前回に続きマリナーズのドラフト1巡候補を見ていきましょう。今回は高校生野手です。近年のマリナーズは1巡で高校生野手の指名が続いているのはご存じの通りで、まだMLBには到達していませんがプロスペクトとしては一定以上の評価を得ています。今回もその流れでいくのであればということで選手を見ていきましょう。
学校名は進学予定の大学名を載せてます。
【1巡15位指名候補(高校生)】
Bryce Rainer SS/RHP、6-3、右投左打、2005/7/3、commit: Texas
マリナーズの過去3年のドラフトに習って高校生野手を候補にするならまず上がってくる名前が彼でしょう。全般的に評価は高くマリナーズの指名より前に消えている可能性が高そうです。身体能力は高くサイズもあり肩も強いので将来的には3Bでしょうか。打撃能力も高くパワーもあり将来のオールスター候補。投手としても評価される選手です。
‘24 SS Bryce Rainer (CA)
— Shooter Hunt (@ShooterHunt) March 14, 2024
Reached base 4x on the day (3-for-5 2B)
Pulled up late on 4.2 run times & stole a couple bags.
Takes were impressive. Got off a few big cuts. On plane early w/ adjustability.
1st rounder. 👍👍#MLBDraft || @PrepBaseballCA pic.twitter.com/kWH4s0XJhM
Rainerとどちらが先に指名されるか。今ドラフト高校生野手のトップ2なのでマリナーズの順番までに指名されてしまう可能性が高そうです。身体能力が高く、サイズも大きいスター候補。18歳になって間もない高校生の中でも若い選手になります。昨ドラフトのFarmelo, Smithの両OFが順調とはいえCF候補が増えるのは悪くありませんからもし残っていて指名できるチャンスがあるならいくのではないかと思います。
Really wish we could get an EV on this Konnor Griffin HR pic.twitter.com/SMUM9Ch7Pw
— Joe Doyle (@JoeDoyleMiLB) April 28, 2024
サイズが小さいことが評価基準からいけば不利になってしまうわけですが身体能力は抜群で将来的にもCFとしてMLBまで上がってくると見込まれていて1巡指名が予想されています。小柄な選手という事で昨季NLのROYであるCorbin CarrollやポジションはSSですがNYMのトッププロスペクトJett Williamsなどと比較されるエネルギッシュな選手です。さすがに昨季のCarrollほどHRを打てる可能性は高くないのでしょうけどバットスピードはあり、スカウティングリポートではストライクゾーンを把握して規律がありボールを見極められるといったようなことが書いてあります。記事投稿時まだ17歳でありドラフトされる選手の中でもかなり若い選手です。
Slade Caldwell showing off his speed 👀pic.twitter.com/5nnD4SUU3Q
— Prospect Dugout (@prospectdugout) August 19, 2023
前回一押しとして紹介した高校生SS。以前手術を受けた肩の状態は気になるところ。その肩は平均以下という事で将来的にはポジションを2BやCF/LFに移ると思われますが打撃に魅力を感じる選手です。パワーを生かす打撃が出来れば長打も打てる攻撃的な打者になると思っています。
A name to know in the 2024 MLB Draft class
— Baseball America (@BaseballAmerica) February 27, 2024
Theodore Gillen
"He’s still learning to fully tap into his power, but he has fast bat speed and is driving the ball with more extra-base damage now than he was before."https://t.co/Za5YF0SHnf pic.twitter.com/GJo6CG3zGq
今後の成長が期待される選手でパワーが平均以下ではあるもののスイングはきれいでコンタクト率は高いです。守備面は優秀で将来的にもSSを守れると思われます。
Got a good look at standout 2024 SS Wyatt Sanford (@WSanford24) last week. Had the look of a future superstar at the plate, defensively, and with feel for the game. Smooth in every way.
— Drew Bishop (@drewhbishop) March 28, 2024
Here are three swings from the @AggieBaseball commit. 3B, 2B, towering fly out.… pic.twitter.com/ls1UpCZSc0
Carter Johnson SS、6-2、右投左打、2006/2/22、commit: Alabama
今ドラフトクラスの高校生ではトップクラスのピュアヒッターであり打撃能力はかなり高いです。将来的に体が出来てくればパワーと引き換えに俊敏さが落ちると予想され2Bや3Bに移る可能性がありそうですが守備力自体はSSでも行けるとの評価。サイズはJohnsonの方が大きいですが打撃能力はCole Youngと比較できそうな選手に思えます。
.@AlabamaBSB recruit & ‘24 SS Carter Johnson (@CarterReed24; @OldGoldBB) squaring it up here on his lone two swings of the day so far.
— Prep Baseball Alabama (@PrepBaseballAL) March 27, 2024
Real selective from the left side today using a professional approach in the two-hole.
1-for-2, 1B, RBI, HBP, IBB & lined out to CF in first… https://t.co/gbkqSx8EBL pic.twitter.com/CuucFYtIaq
まず非常に足が速いというのが特徴になります。アメフトをやめて野球1本に絞ったようで、スピードを生かしてCFをやるのかSSとしてやっていくのかというところです。打撃力を開花させることが出来るか、経験はまだこれからというところでしょう。Trea Turnerと比較される選手です。
2024 SS Kellon Lindsey has seen his name rise up #MLBDraft draft boards this spring 📈
— Connor Holdren (@ConnorHoldren_) March 21, 2024
The @GatorsBB recruit is a potential 80 grade runner whose athleticism will allow for positional versatility 👍
Couple hits and I/O from tonight’s game👇@ShooterHunt || @PrepBaseballFL pic.twitter.com/p8er0f4oiV
Tyson Lewis SS、6-2、右投左打、2006/1/10、commit: Arkansas
先日2024ネブラスカ州最優秀選手賞に選出されました。スピードがあり、筋肉をつけパワーも付いてきているオールラウンドな選手。増量したこともありSSから2Bや3Bへ移る予想もあります。身体能力は高いものの空振りがあるのは懸念点かもしれません。
Tyson Lewis (@Tlewi212) smokes one into right field to leadoff the bottom of the third. @MWCatsBaseball (NE) 2024 · @RazorbackBSB signee@FiveToolMidwest
— Five Tool Oklahoma (@FiveToolOK) March 22, 2024
Profile: https://t.co/qxhhL38Xxl pic.twitter.com/TExIXwru4l
Caleb Bonemer SS、6-1、右投右打、2005/10/5、commit: Virginia
昨夏評価をあげた選手。バットスピードがあり長打を打てる。守備力はSSとしてもやっていけるとの評価はあるものの体格から3Bになるのではとの予想。
SS Caleb Bonemer (Okemos, MI) was impressive this week tallying 5 2B in 5 G. Ultra-physical. Athletic & smooth. Mature approach. No stride w/2 strikes. Glides on the dirt. Some similarities to Brady House in 2020 at same stage, more fluid. Top prep position player in 2024 draft? pic.twitter.com/9jQeMIVRoa
— Joe Doyle (@JoeDoyleMiLB) August 12, 2023
PJ Morlando OF/1B、6-3、右投左打、2005/5/16、commit: South Carolina
速いバットスピード、コンタクト能力、パワー、規律などで高校生の中でも上位の打撃能力を見せる選手。四球を選びながら30HRのシーズンも可能という評価もあったわけですが今春評価が下降。ポジションがLFもしくは1Bになると見込まれるので打撃面で間違いなく通用するという確信がなければリスクは高いと思われます。なので1巡指名からも漏れるのではという予想も出ています。
Some looks from Summerville's game this week v. Stratford. Outfielder PJ Morlando had a nice night including a long HR.
— Joe Doyle (@JoeDoyleMiLB) March 7, 2024
He's a first-round talent for July. pic.twitter.com/zNo1MJNUHr
今ドラフトクラスの高校生野手はRainer, Griffinが2トップでそこから少し離れてCaldwellがいてその後にSSの数名がいるという感じに見えます。その数名のSSたちは1巡後半~2巡前半に指名が予想されています。マリナーズの15位指名で高校生野手にいくならSSの中からお気に入りを指名するかCaldwellにするかという選択になるのではないでしょうか。
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