10穴のクロマ 260Cです。学生の頃は贅沢の象徴でした。
お兄さん(?)の270Cは12穴で3オクターブですが260Cは高音域が削られて2オクターブ半です。
無ければないで困ってしまう音域なので実用性を優先していつも3オクターブのモデルを買ってしまいますが、社会人ともなると多少の余裕がある時もあるので学生の頃憧れていた260Cを購入したのは3年程まえでしょうか。
基本的に270Cの2穴分をバッサリ切ってしまったような感じですので贅沢なくせに(?)寸胴で可愛らしいのです。
ちょっと残念なのが270Cでは素敵なアラベスクが彫られているのがないので、ちょっと寂しいのです。
さて、この贅沢の象徴なのですがケースは270Cと同じ大きさなのでせっかくの小ささが引き立ちませんので、得意のケース探してました。
蓋を開けるとこんな感じでピッタンコ♪
誂えのような。。。
でも、ただの眼鏡ケースなんですね。一応スチールフレームが入っているそうなので結構頑丈です。スッテッチが白なのがヤングですね(笑)
こんなので270Cも入るのがあると良いのですが既に眼鏡ケースでは無いですね。。ミニマムなケースが欲しいよなぁ。
さて、Hohnerのスライドですが270C Deluxeとかはスムーズなのですが結構スライドの穴にバリがあります。
ただでさえ色々息が漏れる要因があるのに、こんなバリの為にマウスピースのネジをやんわりとしか締められないのは癪なうえに演奏もし難いです。
というわけでバリは削ってしまいます。
バリが出ている面を上にしてレバーを除きスライド部分を板に密着させて、当て木をした耐水ペーパー(#600,#800等)でゆっくりと削っていきます。
必ず当て木はしましょう。
気が向けば#2000までやったりコンパウンドで仕上げても良いですが、どうせ見えないところですので鏡面に仕上げてもなんですよね。
洗剤で洗ってもけっこう削りカスが残りますのでアルコールや最近でたSuzukiのスライドオイルをかけてウエスで拭いてください(吹いた時に鉄の味がするのもなんでしょうから)。
「えーっ、そんな事したらスライドのメッキが薄くなるじゃん」はい。その通りです。まぁ、剥がすのが目的ではないので、この作業だけではメッキはなくなりませんよ。
でもメッキなんかはいずれ擦れて減っていきます。
それに真鍮は変色はすれど錆ませんのでメッキがはがれても大丈夫。むしろメッキから錆が出るという意見もありますが、表面が滑らかであればよいわけでしょう。
で、あとはスライドオイルを指にとってスライドにまんべんなく塗ります。滴らせる必要はありません。油膜でコーティングする程度で良いです。
うーん。滑らかになりました。
スライドオイルをあまり過信しない方が良いでしょう。クロマのスライド機構は定期的なメンテナンスが必要ですからね。
こうやって書くと「クロマって面倒だなぁ」と思われるかもしれませんが10Holesにはない別な楽しみもありますのでなかなかやめられません。
特に最近のSuzuki製クロマなんかは凄い良く出来ていてスライドにはバリなんぞありません。
ちなみに私はグレゴアモデル、木製カバーというものを買ってみましたが、スライドは夢のようにスムーズでした。
細部にわたって様々な工夫がなされています。Hohnerも好きですがSuzukiも大好きという金銭的には困った状況になるでしょう。。