森のなかまは
海底二万里の
ノーチラス号を思い出しました。
雨がチャプチャプ降っています。いかがお過ごしでしょうか。
本日も懐中電灯の紹介なのですが。。今回はかなり趣味的な懐中電灯のような気がします。えっ、いつもかなり趣味的ではないかって?。。返す言葉もございませぬ(笑)
今回紹介する懐中電灯は。。森のなかま的には。。要求される外的な要件は一切ありません。唯一あるとすれば。。
手のひらでコロコロ弄んで楽しい懐中電灯
でしょうか(笑)
ですので、実際使ってみてこんなハズでは。。とか。。こんな使い方にはピッタリといったレポートはありません。
土曜日にワイフを待ちながら落ち葉たちと戯れてみました。
社会のメインストリームから外れたオジサンがお天道様の下、あるいは暗闇の中で。手のひらで金属のカタマリの感触を確認し、そしてニヤニヤと弄ぶという耽溺な行為に耽るのが真の目的であります。
そんな行為にピンとくる方は読んでみていただければ幸いですし、実際に購入して一緒に社会的に無害なオジサン層になって頂ければと思います(笑)
手っ取り早く「バレットくん」と呼んでいますが本当は随分と長い商品名です。その名を「
CQG Bullet CREE XP-G2 R5 CW/NW 16340 Tail click Flashlight Upgraded version」と言います。長いでしょ?
こちらから購入しました。
先代はBullet Shell。弾丸の弾殻(だんかく)などの名称があったようです。ストレートなボディ。ラウンドしたヘッドベゼル。その姿は健在のようです。
森のなかまがまず気に入ったのはこのスイッチ。
撮り方を変えるだけで様々な表情です。。キンゾクキンゾクしていてウットリしてしまいます(笑)
普通スイッチを押すところはゴムなのですが、バレットくんはスピンドル加工された金属キャップです。押したときに金属同士がギシギシこすれる間抜けなことはありません。
リバースクリック式でカチンと押し込んでボタンから指を離すと点灯します。点灯中にスイッチを半押しして調光します。
スイッチは簡単に分解できます。以前出ていたものとは異なりナイロン製のパーツが使われるようになるなどこなれてきているようです。組み立ての時あんまり締めると常にONになってしまいますのでホドホドに。。
ヘッド周りのパーツです。一応分解されたい方の諸注意です。
真鍮製のネジ切りのあるケースに基盤が収まっています。基盤の裏側には熱伝導グリスのようなものが塗ってあります。代替えするものがなければ拭き取らないようにし絵ください。森のなかまは英国王室御用達(笑)の
コパスリップを使いました。
ケースの裏側にはプラスの電極が通る穴とケースをねじ込むための穴が二つあります。
シアンの線はOリングのようなマウントがついたリフレクタによってLEDがセンターに配置されるようになっています。
マゼンタの線はマイナスの電極で真鍮製のケースに半田付けされています。
黄色の線は基盤とリード線が繋がっているのでここを持ち上げると基盤がペコッと持ち上がります。
イメージ写真です。本文を説明するものではありません(笑)
分解して組み立てる時は、ケースを一旦全部ねじ込んでください。
リフレクターを入れ、ベゼルを締めます。この状態ではリフレクターと基盤は接触していないので固定されていません。この状態で電池を入れると妙なところが接触するらしく電池がショートするようです。
ボディに
ピックツールなどの細い棒を入れて「反時計周り」に基盤を回すと基盤が持ち上がりベゼルと接触。プラス端子もケースから出た状態で固定されことになります。
バレットくんはLowを覗いてとっても「熱い野郎」なので真鍮製ケースのネジ切りにもコパスリップを塗っておきました。塗った時の方が早く熱が伝わるようでしたので多少効果はあるようです。
エミッターはXP-G2 CW 1A。「1A」というのは光の色合いで「
ANSI White」で分類されるものです。よくできたオレンジピールリフレクターと相まって色むらが少ない綺麗な白色を吐き出します。
CQGのらいとは電源電圧によって明るさが異なる事が多いので3.0V(CR123A), 3.7V(KeepPower16430)を使って配光写真をとってみました。
3.0V High:1200mA, Mid:500mA, Low:120mA
3.6V リチウムイオン充電池
スポットと周辺光はなだらかです。周辺光は不必要に広くなく使い易いものかと思います。
ご覧いただいてわかるかと思いますが全体的に綺麗な白色です。そしてLowでもわりと色味の変化が少ないです。というのもHigh以外はPWM(高速点滅)が使用されています。Lowは結構わかり易いPWMですが屋外で使用するとほとんど気になりませんでした。PWMの感じ方は個人差がありあます。
さて明るさですが。電流値のみでルーメン、ランタイムもメーカーページにはありません。測定器がないので似たような出力の
CRELANT V31A(H:450,M:128,L:13Lumens)と比べると。。LFP123A(3.2V)で360?, 150?, 10?ルーメンくらいかなぁという気がします。
ランタイムは1200mAhのCR123Aであれば単純計算(電池容量÷電流)でHigh:1H, Mid:2.4H, Low:10Hとなります。充電池は良くて700mAhくらいですので半分くらいのランタイムになるかと思われます。
以前のバレットくんの記事をみるとボディがタイトに作られていて専用の充電池をバンドルして出荷していた事もあるようですが、アップグレード版に関しては、より多くの電池が入るようになったようです。でも一部シールを剥がさないと入らないものもありました。
まぁ、小さく作ろうとしてくれているので「自分の持っている電池が入らない!」とプンプンするのではなくこの手の充電池は色々揃えておくと良いかと思います。
銀色同士ということで愛用の
Sarome PSD12と並べてみました。
かつては直ぐに熱くなって連続点灯できない小さいライトが好きになれませんでした。
チカチカするPWMに、Highから点灯するライト。およそ森のなかまが苦手な要素を全て併せ持つバレットくんは、カタチが気になりながらも手を出さないライトでした。
ゆる太郎さんのマネっこで石垣に挟めてみました。ステンレスは森のなかまが生きている間は朽ち果てる気はさらさらないようですね。
しかし、
Pelicanのライトを使ってからそういったことは些細なことで、もし受け入れられるのであれば世界はドーンと広がるんだなぁと思ったこともあり手に入れてみたわけです。
PWMのおかげでLowでもとても綺麗な白色を吐き出します。Highなら尚更スカッとするような色合いです。なのでHighでドバッとスカッと点灯する。それも「いいんじゃないかなぁ」と思うわけであります。
またスイッチです(笑)
撮り忘れましたが、ネジ切りは非常にスムーズです。
社会的に無害なフェティッシュおじさんとしては。。電池を入れ替える時にテイルキャップを回す感触はちょっと書きたいですね(笑)高価なものはそれほど知りませんが。。。今一番ニヤニヤ度が高い感触は。。。
やはりPelican 2350でしょうか。ネジ切りの緻密さ。スイッチパーツのアルミの厚みとこなれた面取り。スプリング先端が電極を削らずなめらかに入っていく感触。そして適度に楽しめる長さがあります。点灯もせずネジ切りを楽しむのも悪くありません(笑)
そして、このバレットくんです。
小ちゃくて扱いにくいはずなのですが、いい加減なところがなく実に生真面目なのです。あぁ。。燃料を装填して蓋をしているんだなぁという感じでしょうか。ちょっと説明しにくいですが、こんなところでもニヤニヤさせてくれます(笑)
ワイフを待っていたらとっぷりと日が暮れてきてしまいました。屋外で撮るライト写真がなんとなく好きになってきました。
単3単4電池などの一般的な電池ではないので持ち歩き用のライトを初めて購入される方には絶対お勧めしません。
CR123Aなどのライトを一通り使ってみた方でスペックは二の次で小ちゃくて趣味的なライトはない?という方。そういう方にはそれほど痛くはない出費で試せますので是非試してみて頂きたいです。
目の肥えた方は色々痛いところを事を見つけてしまうかもしれませんが、不思議と好きなところも色々見つかってしまいます。好きなところを見つけてニヤニヤしてみませんか?
それでは!
P.S.
先を越されてしまいましたが(笑)バレットくんより熱い漢。ヒゲちゃんさんが
バレットくんをピッカピッカにしちゃっています。これもいいなぁ。。いろんな愛のカタチがありますよね。
P.S.2
LFP123AでMidで10分連続点灯させてみました。確かにベゼル付近は携帯カイロみたいに熱くなりますがスイッチ付近は熱くならずに操作できました。電池を取り出してもホンノリ程度。
XP-G2で効率も良くなったこともあるかもしれませんがサイズが小さいこともあり熱を感じやすいだけなのかもしれませんね。
スイッチのクビレにかけるステキな紐がないか物色したいですねぇ~。
P.S.3 2015.11.14
バレットくんを好きになってくれた方。。
好きになっちゃった方でこんなかっこいいものを作っちゃっている人がいます。ウヘッ♪ってかんじですよね(笑)
なんだかアイガーと並ぶ趣味的なライトになりつつあります。弾殻の薄さから真鍮製は難しいかもしれませんが、あったらいいなぁと思うこの頃です。