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ハニガーの帰還とレイとの別れ

2024-01-06 22:55:00 | マリナーズ全般

Carlos Santana獲得の噂がチラッと出た今日。トレードが2件成立しています。確認していきましょう。

 

まず1件目はSFとのトレードです。

Mitch Haniger, Anthony DeSclafani, $6M ⇔ Robbie Ray

 

Rayはサイヤング賞を受賞したオフにマリナーズと5年$115Mを結び、圧倒的な成績は残せなかったものの1年目にプレイオフ進出へ貢献し、2年目の昨年はトミージョン手術もあり開幕早々リタイア。今年の夏頃復帰予定となっていました。

残りの契約は3年$73Mで、2024年の年俸は$23M。2024シーズン後にオプトアウトも可能という契約になっていました。なおトレードされたことで$1Mのボーナスが出るようです(Hanigerも同じくトレードボーナス$1Mが出るようで、2024シーズン後オプトアウトもあるようです)。

SFとしては2年以上エースポテンシャルの左腕をそれほど高くない額で使えるということで需要があったのでしょう。

せっかくマリナーズを選んでくれたRayとこのようなかたちでサヨウナラとなってしまったのは残念に思いますが、昨年を考えてもローテーションはRayなしで回せることは確認できていますからね。1年目の2022年の成績と年俸を考えるとはっきり言って微妙に感じていたのも事実。故障しているこの期間にトレードをまとめられたのはDipoto/Hollanderを評価したいと思います。

 

さて、マリナーズ側から見ればまずは総年俸の節約という今オフの大きな動きに沿ったものになります。上記の通り$73Mの支払いから逃れることが出来ました。一方で負担がHanigerの残り契約の2年$36.5M、DeSclafaniの1年$12Mの計$48.5MとなりますがSFが$6M負担してくれるようなので$42.5Mになります。つまり金額だけ考えれば$30.5Mを節約できた計算です(オプトアウトしなければ)。

今年の事は抜きにして、2025、2026年にRayがいなくなったのはマイナスなのかそれとも資金的な柔軟性が出たのがプラスとなるのか。現状では単に資金がないのでどうにか節約したかったのか、Rayを見限ったのか何とも言えませんけど前者の可能性が高い気がしますし、そうであればフレキシビリティーなんて言ってる場合ではなく単に金がないっていう話ならどうしようもないですよね。

 

マリナーズにやってくる2人を確認します。

マリナーズファンにはHanigerを説明する必要はないと思いますので戻ってきたことを喜びましょう。

不運も重なり出場数が減少したり、年齢からくる衰えもあるのでしょうがここ数年はARIからマリナーズにやってきたばかりの頃とは少し違うのも事実。2023年は61試合で.209/.266/.365、wRC+は73とデビュー後最低の数字になっています。2022年は.246/.308/.429とで、2024予測では.235/.303/.423となっています。年齢は12月に33歳となったばかりでまだやってくれると期待したいです。COFとしてはOPS.750は欲しいですよね。

DHは基本的にGarverが入るはずでHanigerと同じ右打者なので投手の左右で使い分けることもないでしょうから守備についてもらう必要があります。CanzoneやTrammellとのプラトーンが有力かと思います。Hanigerの通算対左投手wRC+は129、2023年の同成績は94。少し復調できれば平均以上の成績になると期待できます。若手の左打者は多いのであくまでもそれらの選手とプラトーンというスタートになるのかもしれませんが体の調子が良くて結果も出れば出番は増えていくのではないでしょうか。個人的にはCanzoneのブレイクを期待したいですが。

 

DeSclafaniは3年$36Mの最終年となり、年俸は$12M。2023年は19試合の登板で4勝8敗、防御率4.88と苦しみました。あまりよくわからない投手なのであれこれ言えませんが年俸も高いのでいくらか負担して需要があるチームへ再度トレードの可能性もあると思っていますが、現状はスイングマンとしてブルペン待機、ローテ投手に何かあれば先発するという形になりそうです。

 

 

 

2件目はTBとのトレードです。

Luke Raley ⇔ Jose Caballero

 

Raleyは29歳の右投左打でOF3ポジションに加え1Bでも出場していますがマイナーを含めて見るとRF/1Bという感じですね。スピードがあり何気にCFも守れるのは大きいですね。しかし、これでMarloweの立場がなくなってしまったかなという気がします。Marloweはマイナーリーグオプションがありますが、オプション切れのTrammellをどうするか、何かできるのか。Canzoneもオプションは残ってるのでまずはTrammellを使ってみるのか。OFが多くなってしまったので整理するのかどうか気になるところです。ちなみにRaleyはオプション切れです。

2016年7巡ドラフト指名を受けたLADでそのまま昇格して2021年デビュー。2023年にブレイクしたかたちで結果を残したといえるのはまだこの1年だけになります。明らかなプルヒッターではありますが打球速度があるため逆方向へHRを打つこともあります。マイナス点は空振りが多く、三振が多いこと。

2023年についに結果を残したRaleyですがそれが本物かどうかは2024年が始まらないと分からないところで、同じように打ってくれれば出番も増えるでしょう。逆に悪ければ最悪シーズン中にいなくなることも考えられますが、右投手だけでも打ってくれればというところですし個人的にはそれ以上は現時点では期待していません。投手の左右関係なく常時出れるような選手になってくれれば最高です。

 

Caballeroは守備面で優れた選手であるというのをユーティリティー選手のまとめで紹介したと思います。彼が抜けたことでSSを守れる選手の不足が気になるところです。Crawfordに何かあればBlissを昇格させることになるのでしょうね。Cabbyは走塁面でも盗塁だけにとどまらず全般的に貢献していた選手だと思いますからその辺がTBの目に留まったのかもしれませんね。パワーレスという大きなマイナス要素がある選手ですが(4本のHRのうちの1本は437ftというなかなかの一発を放っています)、四球を選べるのも大きなポイントですね。右投手をもう少し打てるようになればスタメンで起用され続ける価値のある選手と見ることが出来るのかもしれません。TBで一皮むけてSSのレギュラーを守るような活躍をしてくれる可能性も無きにしも非ずというところでしょうか。当ブログを見ていただいている方であれば私が今オフにこそCaballeroはトレードすべきという気持ちがあったのを知っているかもしれませんが、将来のMVP候補であったWander Francoの代わりにTBのSS候補になるとは思いもしませんでした。

 

 

今日の動きの結果現状のマリナーズを整理すると

C:Raleigh/Zavala

1B:France

2B:Rojas(L)/Moore(R)

SS:Crawford

3B:Urias

LF:Raley(L)/Haggerty(S)

CF:Julio

RF:Canzone(L), Trammell(L), Marlowe(L)/Haniger(R)

DH:Garver

以上のようになったと思います。弱いところはプラトーンでと何度か言っている通りなんですが、結局2B, LF, RFの3ポジションはプラトーンが可能な状況です。

 

 

<対右投手仮想打順とwRC+(キャリア/2023年)>

1. 114/140 Crawford

2. 134/124 Julio

3. 114/127 Garver

4. 120/133 Raley

5. 110/119 Raleigh

6. 117/104 France

7. 93/76 Urias

8. 79/79 Canzone , 105/81Trammell , 101/101 Marlowe (114/64 Haniger)

9. 93/80 Rojas

 

<対左投手仮想打順とwRC+(キャリア/2023年)>

1. 89/120 Crawford

2. 136/131 Julio

3. 139/170 Garver

4. 116/104 France

5. 129/94 Haniger

6. 118/105 Urias

7. 88/74 Raleigh (72/53 Zavala)

8. 113/121 Moore

9. 141/105 Haggerty

 

まずまずのラインアップになったのではないでしょうか。対右のUrias, Canzone, Rojasがどのくらい打てるかで得点力は変わってきそうな気がします。Urias, Rojasの枠にBlissを使ってみることは出来るでしょう。それでもダメなら前半戦はなんとかしのいで、トレード市場で補強するかたちでしょう。

 

 

 

Rayを放出したことで資金的に余裕があるのかと思いきや昨年と同じくらいの総年俸になっているのでこれから驚くような動きはないのではないかと思われます。ペイロールを$10Mくらい増やすのであればまだ余裕はありますけどSnellと契約したり、Bellingerを獲得したりっていう大物の獲得はないでしょうね。みなさんが言ってるように多すぎるOFを整理したり、DeSclafaniをトレードしたり、マイナー契約でデプスを厚くしたり、あるとすればその程度の事だと思います。私としては3B控えにDonaldsonをと言ってましたが、3ポジションでプラトーン起用をするのであればベンチは埋まってしまうのでDonaldsonに限らず野手の控えレベルの選手の獲得はもうないのかなと思っています。あるとすれば2Bや3Bのレギュラークラス、まともな戦力になる選手の獲得ですがそれは金銭的にないと思います。無理してMatt ChapmanやBellingerを今獲るよりもこのまま資金も使わず、プロスペクトを出すことなく開幕して、上でも書きましたが夏の市場でに足りないところ必要なところをトレード補強という形で良いと思います。

結局いつものように動きはたくさんあって選手は入れ替わったマリナーズですが2023年から強くなったんでしょうかね?

コメント
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