森のなかまと楽しい10Holes

手のひらにすっぽり隠れてしまう小さい楽器10Holesについてボチボチと

PELICAN 2350 Gen2

2021-03-21 16:49:11 | フラッシュライト
5年以上経ってようやく手にすることができました。

久しぶりの懐中電灯モノです。今回紹介するのは「PELICAN 2350 Tactical Flashlight」という単三電池1本(1AA)の懐中電灯です。

この子は2015年に紹介した子の全く同じ名称のマイナーバージョンアップ版で、海外では「Gen2」などと初代と区別されていたりしました。登場時期はいつぐらいだったのか調べてみると2014年。。

昨今のように国内代理店を通さず、直接アマゾンで販売するようなビジネスからすると、こんなもんなのかもしれません。ホルキンさんがシレッと仕入れてくれてました。初代との大きな違いは2点です。

・明るさアップ 100 Lumens → 178Lumens
・4種類の点灯プログラムの選択(初代はHigh, Strobe, Lowの順送りのみ)

ちょっ、ちょっと待て。。5年以上も前のかよぉ

はい。5年以上も前です。でも、とっても気に入っています。手に入れてから、結構シアワセだったりします。

というわけで、目新しいことも特にありませんので、お好きな方のみご覧下さい。強いて言えば「単3電池1本で、長い付き合いができそうなものを探している」という方は検討に入れて頂ければ幸いです。


古典的ですが、なかなか精悍なプロフィールだと思います。とても単三電池1本の懐中電灯だとは思えません。

先日訳あって新興の中国メーカさんの営業担当の方に「1AA(単3電池1本)の製品は作らないのですか?」と尋ねたところ「売れないから1AAA(単4電池1本)にした」との回答を頂きました。

いつでも、どこでも入手できる単3電池。しかも1本で動く製品はとっても魅力的なはずだと思うのですが、1AAAに比べて大きくなってしまう1AAは全然売れないそうです。

森のなかまも「小ちゃい」懐中電灯は大好きです。でも、目的がはっきりしていて明るさや、ランタイムを求める方は2セルや18650充電池以上といったものを選択するのかと思います。


プログラム選択ができるSTREAMLIGHT ProTac 1L-1AA。この子は単3電池とリチウム1次電池の両刀使い。高性能な電池が入手しづらい状況でも単3電池で使えます的なコンセプトだと思います。普段は軽いCR123Aで、Highオンリーにして鞄の中に入れてあります。とても頼りにしていますが、稼働ゼロといった静かな生活を送っています。


確か。。。手前がGen2で、奥が初代だったと思います。写真を撮ってから1ヶ月くらい経ってしまったのでうろ覚えです。それほど変わりありません。
唯一、ナーリングのエッジが大人し目になったくらいでしょうか。


左がGen2。ダイサイズは同じでXP-G2とかになったのでしょうか。回路基板は変更せずLEDのみの置き換えの変更なのかもしれません。


初代 Low, High


Gen2 Low, High

光学系も変更はないのかと思います。発光部が大きくなったのが反映されたのか、中心スポットが大きくなり、Lowでも周辺光が強くなったのかと思われます。天井バウンスなどをさせて比較してみると、明らかに光量が増えた事がわかります。

リモートの仕事を終えて、買い物にいく時に街灯がない道で使いますが、森のなかまは15LumensのLowでも充分ですが、不必要に周辺光が広がらないのでHighも使いやすいと感じます。

5年以上も前の製品ですが、実用上の不自由は特にありません(森のなかまの生活環境では)。むしろ、どんな操作をしても500Lumens以上とかの明るさになってしまったりしないので、気を使わずにラクに使える、そんな位置付けです。

ちなみに、LowではPWMと思われる分かりやすいフリッカーがあります。
フリッカーは苦手で、懐中電灯マニアになりたての頃は排斥論者でしたが、2350と付き合うようになってから、そんなに目くじらを立てない人間になりました。そんな風におもったのは、この子の作りがとってもステキなんですよ。


実用的にはなんら関係はありませんが、このネジ切り。台形とかではないのですが、とても緻密です。怒られるかもしれませんが6PXよりもアソビがすくないです。製造は中国ですが、一定以上のお金をかければ、一般消費者向けの製品でも、これだけのものが作れてしまう事に感心しました。

そして、それほど売れないだろう1AAの懐中電灯を、これだけ贅沢な造りで安定的に市場に出し続けてくれるメーカにライト先進国の気概を感じるような気がします。


「バカみたいに使い倒すんだろ?バカみたいに丈夫に作っといたぜ。きっと気にいるぜ?」

いやぁ。。そこまで使い倒せるかはわかりませんが「クソ真面目につくりやがって、バカみたいに気に入ったぜ!」とか言いたいです(笑)


そうそう、大事な4種類のプログラム変更ですが。。TEN TAPとはちょっと違います。

プログラム1:8回  High > Strobe > Low
プログラム2:10回 High Only
プログラム3:12回 High > Low
プログラム4:14回 Low > High

プログラムに合わせて、スイッチ半押しを行います。所定回数目で長押し、または押し切ると、プログラム番号と同じ回数の点滅があり、プログラム変更の受付を知らせてくれます。

例:消灯状態から半押し14回目で押し切ると、4回点滅して、プログラム4(Low > High動作)になります。


日常的に懐中電灯を常用する人間にとって、調光順序、初期照度、モードメモリについては個人の趣味や哲学があります。なので、どのプログラムが優れているといった正解はありません。求める仕様の懐中電灯を探し、それを買い求めれば良い訳です。

しかし、このシステムであれば「オーナーが、その時必要とする仕様に切り替えられる」ので、好きなように使えばよいわけです。とっても合理的です。


手前味噌になりますが、最近パラコードを編んでるのでこんなものを作っています。


開いて〜♪


閉じて〜♪


親指をのぞく4本の指の力を抜いても、落っこちないのは結構ありがたいです。開け閉めができるので、懐中電灯を落としたら詰みになるようなシーンではギュッと締めておくとかできるようにと妄想しています。

世の中には樹脂製のホルダーもあり、ガッチとしていて使いやすいんだと思います。この子は、邪魔な時はペシャと潰してしまうことが可能です。

が、正直なところ、前に紹介したようエバカラーみたいなのをヒョイヒョイ作って気分で簡単に取り替えられるのが楽しいです。

ちなみに、メルヘンアウトドアコードを使い始めたのですが、とっても編みやすいです。


高演色でもないし、LowはPWMのフリッカーはありますが、それが理由で残念な気持ちになることは、あまりありません。単3電池を納めている分厚い外装は、6P互換機より小さく日本人には細すぎず握りやすいサイズかと思います。

同じようなスペックで数日前、コレを購入しました。おそらく、身につけている時間は2350より長くなるかと思いますが、それでも2350を手にとってしまう時間は多いかと思います。

個人的には5年待った甲斐はあるかと思います。あるいは、5年以上経った、現代だからこそ、何を求めていたのかがはっきりしたのかなぁとも考えています。

スペックからすると、手を出しにくい価格かもしれませんが、琴線に触れた方は検討してみてください。PWMがあるとか、最新のより明るくないじゃんといったクレームはナシでお願いします。

それでは!

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