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回り道を全力疾走

命の重み

2010-06-19 09:52:33 | 未分類
ウチの愛犬シェルが死にました。

元はウチの犬ではありませんでしたが、巡り合わせによってウチが10年ほど面倒を見続けてきました。

おそらくシェルと面識のある方はほんの数人とは思いますが、この世にこんな命もあったんだというものをご紹介したいと思います。


福山シェル
1998年7月5日生
血統:シェットランドシープドッグ(シェルティー)
性別:女
幼名:石橋ひめ

性格:強がり、臆病者、寂しがり屋、朝に弱い、気まぐれ、

特技:反省した顔、輪くぐりジャンプ、獲物を狙う伏せ、お手おかわりの連続パンチ

好きな食べ物:庭になるキンカン

仲のいい犬:宮崎さんところの雑種犬。


経歴
石橋家に飼われ、ひめと命名。1年ほどで、飼い主が詐欺罪で逮捕。犬二匹を置いて一家逃亡。

一匹は解放後、行方不明。もう一匹は解放後も家から離れようとしなかった。

その後、2ヶ月以上雨水と雑草のみでの生活。(1歳)

隣に住むウチの母が不憫に思い、残飯を与え始める。(2歳)

さらに、散歩、ブラッシング等もやるようになる。
(注:他人の家の庭に不法侵入し、所有者の許可なく勝手に持ち出す行為であるため、深夜にコッソリ行っていた。)

この頃から私も介入。呼び名はシェルティーからシェルとした。おすわり、お手、おかわりを覚えさせる。
(この時の傾向として、頭を撫でようと上から手を出すと極度に怯える反応をする。歩く際の腰の動きに異常がある等があった。)

みるみる元気になるシェルを見て、住宅街内で、「福山さんところが面倒をみているらしい」という噂が広がる。

面倒を見始めて1年。元飼い主の仲介役から正式にシェルの世話を任され、血統書を渡される。

名前は呼び名のシェルをそのまま採用。(3歳)

その後、伏せ、ハウス、おまわりを覚える(4、5歳)

階段でこけるようになる(10歳)

不注意で壁にぶち当たるようになる。

鼻血が出始める(11歳)

容体が急変、痙攣を起こし歩行困難、よだれを垂れ流し反応しなくなる。
ご飯を食べる力もなくなる。
強い痛みにより、必死に歯を食いしばりもがき苦しむこと一週間。

6月18日未明他界。

死因:癌


17日の夜に危篤との情報を受けすぐに19日のフライト1便を予約していたが、遅かった。


今は大好きだった庭のキンカンの木の下に眠っている。

今度生まれ変わったときには、もっと素敵な飼い主に巡り会いますように。

小中高大と青春時代を共に過ごしてきた家族。
落ち込んだときやストレスが溜まっては、シェルと一緒に近くの山登りに付き合ってもらったりもした。

そんな飼い主の気まぐれにも、嫌な素振りを見せず尻尾を振って付き合ってくれた。

たかが犬だが、
私は全力で彼女の死を偲ぼう
全力で彼女の生き様を讃えたい。

命の重みは平等ではない。
人が込める思いや期待の大きさで決まると思う。

ウチのシェルの命の重さもそう軽くはないはずだ。


是非とも、今周りにある大切なものの命を重くしてもらいたい。


軽い命をつくらないように。

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