こころにうつりゆくよしなしごとを

あやしうこそものぐるおしけれ。

東京慰霊の日(だったかな)

2014-03-10 10:09:59 | 雑感
いわゆる東京大空襲、ですが。

もちろん、私はいくら婆さんとはいっても東京大空襲は体験してませんが、
私の母は地方都市ですが空襲に遭いました。
叔母(いわゆる小児麻痺(当時)で若干肢体不自由)を背負って逃げたそうです。
畑の中で戦闘機に追いかけられたそうです。

母方の祖父と伯父は中支に出征してました。軍隊で使っていたという茶碗(ホントかウソかしりませんが)を使っていました。

母の兄は、霞ヶ浦の予科練に進みました。
そこで身体を悪くして、戦後まもなく亡くなったそうです。
結核だったそうです。
戦後のもののないころですから、治療といっても栄養のあるものを食べて休んでいるしかなかったそうです。

ある日、いただきもののカステラにバターをつけて食べさせたことがあったそうです。
バターなど、とんでもない高級品ですから、子どもらが食べないように、八畳間の押し入れだか天袋だかにしまってあって、
母が看病しながら管理していたそうです。
母も当時は女学生ですから、カステラだのバターだのは食べたいころだったと思います。
伯父は病気だから、というので、特別扱いで食べられるというのが、ちょっと羨ましくねたましくもあったそうです。
伯父が
「うまい。もっとくれ」
と言ったとき、
「あんまり食べると身体に毒だから」
と、それ以上はあげなかったそうです。

それからほどなくして、伯父が亡くなったそうです。

何十年も経っても、
「あのとき、私が食べさせなかったから死んだわけではないだろうけど、でも・・・」
と言います。



オチがつきません


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