先日、知人から「片羽のカラスがいます。見に行ってあげて下さい」といった内容のメールが届いた。私は昨年の「飛べるという事」の「片羽ブト」を思い出した。飛ぶ事が出来ないというハンディを背負いながらも一生懸命生きていた姿が私の脳裏に蘇った。懐かしくもあり、悲しくもあり・・・・・。どうやら今回カラスは体の一部が灰色掛かっているらしいのだ。部分白化なのか??
そのカラスがいるという場所は冬季塒に通じている公園だ。ここには常時カラスが生息しており、以前は「白いカラス」も住んでいた。現在は繁殖していない若い個体が夏塒として集まっている。年間を通して実に賑やかな場所である。もちろんここを縄張りにしている番もいて巣立った雛の可愛い姿も見る事が出来る。
公園に着いてすぐにこのカラスが目に入ってきた。そう、片羽ブトである。メールにあった通りマガモの家族で賑わう池の周辺にいてどうやら水を飲もうとしていたらしい。
この向きで見ると右の翼が下がっているのがお分かりになると思う。これでは恐らく飛ぶ事が出来ないだろう。しかし水浴びをしている姿を見ていると下がっている翼もちゃんと動いているではないか??もしかして飛べるの??
知人が言っていたように、確かに体の一部が灰色だ。しかし良く見てみると部分白化というよりは何と言ったら良いのか、羽毛が擦れてしまい表面が剥げてしまっているような感じに見えた。首との段差がお分かりになるだろうか?
更に部分的に剥げているようである。通常鳥は羽は生えていない場所があるのだが、これはその部分の他に明らかに剥げているようである。足を覆っている羽もなく丸見え状態だった。何か病気に罹っているのだろうか?心配である。
ちょうどその時にパンを持った人が現れた。片羽ブトは解かっているかのようにその人の様子を眺めていた。そしてその人が池の反対側へ行きパンを撒き出した。すると何と片羽ブトは自分の翼でちゃんと池の反対側まで飛んで行ったではないか!!そう、片羽ブトは高い所からだったらちゃんと飛ぶ事が出来るのだ。地面から飛び上がる事は出来ないようだが、枝伝いに樹上に移動する際に困っている様子はなかった。パンを頬張っている時に口の中が見えたのだが赤みはほとんど見られなかった。奥まで見えた訳ではないのではっきりと断言は出来ないのだが、少なくても1歳以上になっているのだろう。
一先ずは何とか生きて行けるようだったので安心していたのもつかの間だった。私の目の前にまたまた体が剥げてしまっているブトがトコトコとやって来たのである。このブトは尾羽のほとんどが抜けてしまっているようである。画像では確認し難いのだが、左の翼が少し下がっていた。しかしこのブトはちゃんと飛ぶ事が出来ていたのだが、かなり痩せているようだ。胸の辺りがくぼんでおり骨がはっきりと見えている。大丈夫だろうか?
実はこの2羽の他にも片羽だったり、尾羽がなかったりと体に障害を持つカラスが数羽いたのである。原因は分からない。争いの結果こうなってしまったのか?それとも考えたくはないのだが、人による虐待なのか?今となっては真相は闇の中だ。しかしこうして一生懸命生きている姿を間近で見ていると「負けないで頑張るんだぞ!!」とエールを送りたい気持ちにさせられる。
嫌われ者として世間から冷たい視線で見られがちなカラスだが、こうしてハンディを背負いながら一日一日を大切に生き抜こうとしている彼らがいるという事を分かって欲しい。カラスも人もみな命の尊さに違いはないのである。
初めまして、先日のフォーラムに参加して頂きありがとうございます。皆さんがどんな反応をしてくれるのかとても気がかりでした。しかしスズメにもカラスにも興味があるという事が分かり嬉しかったですね。
>雪に覆われている冬の間、カラスは何を食べているのでしょうか。ブトボソさんはゴミはおやつ程度だと言われていましたが、もっと大きい割合を占めているのではないでしょうか。
私達が考えている以上に冬期間でも自然の食べ物はあるのです。木の実や越冬昆虫、スズメなどの小鳥類や小型の哺乳類などなど。
冬季間はゴミに依存している確立は高くなると思います。しかし全体数で見ると自然の物を食べている事が多いようです。研究で示されていました。
冬季間の食べ物を上手く採る事が出来なくて自然淘汰される個体も多いと思います。特にその年に生まれた個体にとって初めての冬は厳しいものがあるでしょうね。
旭川へは埼玉から単身赴任しています。
野鳥や昆虫に興味があり、カラスにも関心があり、同じように興味がある方がいるのは頼もしい限りです。1つ質問があります。
雪に覆われている冬の間、カラスは何を食べているのでしょうか。ブトボソさんはゴミはおやつ程度だと言われていましたが、もっと大きい割合を占めているのではないでしょうか。埼玉では冬の間はボソが水田の落穂を食べているのをよく見ましたが北海道では無理ですし。旭川の公園でエゾリス・カラ類用餌台のヒマワリの種を食べているボソをみると冬
の厳しさがわかるような気がします。カラスに限ったことではないですが、相当数が命を落としているのではないでしょうか?
食べ物のよる影響は多分にしてあると思います。いわゆる環境ホルモンでしょうね。長年の蓄積により体に偏重を来たしているという事も考えられますね。
しかしカラスがゴミステのゴミばかり食べていると思うのは一般的な考えです。実はカラスの糞を調べてみたら半分以上は植物食だったそうです。思っているよりゴミステのゴミを食べていないという事になるのでしょうね。特にボソにはそう言えるのではないでしょうか?
それに加えて
食べ物から得る栄養も重要
猫を例にとっても
原因は不明ですが
食べ物が進化したおかげで
人間並みの病気が猫を襲います
糖尿や何や…
カラスだってわからないと思います
美味しいものをわかって探して食べる、
おりこうな鳥ですもの
ごみステでいいものばかり食べていれば
とたんに体に出るでしょう
いえ、今回のはげと関係あるかはわかりません
でもうちのべべちゃんは
食物アレルギーではげになった経験がある猫です
経験上、何となく可能性を考えてしまいます
ストレスで自分の羽をむしり取る事はあるようですね。以前この公園にいた白いカラスは仲間も出来ずにいじめられていました。そのストレスからなのか嘴の届く範囲の羽をむしり取っていたようです。
こうなってしまった原因は分かりませんが、どうやらこの公園にはこのような姿のカラスが集まる?ようです。今回だけで3羽見た事になります。まだ他にもいるのかも知れません。
数年前ですがこの公園の木にテグスを張った人がいてカラスが引っ掛かり死んでいた事があったそうです。恐ろしい事だと思います。
ヤタの骨折の原因も今となっては分からないと思います。良くない方向に考えると暗い気分になってしまいますね。ヤタの過去は過去として、今はゴイサギさんと一緒に暮らして第2の人生を送っている訳ですからね。これからのヤタの事を明るく考えて行きたいですね。
誰かに興味本位に捕獲されて、ろくな飼い方
をされていなくて、手に負えなくなって捨てられたのでは??
中型インコとかオオムは寂しかったり、ストレスが溜まると、羽を自分でむしったり、羽が抜けたりしますよね?
何かそんなのと似てるような気がします。
なんかヤタの両脚骨折っていうのもなんか
不自然だなぁ・・って思ってきたのですが??