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今2011ドラフトをやってみたら

2024-01-07 18:26:12 | ドラフト

オフシーズン企画という事でやっていこうと思います。先日、2011~2020年マリナーズドラフト振り返りをしましたのでこの企画も2020年までやれればと思ってはいるんですけど、たぶん無理だと思うのでその時は来オフに回します。

MLB全体の2011年ドラフトを振り返り、誰がこの年ドラフトされているのか確認しつつ、今結果が出てる中で再度ドラフトするとしたらどんな順位で誰が指名されるのか考えながら見ていこうと思います。

 

まずマリナーズの2011ドラフトを振り返ると、

1-2 Danny Hultzen

2-62 Brad Miller

3-92 Kevin Cron

3-121 Carter Capps

4-123 John Hicks

5-153 Tyler Marlette

8-243 Carson Smith

 

全体2位でHultzenを指名して将来のエース候補となるはずでしたが肩の故障もあって結局メジャーまで昇格できずCHCへ。2019年に6試合だけリリーフ登板しています。Millerはひどい守備力でしたがパワーがあり、ユーティリティーとして生き延びてきました。Cappsは打者へ近い位置でリリースする独特のフォームでMIA移籍後は結果も出しましたがやはり故障もあり短命でした。Hicksは打てる捕手として期待されていましたがマリナーズでの出場は少なくDETでの出場が大部分。2023年はPHIのマイナーにいたようですね。

ちなみに前年の2010年はTaijuan WalkerやJames Paxtonを指名した年です。

 

 

ではMLB2011ドラフトを振り返ります。

全体1位はPITの指名でGerrit Cole。$8Mは当時史上最高額の契約金でした(その後2019年にRutschmanに破られるまでトップでした。年俸と同じくドラフトの契約金も上がり続けていて昨ドラフト1位のPaul Skenesが$9.2Mでトップとなっています)。Coleは高校生の時から評価が高く2008年にNYYから全体28位指名を受けるもUCLAへ進学し、この年全体1位指名を受けています。2013年6月MLBデビュー、HOUへトレード、FAとなりNYYと投手史上最大の契約で加入しています。HOUに加入した2018年から毎年オールスター選出(2020年は中止)、サイヤング賞投票で票を獲得して今季ついにサイヤング賞を受賞しており現在球界のエースとして君臨しているので1位指名にふさわしい大活躍です。

2位以降を見ると、上位は大学生投手が占めていますね(全体3位のBauerもColeと同じUCLAということで同年にこの2人がいたのは奇跡ですね。UCLAの卒業生にはChase UtleyやBrandon Crawfordがいます)。2011年ドラフトなので彼らがドラフトされて12年以上が経ち現在脂が乗りきっている状況で、FA前後の選手も多いのでよく名前を聞く選手たちが並んでいます。当時の指名結果は下のリンクを見てください。

実際の指名はこちらでご覧ください。

 

 

 

 

今時点の評価でドラフトするとどうなるのでしょう。

指名するも契約せず進学した選手は含めず、2011ドラフトで契約した選手を対象にしています。又、故障が多い選手もいますがそれをどう評価するか。私なりにやってみました。( )内は2011年の指名球団と指名順です。

それでは、いってみましょう。

 

1. Mookie Betts, PIT(BOS 5-172)

2. Gerrit Cole, SEA(PIT 1-1)

3. Jose Fernandez, ARI(FLA 1-14)

4. Francisco Lindor, BAL(CLE 1-8)

5. Marcus Semien, KC(CHW 6-201)

6. George Springer, WSH(HOU 1-11)

7. Anthony Rendon, ARI(WSH 1-6)

8. Sonny Gray, CLE(OAK 1-18)

9. Trevor Story, CHC(COL 1-45)

10. Brandon Nimmo, SD(NYM 1-13)

11. Blake Snell, HOU(TB 1-52) 

12. Trevor Bauer, MIL(ARI 1-3)

13. Kyle Hendricks, NYM(TEX 8-264)

14. Javier Baez, FLA(CHC 1-9) 

15. Chris Bassitt, MIL(CHW 16-501)

16. Joe Musgrove, LAD (TOR 1-46)

17. Tyler Glasnow, LAA(PIT 5-152) 

18. Mike Clevinger, OAK (LAA 4-135)

19. Kolten Wong, BOS(STL 1-22) 

20. Tyler Anderson, COL(COL 1-20) 

21. Jackie Bradley Jr., TOR (BOS 1-40)

22. Nick Ahmed, STL(ATL 2-85) 

23. Kevin Pillar, WSH(TOR 32-979) 

24. Michael Fulmer, TB(NYM 1-44) 

25. Seth Lugo, SD(NYM 34-1032) 

26. Anthony DeSclafani, BOS(TOR 6-199) 

27. C.J. Cron, CIN(LAA 1-17) 

28. Dylan Bundy, ATL(BAL 1-4) 

29. Zach Davies, SF(BAL 26-785) 

30. Josh Bell, MIN(PIT 2-61) 

31. Blake Treinen, TB(OAK 7-226) 

32. Brad Miller, TB(SEA 2-62) 

33. Ken Giles, TEX(PHI 7-241) 

34~ Cody Allen, Jon Berti, Joe Panik, Andrew Chafin, Travis Shaw, Jakob Junis, James McCann, Curt Casali, Joe Ross, Clay Holmes, Austin Barnes, Matt Barnes, Archie Bradley, Cory Spangenberg, Tommy La Stella, Adrian Houser, Daniel Norris, Jared Eickhoff, Scott Barlow, Chris Devenski, John Brebbia

 

この年の1巡は33番目までだったのでそこまでやってみました。

結果が分かっていてドラフトするという趣旨から外れてしまいましたが、Jose Fernandezを3位より下に置くことは出来ませんでした。WARでいうと現時点で2011年ドラフト選手の中でいうと20番目前後で今後の上積みもないわけだから20位よりも下に置かないといけないんですけど無理でした。やっぱり特別な選手です。

当時の指名で大成功だったと言えそうな球団をピックアップすると、全体1位指名権のあったPITでCole, Glasnow, Bellを指名できたドラフトになっています。9巡でも現在NYYのクローザーを務めているHolmesを指名出来ています。そのほかBOSがBettsとBradley Jr., Travis Shaw、Matt Barnesを指名。CHWはSemienとBassit。TORがMusgrove, Pillar, DeSclafani, Jon Berti, Daniel Norris。NYMがNimmo, Fulmer, Lugo。COLがStoryとAnderson。これらのチームは大成功のドラフトと言えると思います。上位指名権を大量に持っていたTBはSnell以外にまともに戦力になった選手はいませんでした。TBってドラフトが上手いから強いっていうわけじゃないですからね。この頃もなかなか結果は出ていません。ただ、たまに大きな当たりがあるという感じでPrice, Kiermaier, Snell, McClanahanのような大きな貢献をする選手を指名してる感じでその選手たちはTBでメジャーデビューしています。とにかくトレードが多い球団なのでデビューする時はトレードされてることも多いなかでこういった選手はトレードしていないというのも見る目があるというかおもしろいです。部門は違うんでしょうけどその眼があればドラフトでもっと良い選手を指名できないのかなと。※例えばPriceをFA前にトレードしましたが交換相手は誰でどんな成績を残してその後再度トレードされている場合はそれを追いかけるとすごく面白いです。(最後にちょっと書いたので時間ある方は見てください)

マリナーズがColeかBettsを指名できていればどうなってたんでしょうね。

 

 

<大外れ>

1-2 SEA Danny Hultzen(契約金$6.35M)

1-5 SD Bubba Starling(契約金$7.5M)

 

 

<指名されるも契約しなかった主な選手>

Brandon Woodruff(TEX 5-174)、Ross Stripling(COL 9-288)、Jon Gray(NYY 10-329)、Trea Turner(PIT 11-602)、Carlos Rodon(MIL 16-491)、Aaron Nola(TOR 22-679)

 

 

 

※Priceは2014年にDETへトレードされましたが、三角トレードでTBにはDrew Smyly, Willy Adames, Nick Franklinの3選手がTBへ移りました。

Smylyは数年ローテで投げた後SEAへ、交換でYarbrough, Mallex Smithなどをゲット。AdamesはMILとトレードしてRasmussenとFeyereisenが加入、前者はローテ入り防御率TBでは通算2点台の防御率、後者はブルペンで防御率1点台を記録しています。Franklinは2017年にウェイバー経由でMILへ移りリターンはありませんでした。

Smylyのトレードで獲得したYarbroughはTBで大きな役割を果たしたと思います。5年もプレーしたのも珍しいのではないでしょうか。Mallexは2シーズンプレー後、現在CINでプチブレイクのFraleyと合わせて再度トレードでSEAへ、交換で入ったのはZunino, Plassmeyer, Herediaを獲得。Plassmeyerは数年後トレードでWislerをブルペンで使いましたが現在はもういません。

といった具合で1人の選手をトレードした結果を追いかけるとその後いくつもの動きが生まれていることが分かります。上手いこと使って売れるのであれば売って代わりに獲得する選手がまた働いてくれればという感じ。

もちろん失敗のトレードもあって大した働きが出来なかった選手もいますが、Priceを出したことでSmyly, Yarbrough, Adames, Zunino, Rasmussenなどが入ってきたという考え方ができるわけですからすごいですよね。

コメント
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