ワイフの休みが取れたので月曜日に小田原に日帰り旅行に行ってきました。
本当はお泊まりをしたかったのですが、近場はほぼ満室という状況。。
駄目もとで着替えのみもって小田原へと向かいました。
前々から小田原という所に興味があり、同僚にも「何があるの~?」と聞いてみると。。
「
小田原城と
かまぼこ、それと
提灯かな?」
横浜から東海道線に乗りほどなく小田原に着きます。電車は随分空いていました。最初は心地よかった空調も30分乗っていると寒くなり駅に降りた時の暑さが心地よかったくらいです。
さっそく観光案内所に向かいます。ワイフがワクワクしながら入り宿を尋ねようとすると、じぃちゃんがそっけない対応。。いや、むしろ怒られているような。。何故にそこまで???。。
普段はとてもいい人なのに、たまたま機嫌の悪い時にあたってしまったのでしょうか?でもさぁ。。
私自身も何やら色々なテンションがメータギリギリまで張ってきました。
いきなり隣からプツンと音にならない音がが聴こえました。頭の中の警鐘が狂ったように鳴り響きます。すぐさま何らかの手を打たなければなりません。
まずは、そうそうに身を引きます。
「さーさー、何か食べよう。何食べたい?」
「ラーメン。。普通のラーメン。。」
急がねば(笑)。。
「あそこでいい。。」
「何で小田原に来て日高屋なんよ」
入ります(笑)。ラーメンと餃子にナマ注文。。
生がきます。わーい。
ここで、板ワサなんかあると旅行らしいのですが。。
程なくしてラーメンきます。ライスを注文しなかったのに別どんぶりにネギがボウボウです。ネギライス?
いえ、小どんぶりに山盛りいっぱいのネギでした。かなり感激します。
ジュルる~ズーズーっ。ズーズーっ。ザクザク(ネギね)。。グビグビ。
餃子が来る前にラーメン終わってしまいそうです。。
おおっ、来た来た~。小龍包のように汁が出てきてアツアツ!おいし~い。
一つ目の試練をクリアしました。昔程尾をひきませんでした(笑)。
我々は着実に進化している事を感じるのであります。
気を取り直し、周囲を見ると箱根登山鉄道の紹介場があり、宿を聞いてみるとやっぱり無さげ。。小田急トラベルを紹介してもらいました。
しかし、行ってはみるものの先客がいる事と、かなり条件が厳しいと前置きがありました。暫く待ち先客のやりとりを聞いて「今日は日帰り」ということになりました。
これは予想していた事なので試練にはカウントされません(笑)。
では、かねてよりワイフが行ってみたいといっていた
辻村植物公園に行ってみます。バスの本数が少なそうなのでタクシーを使ってみます。日帰りになりましたので、ちょっと贅沢にいきます。
運転手さんと話をしていると、植物園は今は花咲いていないんで、隣接する無料の「わんぱくランド」が楽しいよとの事。。まぁ、夏なのでもとから花は期待していません。
でも運転手さんは「わんぱくランド」をプッシュします。
はい。着きました。誰も人いません(笑)。
梅が有名だそうで、かなりの数の梅の木が植えられていました。
これが咲いたらさぞかし凄そうです。。
夏だからでしょうか。結構うっそうとしています。
そして蒸しっとしていて花は殆どありませんでした。
普通のカップルだと、ここを選択してしまった事が二つ目の試練になりそうですが、我々はむしろ楽しんでいるので試練にはなりませんね。これもカウントせず。
夏ならではのコントラストの強い光です。
結構広いのですが、出会ったのは一人だけでした。相手の方もかなりビックリしていました(笑)。
グルグルと回るような枝。木々を見ているだけでも結構楽しめます。
いきなり開けた場所にでました。子供のはしゃぎ声が聞こえてきます。どうやら「わんぱくランド」に入ったようです。
あーっ。線路が走っています。ミニ列車でもあるのでしょうか?
風通しもよく、とても爽やかです。この夏一番涼しくて爽やかに感じた場所です。
ランドの中には様々な遊具があり、それらが無料で遊べてしまうのです。
子供は遊具に夢中、おとうさん寝転び夢の中。みたいなかんじで各々がエンジョイしているのであります。
さっきの線路に列車がやってきました「なかよし号」という名前です。森のなかまが言うのもなんですが、よい名前ですよね。
先頭に立てられたカラフルな風車がビュンビュンと回っていました。
乗りたいなぁ。
屋外喫煙所からの奇妙な風景です。
このカプセルの中には動力として子供を一人放ち空気を注入しチャックをします。
カプセルは水面に浮いているため動力が活動しだすとカプセルもグルグル回るシステムです。めっちゃ楽しそうです。これはやってみたいです!
爽やかだし、愉快なので、このまま煙草でも吸いながら帰りのバスを待っても良かったのですが、ワイフがもう一度植物園内を見たいということなので、先ほど通らなかった道を行きます。
この時、頭の中は何も鳴っていませんでした。。。日頃注意していてもやってしまう時はやってしまうのを人はなんとか克服できないものでしょうか(後述)?
道路を渡る橋があり、その先は丘になっています。立派な竹林が見えます。
着いた時には気付かなかったバス停近くの竹林への入り口です。でもバスの時間(1時間に1本)が近いので我慢します。
無事バスに乗る事ができました。人の良さそうなおじいちゃんが運転手さんです。
スイカのタッチに迷うワイフに「スイカは乗る時こっち。降りる時そっち」とゆっくりと話してくれます。
次は小田原城を見に行きます。ワイフがワクワクしています。
「青橋」というところで下車をすると良さそうだったのでベルを押します。
「つぎ青橋に停まります」とおじいちゃんが復唱。
左の窓をみていると「青橋」と書かれたバス停が後ろへと消えてゆきます。
あれ?
どんどん小田原駅に近づきますが、次のバス停を知らせる電光表示板は「青橋」のまま。。やれやれ。。あんな人の良さそうな、おじいちゃんだと何も言えないです。。
うーん。2つ目の試練はそのまま受け入れます。もぐもぐ。
駅に着き、喫煙所の案内が目に入り一服しようとします。。
無い。。。
看板娘さん(ライター)と煙草ケースが無いことに気付きました。
予備の煙草にワイフのライターで火をつけます。
走馬灯のように押し殺していたものが湧き出てきます。
>「温泉タマゴみたいに黒くなっちゃう?」
>「ならない」
>「さーさー、何か食べよう。何食べたい?」
>「ラーメン。。普通のラーメン。。」
>「つぎ青橋に停まります」
涙が出そうになりました(笑)。。多分最後に喫煙したあの爽やかな場所です。。
あきらめて、このまま旅行を続けてもきっと心残りです。
ごめん。取りに行かせて。。
今度はワイフが動揺します。。楽しみにしていた小田原城に行くはずだったし、戻るって、バスは1時間に1本です。。が日頃こういうことで私がダダをこねない事を知っているので、よっぽどの事と察してくれたようです。
まず、看板娘が届いているかどうかを電話で聞きます。電話番号は知りません。
届いていたら、次の最終バスで向かい、帰りはタクシーを使用する。
ということで、わんぱくランドの電話番号を教えてもらいに駅構内に向かいます。
何件か聞きますが、分からないとの事なので例の観光案内所に行きます。
おばさんと、例のじいさんがいたので迷わずおばさんの方へ。
親切にもパンフレットまで渡してくれました。ありがとうございます!
早速電話すると届いているとのこと。。
公衆電話のタウンページを調べていたワイフの元へ行き、あったと知らせバスを待ちます。待ちます。
帰りのタクシーは向こうで電話番号を聞けばよいかな?と話していると、先にタクシーで行って、帰りにバスにすれば良いじゃない。。
普通私の方が先に気付くのですが、如何に動揺していたかがわかります。。
ということで本日2度目のタクシー。目的地はまったく同じです。
管理棟に行き「先ほど電話したものです」というと「ハイ」と看板娘と煙草ケースを渡してくれました。ほっ。
温泉タマゴにはしないからね。。
3つめの試練は本当にやばかったです。日帰り旅行そのものがご破算になり数日まで尾を引いてもおかしくない状況でしたが、何とかクリアできました。
ホッとしたので本当は一服したかったのですがバツも悪いのと、帰りのバスまで時間があるので、周囲の写真を撮り始めます。
#というのも小田原の町は喫煙所がなにかと多いのです。ちょっとビックリしました。横浜は無くなる一方です。。
植物園側には咲いていなかった「
キバナコスモス」が沢山咲いていました。
「
タカサゴユリ」も群生はしていませんでしたが、あちこちで見かけました。
さっきは我慢した竹林にも入ってみます。こればかりは戻って来たおかげでしょうか。
通勤で使う190段の階段にも竹が生えていますが、こんなに手がはいっていません。なかなかステキです。
見上げてみるとこんな感じになります。静かで夏の竹林を思う存分満喫できます。
見つけて届けてくれた方、保管してくれた管理の方に感謝します。
ありがとうございました。
そろそろ2度目の帰りのバスです。飛行機雲が竹林の上を狼煙のようにあがっていたのでパチリ。
帰りのバスの運転手さんも、さっきのおじいちゃんです。
映画だと「探し物は見つかったようじゃな。フォッフォッ。次は無くすんじゃないゾ。それとワイフを大切にな」とか言うのでしょう。
でも、またもやスイカのタッチに迷うワイフに「スイカは乗る時こっち。降りる時そっち」とゆっくり話すおじいちゃんでした。
何で同じ人が連続して乗るのか不思議がるといけないよなぁ、と心配しましたが気付いていないようでした(笑)。
今度はちょっと路線が違うようなので「青橋」が現れず戸惑いましたが、それっぽい雰囲気の所で人が降りましたので倣っておりました。
もう日が暮れて来ています。天守閣への入場は終わっていました。
「こんな時間からいくんかぁ?」とじいちゃんに声をかけられます。
「もうねー。色々あったんで。。」
「そっかー。ははーん。気をつけてな」
今更ながらこの日のキーワードは「じいちゃん」だったようです(笑)。
商売っ気ありますね(笑)。でも飲みたくなりますよ。売店は既に終了。。
おぉ。これが小田原城かぁ。ぱぉーん。
夫婦で感動した巨大な黒松「巨マツ(おおまつ)」です。樹高30メートルとありますが、もう少しあるのではないでしょうか。
巨大さと枝振りに夫婦でポケーンとしていました。
お城を撮ったのは初めてですが難しいですね。
さすがに疲れて来たので木陰のテーブルで休みます。
休憩しながらFA31でワイフを撮ります。解放側の滲むようなボケが美しいのです。
「さっきはありがとうなぁ」
「あのまま、ここに来ても楽しめなかったしね」
「そうだね」
「青橋で停まっていたら引き返すのも大変だし、もっと悲惨だったかも(笑)あーーーーっ」
次は何だ何だ!?
ワイフがテーブルに手をかけた所には「鳥のフン」が。。
もう、笑って受け入れるしかありません(笑)。
手を洗いに行きます。洗いにいったからといって何か良い事があった訳ではありませんが。。
洗わない事には先に進みません。
4つ目の試練もそのまま受け入れます。バシャバシャ。
庭木などに見られる「
イヌマキ」なのですが、これまたスゴイ。。本当は4つに分かれていたのが台風で折れてしまい3本になってしまったそうですが、巨マツと同じくらいのインパクトがありました。
イヌマキの横に奇怪な樹木が。。割れてしまった樹から新たに芽がでているのでしょうか。不思議です。
元来た道を戻り、駅とおぼしき道を歩きます。
キーワードの「じぃちゃん」は3つまでだったようです(笑)。
帰りの東海道線。
行きとは違い混んでおり、前に座っていたギャル達がかつてナンパした獲物をスマホで見せ合っていました。かなーり弾けていました。
これは5つ目の試練でしょうか?ついでなので入れておきましょう(笑)。あーっ、うるさい(笑)。
ワイフがしきりに「寒い」と言いだします。手を取ると「ヒィー」というぐらい冷たくなっています。
容赦なく吹き付ける冷風は立っている人に吹き付けてきます。
目の前のギャル達も武勇伝がひとしきり落ち着いたのか「寒ぶ」と言っています。
混んでいるので弱冷車にも向かえませんのでヤングよろしく肌をくっつけたり、さすってワイフを温めました。
一駅が長い事もあり冷房効率も良いのでしょうが、もう1-2度高くても良いのではないでしょうかね(長時間停車中は送風が更に強化されましたのでサービスのつもりなんでしょうね)。
6つ目の試練。逃げ場がないので受け入れるしかないですよね。ブルブル。。
おうちへ帰り、シャワーではなく湯船にお湯をはります。体を浸けると「ふぇ~」と声がでます。
「どれが一番やばかった?」
「ライター」
「だよね」
色々とありましたが、夫婦でこの日の試練を乗り切り、日帰り旅行を楽しく終える事ができました。日帰りとは思えない盛りだくさんな1日は終わってみれば楽しい夏の思い出です。
P.S.
1日経って吊るしてある私のズボンを見ると内股あたりに白いものが。。。あーーーーっ。
鳥のフンだったようです。。ワイフだけでは済まなかったようです。。
笑って受け入れるしかないようです。
もちろん、フンを片付けても良い事があるわけではありませんが。。
片付けない事には先に進みません。。
日を跨いでの7つ目なのでありました。
それでは!