少しずつ、2B、3Bの補強のうわさが出始めていますが今回は1Bです。
来年の1Bはどうなるのか考えていきます。
現戦力で1Bを考えると左打者のRaleyと右打者のLocklearが候補にあがります。数試合はMooreが守ることがあるかもしれません。Hanigerは1B守ることあるんでしょうかね。
Raleyは移籍1年目でしっかり結果を残しました。OFも守れるので状況によってはそちらでの出番も考えられると思いますが現状はJulio, Robles, ArozarenaでOFは埋まってる状況なので故障者が出るとかトレードでポジションが空くということがなければ今年ほどはOFでの出場機会はないのかもしれません。Raleyの2024成績は対右投手wRC+142とかなり優秀な成績を残す一方でキャリアを通じて左投手は打てない成績が残っていてwRC+は67に過ぎません。
Locklearは2022年2巡指名でマリナーズに入団。元々は3Bですがおそらく今後は1B一本。緊急時には3B守れますよくらいなのではないかと思ってますが、3B事情によっては再コンバートはあるのでしょうか? マイナーでは過去3年全てで左投手よりも右投手のほうを打っている右打者でRaleyのプラトーンパートナーにはふさわしくないような気もします。Locklearが目指すはレギュラー奪取で左右関係なく出れるようになることでしょう。今年MLBデビューしましたが.156/.224/.361と苦戦しました。昨年A+で開幕し好成績を残しAA昇格したものの成績は残せず、迎えた2024年はAAで好成績を残し昇格してきましたがAAA、MLBでは成績が低迷しています。アジャストに時間がかかるのであれば過去2年のように対応してくれることを期待します。
ということで現実的にはLocklearはAAAスタートになるのではないかと思ってるのでRaleyのプラトーンパートナーでDHでの出場も考えられる打撃力がある選手が欲しいのではと思います。
前回投稿した獲得候補リストを中心に掘り下げていこうと思います。
候補として以下の選手を挙げていました。
Yandy Diaz (1B、TB)
Justin Turner (1B、FA)
Carlos Santana (1B、FA)
Triston Casas (1B、BOS)
LaMonte Wade Jr. (1B、SF)
Josh Naylor (1B、CLE)
Pete Alonso (1B、FA)
Christian Walker (1B、FA)
Vladimir Guerrero Jr. (1B、TOR
Cody Bellinger (OF/1B、CHC)
Mark Vientos (3B/1B、NYM)
Donovan Solano (1B/2B/3B、FA)
Ryan Mountcastle (1B、BAL)
Ryan O'Hearn (1B、BAL)
Luis Arraez (1B/2B、SD)
Mark Canha (1B/OF、FA)
J.D. Davis (1B/3B、FA)
Josh Bell (1B、FA)
たくさんいるので全部はやりませんけど獲得候補たちを見ていきます。
私としてはDiazが今回補強可能性のある中では1位です。32歳のシーズンとなった2024年はwRC+が120と2022-23の2年に比べると数字を落としましたが高打率に加え高い四球率と少ない三振数で一塁手としては平均以下のパワーであっても打撃で貢献できる選手です。通算で対左投手wRC+が150という強打者で対右wRC+も121あります。気になるのはたった45打席の結果にはなりますがTモバでは.205/.222/.296と打てていないこと。あとはトレードになるのでどういった選手を出すことになるのかという点ですね。これまでの打撃面の活躍を考えれば今年成績を落とし、年齢もピークは過ぎてるだろうことを考えてもそれなりの対価が必要なのではと思います。契約は球団オプション含めると2026年までの2年間です。
TurnerとSantanaはベテランとしてのチーム貢献も期待されるところです。Raleyとのプラトーンということを考えると、投手の左右でほとんど差がない成績を残している右打者のTurner。一方で両打のSantanaは通算で対左投手のほうが16ポイント高いwRC+となっていて、特にここ3年はかなり左投手に強いところを見せています。したがってプラトーンを考えるとSantanaのほうが効果的な気がします。Tモバでの成績を見るとTurnerは今季.247/.362/.429とTモバでも打っています。SantanaのキャリアでのTモバ成績は.207/.294/.369と苦戦しているように見えますがマリナーズにいた2022年はTモバではOPS.701、シーズン通算.692なので差はありませんでした。
Soto獲得に動くような補強する気満々のBOSなのでCasasを出すかどうかはわかりませんが良い選手だと思います。今年は三振が増えているようなのでそれは気になりますが、四球を選べて、左投手も苦にしていないので獲得すればレギュラーとなり、Raleyが他のポジションで出場することになります。ちなみにTモバでは28打席で.160/.250/.200という成績。
LaMonte Wade Jr.もCasasに似たような状況でSFは勝ちに行くようなのでトレードするかどうかはわかりませんけどFAまで1年です。長打力は平均を下回るかもしれませんが四球が多く出塁率はかなり高いです。左打者なのでRaleyとかぶってしまうわけですがDH起用を増やしてという使い方は可能ではないかと思います。これまで対右投手専用で使われてきていて、左投手との対戦自体がかなり少ない中過去2年は好成績を残してはいます。それでもRaleyがいるので同じような対右投手用の選手は補強しないでしょうか。たった14打席ではありますがTモバでは.300/.500/.700。
Josh NaylorもCLEは出すことはなさそうな気がしますけどFAまで最後の1年となるのでチェックしておきたい選手。彼もまた左打者なのでRaleyとは共存できません。Tモバでは.220/.222/.424でHRは出ています。
Pete AlonsoはFAの複数年契約となるであろう中では一番にチェックしたい選手です。なによりも長打力が目を引きますね。Alonsoがデビューした2019年からの6シーズンHR数はJudgeの232本に次ぐ2位の226本を記録して、すべての年でwRC+は120を超えています。一方でHRがこれだけ打てる強打者の中では四球が少なめの選手だと思います。もちろん彼を獲得すればレギュラーでありRaleyを追いやってしまうことにはなりますがAlonsoは右打者なのでいくらかはRaleyにも出場機会を与えられると思います。Tモバでは3試合のみですがノーヒット6三振と散々な成績。これはTモバでは球筋が見えないって感じなのかもしれませんが、たまたまその頃は調子が悪かっただけなのかもしれません…。6年以上の長い契約にはならないと思っているので年$24M以下なら面白いのではと思ってしまいます。しかし、我らにはそんなお金ありませんよね。
FAでレギュラーとして獲得するのならChristian Walkerのほうがマリナーズにとってはふさわしいと思う人が多いと思います。来年は34歳のシーズンとなりますが過去数年で衰えは見られません。守備力も高くコスパのいい選手なのではないでしょうか。対左右、ホーム&アウェイでの差もあまりなく成績を見る限り安定感のある選手という感じがします。Tモバでは19打席とはいえ.333/.368/.556という成績も素晴らしい。
Vladimir Guerrero Jr.はFAまで残り1年。何度も言ってますがトレードにも多大なコストがかかるでしょうし、獲得したとしても資金難のマリナーズは契約延長できないでしょうから1年だけのためにプロスペクトなど今後数年働いてくれるだろう選手たちを複数持っていかれるだけに終わってしまうのが目に見えているので欲しいけど我慢するしかないというところではないでしょうか。もう少しチームが勝てるようになってれば最後のピースとしていくこともありなのかもしれませんけどね。彼1人で攻撃力は大きくアップするでしょうからどのチームも欲しい選手だと思います。
Cody BellingerはCHCがトレード候補に挙げて少し話題になっていますね。まあ年俸が高いのでCHCがどのくらい負担するかでしょう。さらには2026年も選手側のオプションで$25M($5Mバイアウト)がついてるのもトレードが決まりにくい要因になると思います。Bellingerの強みはCFが守れるというのがありますがマリナーズにはRoblesがいますし、数試合でよければRaleyやMooreでもどうにかなる気はします。それでもJulioが長期欠場となり、Roblesがマリナーズに来る前のような不振を極めてしまうとBellingerがいればなあということは考えられないわけではないかと思います。とにかくカブスがどれだけ年俸を負担するのかでしょうし、かなり負担したとしてもマリナーズはお金ないですからね。他チームとトレードになるのではと思いますが選手起用の面を考えると彼がいるとチームは楽になるという選手だと思います。
ほかにはArraezが1Bとしては面白いのかなと思いますが彼もまた年俸が上がってマリナーズにとってはお高い選手になります。首位打者は取れても長打はなく四球もかなり少ないので微妙なところでしょう。なのでかなり下のランクにしてます。あとはGoldyはどうなんでしょうね。完全な1Bのレギュラーとしては難しいかもしれませんが、1B/DHで金額によっては意外とあるのではと思ったりしますけどそんな安くはならないんでしょうし、レギュラーで使ってくれる球団を探すんでしょうけど。$12~15Mくらいなら賭ける価値があると思うんですけどね。一昨年はwRC+175の怪物ですからね。そんな簡単に落ちないでもらいたいし、400HRは達成してもらいたい選手です。
Turnerと交渉しているニュースを聞いてずいぶん経ちますが何の発表もないのでちょっと気になっているところです。1BはDHをどう使っていくつもりなのかも関係するかもしれませんけど、大物を加えることはなくあくまでもRaleyのプラトーンパートナーという感じの補強になると予想はしますがさてどうなるでしょうか。
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