カラス達は塒さえも奪われようとしている。カラスが野鳥として生きていると文句を言われ、人と密接な暮らしをしても文句を言われる。一体どうすれば良いのだろうか?
カラスは黒い不気味!!
カラスがマガモやツバメの雛を襲う残酷!!
カラスがゴミを漁る汚い!!
カラスが襲って来る凶暴だ!!
カラスが嫌われる代表的な事を並べてみた。これを見る限り人間の一方的なエゴに過ぎない気がしてならない。都会を生息場所として選んだのはカラス自身に違いない。しかし人もまた自らの不甲斐なさをカラスに擦り付けてはいないだろうか?私はカラスは益鳥だと思っている。人間が気が付いていないだけで、カラスが我々人間の生活の助けになっている事だって大いにある。考えた事はあるだろうか?それとも知ろうともしないのだろうか?
今日も独り立ち前の雛が地面で親におねだりをしていた。するとそこへある男性が通り掛った。親ガラスは威嚇鳴きをしたのである。鳴き声を聞いてその男性は実に不満そうな表情でカラスの方を見上げていた。雛がいる時期においては個体差はあるものの威嚇鳴きをするのが当然である。しかし巣立ち直後とは違い攻撃して来る事は皆無に等しい・・・・・但し人が攻撃を加えなければの話だが。
最近の傾向として感じる事はもはやカラスは「鳴くことさえ許されない」のである。カラスが鳴いているだけで人は過剰に反応し、今にも襲われるのではないか?という表情で様子を伺っている。しかし人が考えている程カラスは暇ではないのである。
画像:ハシボソガラス(巣立ち後約3ヶ月)