投手は大学生、高校生まとめて見ます。
ドラフトでは過去3年高校生野手を1巡では指名しているマリナーズですがその前の3年は連続で大学生投手を指名しています。2018: Gilbert、2019: Kirby、2020: Hancock。
今年の大学生投手は評価の高い投手が少なく、Chase Burns, Hagen Smithの2人はマリナーズの前に指名され、Yesavageもおそらく指名されているはずなので可能性としてはBrechtが残っていれば彼を指名するかどうかという選択肢しか無いのではと考えています。
高校生は良くわからないというのが正直なところですが評価の高い投手を数名載せてます。マリナーズのローテは埋まっている状況で故障者が出なければ今後数年間は問題ない状況なので上位指名するのであれば大学生投手ではなく、優秀な高校生投手を時間をかけて育てるのも選択肢になるのかもしれません(最近のドラフトでは高校生投手を数名上位指名していますが(Morales, W Ford, Izzi)今のところ結果が出ているとは言えない状況。…でしたがMoralesがブレイクの兆しをみせ、IzziやGoughも一皮むければなあというところなのかもしれません)。
【大学生投手】
Brody Brecht RHP、6-4、2002/9/27、University of Iowa
四球の多さに苦しんでいましたが、シーズン後半はまずまず安定した投球ができるようになりました。能力が高いのは間違いなく、マリナーズの投手育成能力でエース候補として育成できると判断できるなら1巡で彼を指名するのもありなのかもしれません。
Trey Yesavage RHP、6-4、2003/7/28、East Carolina University
確実に成長している好投手で将来ローテに入ってくるのは確実な安全な指名になると思います。おそらくマリナーズの前に指名されていると思われます。
Burns, Smith, Yesavage, Brechtの次に指名されそうな大学生投手はJonathan Santucci, Luke Holman, Ryan Johnson, Payton Tolle, Ben Hess, Drew Beam, Jurrangelo Cijntje, Ryan Forcucciあたりかと思いますが1巡15位というよりは1巡後半以降での指名が見込まれる投手たちになります。
【高校生投手】
Cam Caminiti LHP、6-2、2006/8/8、commit: LSU
ドラフト時点でまだ17歳という若さ。最速98mphでスライダーとチェンジアップは使えるしカーブも良くなる可能性。コントールに苦しんでいるわけでもなさそうなので期待通りに育てばオールスターに出場できるような投手になると予想されています。
William Schmidt RHP、6-4、2005/10/4、commit: LSU
球速は100mphに迫り、さらに伸びる可能性もありそう。カーブは回転数も高く非常に評価が高いです。チェンジアップを投げますが、カーブ以外の変化球がさらに武器になるかがプロレベルではキーになるのかもしれません。才能は今ドラフトでもトップクラスという評価。Adam Wainwrightと比較されるような投手です。
Kash Mayfield LHP、6-4、2005/2/8、commit: Oklahoma State
非常にスムーズな投球動作で球速は97mphまで出ます。変化球も成長が見られスラーブが良くなって、チェンジアップもまずまず。ストライクを取ることに苦労している様子もなく19歳にはなっていますが評価は高いです。
Braylon Doughty RHP、6-1、2005/12/7、commit: Oklahoma State
最速97mphで、カーブは3000回転以上を記録する高い能力があります。ストライクを取れずに崩れることもなさそうです。身長は先発投手としてはやや小柄ですが運動能力は高いです。
Ryan Sloan RHP、6-5、2006/1/29、commit: Wake Forest
今春も球速は伸び最速99mphに達する速球に加えスライダー完成度は高く効果的。左打者に投げるチェンジアップも平均以上。今ドラフトクラスでトップクラスの高校生投手です。体が大きいのも先発投手として評価を高める要因になります。
Levi Sterling RHP、6-5、2006/9/2、commit: Texas
SSとしてもプレイしている二刀流アスリート。9月まで18歳にならないドラフトにかかる選手の中で非常に若い投手。すごく自然なフォームで球速は最速95mph。身長は高く細身である点からまだ球速は大きく上がる可能性がありそう。運動能力の高さから再現性やコントロールは将来的に問題はないとの評価。
Chris Levonas RHP、6-2、2006/2/11、commit: Wake Forest
最速97mph。高回転のスライダーを投げておりMatt Brashと比較されることも。カーブも回転数はありまずまず。チェンジアップも将来的には平均レベルには達する予測。細身であり今後体が出来てくる過程でさらに大きな飛躍も考えられます。コントロールに問題がありましたが今春は改善傾向で評価が上がっています。
David Shields LHP、6-2、2006/9/9、commit: Miami
Sterlingと同じくドラフトにかかる中では非常に若い投手。アメフトをやめて今ドラフトで上位指名を狙っています。身体能力は高く今後の成長が期待される投手です。最速94mph。
これまでを考えると高校生投手を1巡指名する可能性が高いとは思っていませんが評価している投手がいれば指名してもいいのかもしれません。(マリナーズが1巡で高校生投手を指名したのは2010年のTaijuan Walkerが最後です。)
ということで3回に分けて1巡15位指名候補を広く見てみました。
今年も高校生野手になるのか、それとも大学生野手?投手?
ドラフトまでもう少しあるので時間が作れれば2巡以降の候補も簡単に見ていければと思ってます。