自分が広告代理店で小冊子などを作っていたのはもう20年近く前ですから、
さすがに「活字を拾う」ていうのはなかったですが、
まだ、PageMakerとか出始めのころで、使えない人もいたし、
割り付け紙なんて使ってましたから、最近は全然事情が変わっていると思います。
でも、原稿からレイアウトして版を作って印刷する、という工程自体は変わっていないと思います。
大昔は、「校正」っていうと、それこそ活字を拾っていたから間違いとかもあったし
(手書き原稿だったりするので、大元が)
必要性も大きかったのですが、
最近はレイアウトまでDTPですから、原稿をテンプレートに流してページ割りを作れば、
まあほとんど必要ないです。
ついでに言うと、「原稿の書き換え」は「校正」ではありません。
最近は電子データですから、その段階でも書き換えは可能ですが、
「校正」と「修正」をごっちゃにして、校正段階でどっさり朱を入れてくる先生もいらっしゃるようです
非常勤講師をしている某所の学習者向け情報誌で今年、コラムを執筆しています。
データを送って、pdfにしたもので確認をしたのですが、
掲載誌が送られて来たら、一部、わけのわからないことになっている
和歌を三首、ならべた部分。
和歌は普通、最後に。とか.とか付けないで、改行にします。
たまたま、一首目と二首目の文字数が一行の文字数と同じで、
つながっているのか和歌が終わっているのかわかりにくかったので、
わかりやすいように和歌の最初に-を付けてください と指示しました。
そうしたら、その三首の一番最初に--が付いて、三首がまるっきりつながって切れ目もなにもなしに三行半だらだらと続いている・・・
私の指示を勘違いして、前後の文章とわかりやすくするために、和歌の部分の最初に--をつけた、らしいのです
編集者なら、「百首」と書いてあったら「和歌」だとわかると思うのですが。
そうすれば五七五七七で、ここが歌の切れ目だ、とわかると思うのですが。。
わからなくても、「利休百首」「はぢを捨て」etc.で検索すれば、わかりそうなもんですが。
何より、体裁を変えたら、著者に一度確認を取るのは基本だと思うのですが
あり得ません
次号でお詫びと訂正を出すように申し入れましたが、
一度できてしまったものは元には戻らんのですよ。
もう一度、刷り直しを依頼したい気分です
。
こことの仕事は今日で終わりです。
今後、仕事をお請けすることは金輪際ないでしょう。
教訓:やることはちゃんとやる。(自分に言い聞かせモード)