった。しかも雛である。このボソに雛に間違いはなく、♀の方がより激しく鳴いていた。♂は少し離れた場所から鳴いていた。
私は可愛そうなので雛にティッシュを被せて袋を持って来てもらおうと管理事務所に連絡をした。すぐに袋を持って来てくれてボソを刺激しないように雛を袋へ入れた。ボソは激しく鳴いてはいたものの威嚇をしてくる事はなかった。
雛は既に少し突かれていて、股の部分の羽がなくなっていた。ブトが近くにいたので食べようとしたのかも知れない。しかいし雛が落ちていた場所は歩道なので近付く難かったのだろう。雛は嘴がほとんど黒くなっていて、翼の大半は広がっていた。尾羽はまだまだ短かった。
自然に死んでしまい親が巣から出したのだとしたら、親自身が雛の死を認識している筈なので、鳴き続ける事はないように思える。多分ブトに襲われたのか、何かに驚いて巣から落ちてしまったのだろう。このボソと道路をはさんだブトとはとても仲が悪い。数年間もブトの雛がボソの縄張りに侵入してしまい、親同士の激しいバトルがあったのだ。
雛は気の毒な事になってしまったのだが、これも自然の摂理という物であり致し方のない事だろう。親もすぐに落ち着きを取り戻していたようで安心した。巣の中が見難いのであと何羽の雛がいるのか分からないのだが、このボソの雛数は実に少なく2羽と言う事が多い。昨年は1羽だった。
今日改めてカラスの家族愛の強さを思い知らされた気がしてならない。たとえ死骸になっていても自分の雛を守ろうとしていた親の行動には感動してしまったのである。雛が残っていたら無事に巣立って欲しいし、まだ再営巣出来るパワーがあるのなら頑張って欲しいと願うばかりである。実はこのボソ夫婦は水飲みボソ養子の親である。
画像:ハシボソガラス(今日雛を1羽失いました)
水飲みボソ夫婦の子、可哀想でしたね…
巣から落ちる雛はきっと多いでしょうね
私も5年前、民家の軒先で、丸裸のスズメの子を
拾いました、もちろん死んでいましたが
落ちたばかりでまだ硬直もせず、
羽根のまったく生えていない丸裸の子でした
キレイな薄ピンクの肌色なのですが
開いていなかったけど目だけが大きく目立っていました。きっと生まれてすぐに巣から落ちてすぐに私が通りかかったんだと思っています。
うちの向かいのボソも、巣から離れている事が多いです。ブトの方は時間的に悪いのか見れません。
無事に雛が出てきてくれるといいな…
巣立ち前に雛が死んでしまうって事は良くある事なのですが、目の当たりにしてしまうとショックですね。特に毎日みているカラスともなると・・・・・。雛はま残っているかも知れませんし、再営巣もまだ間に合います。頑張って欲しいと思います。
ご近所ボソ夫婦、巣を見張っているのなら雛はいると思います。きっと雛が大きくなったので♀の入るスペースがなくなってきたのだと思いますよ。
他のボソとブトも、仲が悪いんですか?
こっちにもブトはいるのかしら?
そういえばこの前、カラスが2羽して木の枝をくわえて杉の木の中に入っていくのを見ました
こんな光景は初めてです
その杉の木に行ってみたけれど、どこに巣があるのかわかりませんでした
素人じゃわかりにくいんでしょうか?
ブトとボソは結構仲が悪いです。ボソは自分からブトの縄張りに余り入ろうとはしませんが、ブトは平気で入ってきます。そかし全てのブトとボソの仲が悪い訳ではありません。お互いに境界線を乱さないように上手くやっている所もあります。後はお互いの過去の経験や性格の違いでしょうか。
木の中に入っていったという事は間違いなく巣造りでしょうね。杉のような針葉樹の場合、見つけ難い事があります。太めの枝(1cm前後)を運んでいるようならまだ作り始めたばかりなので余計に見つけ難いと思います。細かい枝やコケ、動物の毛などを運び出したら巣はかなり完成している筈です。その方が見つけ易いかも知れません。ただし、個体によっては巣造りを見られただけで止めてしまう者もいます。カラスって思っているより繊細な鳥なんですよ。
そうなんです。「カラスは死なない」と思っている人って結構いますね。きっと死骸を見る事がないからだと思います。ブトがボソの雛を襲うのも生きる為だと思います。
ブトもボソを天敵だと認識しているのでしょうね。これは自然の摂理なので可愛そうですが、我々人間がきちんと理解しなくてはいけない事だと思いますが、それを理解出来ない人が多すぎると思います。ですから「カモの卵をカラスが食べてしまうから、カラスを退治しなくてはいけない」なんて馬鹿げた話は浮上してくるんだと思います。
ボソには頑張って欲しいと思います。このボソは雛数は少ないのですが、毎年確実に雛を残しています。
今日も相変わらず、ボソお父さんが見張りしてます。
きっとブトボソさんが言ってくれたように、雛が大きくなってきて巣からあふれ出そうなんですね!!(笑)
ボソお母さんもたまに出て近くの木に止まってます。
昼間は殆ど見張りをしてないので、多分、ご飯の調達に忙しくしてるんですよね。雛も大きくなれば、それだけ食べますもんね
ブトの方がなかなか見えません。うちの窓から巣自体が見えないし、ブトお父さんの見張り位置が見えないので、通りかかった時だけ巣を見上げて確認してますが(巣の真下を通れるって良く考えたらすごいですよね(笑))、巣の中には私の見る時間は確実に座ってますよ。可愛いですよね。
向かいのブトとボソは、至近距離で営巣してて、何も問題はないようです。多分、ボソの方が前からいて、ブトが後からやってきたのだと思います。ブトお父さんの見張り位置はおととしは知りませんでした。ボソお父さんはもう相当前から毎年のことでした。
今後もまたご報告します。そろそろ巣立つ事も考えられるので、雛を見るときのコツがあればぜひ教えてください!!!
多分ボソの巣立ちが6月始めあたりではないかと思います。ブトはもう少し後で6月中旬になるかも知れませんね。♀の上半身が浮いているようだったら雛は結構大きくなっていると思います。巣の近くにいると、給餌の際に雛の声が聞こえてきます。カラスらしい声になるのは巣立ち間際になります。
ブトの雛画像です。
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ボソの雛画像です。
http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/b9/45022541e47106cb8258e4332d7bcddc.jpg
雛に共通している事は「嘴の横と中が赤い」と言う事と巣立って暫くは「目がブルー」だという事です。慣れてきたらすぐに見分ける事が可能ですよ!!
また様子を教えて下さいね。