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回り道を全力疾走

あれから1年

2011-06-16 03:37:13 | 未分類
生きることについて考える。

愛犬が死んでちょうど1年。

一つの命によって悲しみにくれたが、

この一年の間に、奪ってきた命も多い。

生きるために殺し、死んだものは生きるものの糧となっていく。


自然界では至極当然のこと。

屍は土と化し、養分となり、木々が実り、それを虫や動物が食べる食物連鎖


いつから自分がそこから抜け出たと勘違いしてしまっていたのだろうか。



生きている以上、どこかの、だれかの、何かの屍を越えてきているはず。


それを自覚できていなかったのは、見ていなかったから、見ようとしていなかったから、見たくなかったから、見る必要もなかったから、


自分が生きるために殺している糧を直視せずして、生きる覚悟なんて起こるわけがない。


俺は生きるさ。医者は殺した患者の数ほど名医に近づけるように、傷つけた人の数だけきっと優しくなれる。


俺は聖職者じゃない。誰も救えない、救わない。助けた命の裏では誰かを殺している。


殺した命に恥じぬ様な生き方を。

殺した命に見合うだけの価値を遺す為に。


怖いものなんて何もない、唯一怖いものは、未来の自分。腐ってしまう自分。何も遺せていない自分。成長していない自分。変化のない自分。


そんな自分を見る位なら死んだほうがましだ。それが俺にとっての生き恥。



静かに、確かに、クールに、熱く、アーティスティックで ダイナミックな 生き様を。



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