B&B&B

回り道を全力疾走

リリィ・シュシュのすべて

2010-03-15 22:18:35 | 未分類
どんどん高く もっと高く
鳥にも届く痛みの塔
そのてっぺんに よじ登って
王様気分の何様


何事かと大口開けた
やじ馬共を見下ろした
ここから見たらアリの様だ
百個目の箱積み上げた

お集まりの皆様方 これは私の痛みです
あなた方の慰めなど
届かぬ程の高さに居ます

きっと私は特別なんだ
誰もが見上げるくらいに
孤独の神に選ばれたから
こんな景色の中に来た
(ハンマーソングと痛みの塔)より

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リリィ・シュシュのすべてを見た。

自分アホだなぁって思いながら。

よせばいいのに

一度気になると、どんどん突っ込んでしまう

人でも、物でも。

何度もそれで失敗した。

自分に正直に。

そんな言い訳を用意しながら。





暗く重い映画。

好きでもない、嫌いでもない。

ただ、二度と見たいとは思わないだろう。


一度見れば十分だ。

そんな作品だった。

そんな映画をみて思ったことを書き連ねてみる。








誰もが持っている、人間の闇の部分。
それを掘り起こしてしまわないように、必死で押さえつけて隠して生活している

見られたくない部分

それを見られてしまったら、どうすればいい?

さらに、深い闇へと沈んで行く。

他人が入り込めないところまでひたすら沈んでいって

自分の世界に閉じこもる




気がついたら

もう、自分では制御ができない。抜け出せない。



薬物とおんなじだ。

環境と、感情と、そして引き金となるきっかけさえあれば、

不思議と化学反応を起こして

人は簡単に堕ちていく。


人間は機械のように論理だけで、うまく動けたら。

それほど悩まずに済むのに。

それが正しいとわかっているのにしたくない

それが悪いと感じているのにやめられない


生きることだけに一生懸命だった昔

動物のように、余計なことは考えず、ひたすら餌を捜し求める生活が幸せに感じる。


高度な技術で楽にするようになって

汗をかかなくなって

弱くなった人間

傷つくのが怖い


自分の居場所が必要になる

自分を守ってくれる環境が欲しくなる

そして、その場所を守るために死に物狂いで悩む。



誰しも戦争をしている。

自分の心のよりどころを得るために、

時には奪い合って、時には共有しあって、

安息の地を捜し求める。


安息の地。

全員分の安息地はすべてこの世にあるのだろうか?


世界は狭すぎる。

人が多すぎるんだ。



いや、狭いのは心なのかもしれない。

もっと、心が広ければ・・・・。


広ければ、少しは生きやすくなるかな?


どこまで広げればいい?

どれだけ時間をかければ、

どれだけ苦しめば、

広い心を作れるのかな。





守りたい人がいる。

幸せになってもらいたい人がいる

幸せにしたい人がいる。





自分だけじゃダメなんだ。


もっと力が欲しい。

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